レビュー

「トイライズ DMB-01 ホワイトブロス」レビュー【Bビーダマン爆外伝】

想像以上の可動と発光&サウンドギミックでアニメイメージを再現

【DMB-01 ホワイトブロス】
開発・発売元:タカラトミー
発売日:2025年9月26日
価格:13,200円
ジャンル:半完成組み立てフィギュア
サイズ:全高約110mm

 タカラトミーのハイターゲット向けホビーレーベル「T-SPARK(ティースパーク)」は、半完成組み立てフィギュア「DMB-01 ホワイトブロス」を9月26日に発売した。

 1998年に放送されたTVアニメ「Bビーダマン爆外伝」の主人公、しろボンが駆る3代目ビーダアーマー「ホワイトブロス」が令和の時代にタカラトミーが持つ豊富な経験と知識を注ぎ込んだプロダクト「トイライズ」シリーズで再び立体化。

 放送当時はプラキットとして立体化され、ビー玉発射ギミックを搭載していた。今回の「トイライズ」シリーズでは、腕部や脚部などに可動機構が追加され、半完成品組み立てフィギュアとしてアクション性が向上されたアイテムとなっている。

 そして、ビー玉発射ギミックに代わり、発光ギミック&ボイスギミックを搭載。背面のトリガースイッチを押すことでビーダカノンの発射音声に加え、モードを切り替えることでしろボン役を務めた桑島法子さんによるボイスが発動。

 アニメの活躍を彷彿とさせるギミックが満載となっている。

「DMB-01 ホワイトブロス」

 今回は「トイライズ Bビーダマン爆外伝」第1弾となる「DMB-01 ホワイトブロス」の魅力を紹介していく。

TVアニメ「Bビーダマン爆外伝」とは?

 本商品を紹介する前にTVアニメ「Bビーダマン爆外伝」について少し語りたい。

 「Bビーダマン爆外伝」は1998年に展開された「ボンバーマンビーダマン爆外伝シリーズ」の第4シリーズ(爆外伝IV)を元にアニメ化された作品。

 本作では第1話、第2話で前日譚となる「伝説編」と第3話以降の「ビーダシティ編」で大きく分かれており、本編となる「ビーダシティ編」にて、悪の組織「ダークビーダ」に対抗するためグレイボン博士が開発した「ビーダアーマー」が登場した。

 「ビーダアーマー」はデフォルメデザインながら、シャープなラインや力強いシルエットと腹部のビーダカノンと「ビーダマン」ならではのギミックが詰め込まれた巨大ロボットとなっている。

 今回リメイクされた「ホワイトブロス」は主人公、しろボンが駆る3代目ビーダアーマーであり、前の機体「ホワイトゲイルII」を上回る性能を持つ。そして、あおボンの「ブルーブレイバー」、きいろボンの「イエロークラッシャー」と合体することで誕生する「セイントブラスター」、そして、最終回のみのくろボンの「ブラックデバスター」を加えたドラゴン型のメカ「セイントドラゴン」と合体要素も入っている。

 もちろん当時のプラキットシリーズでも合体が再現でき、今なお根強い人気を誇っている。

 「トイライズ」ではアニメの印象を強く引き継ぎ、発光&ボイスギミックを搭載して商品化された。

大迫力のパッケージと当時キットを彷彿とさせるパーツラインナップ

 最初はパッケージの確認をしよう。

 パッケージは長方形の大型パッケージとなっており、中央には発進するような「ホワイトブロス」が描かれている。このデザインも当時品のパッケージデザインを彷彿とさせるものとなっており、懐かしさと迫力を合わせた目を引くものとなっている。

 裏面には商品仕様が掲載されている。本体デザインはもちろんサウンドギミックや今後発売を予定しているアイテムと合体させた「セイントブラスター」も描かれている。

【パッケージ】
当時品キットのパッケージ(手前)と比較してもかなり大型に

 内容物は半完成品であるため、上半身フレーム、下半身フレーム、合体用右手、左手は完成済みのパーツとなっている。

 そこに合計9枚のランナーに収まっているパーツを切り分け、プラモデルのようにアーマーを組み立て行くことで完成する。その他、シールと取扱説明書が付属している。

 ランナーのパーツには部分塗装が施されており、機体番号やライン、細かい色分けも施され、組み立てるだけでイメージに近いカラーリングを再現することができるようになっている。当時品ではシールを使って色分けしていた部分も塗装となっており、質感が向上。

 また、経年劣化に伴うシールの剥がれも最小限に抑えられ、コレクションアイテムとしても手入れがしやすいのも嬉しいポイントだ。

上半身フレーム、下半身フレーム、合体用右手、合体用左手
A1ランナー
A2ランナー
B1ランナー
B3ランナー
B4ランナー
C1ランナー
C7ランナー
D1ランナー
D2ランナー
シール
取扱説明書

 内容物を確認したところで、次は組み立て工程を紹介していこう。

当時キットの構造を踏まえつつ、簡単かつハイクオリティの組み立て体験

 組み立ては上半身フレーム、下半身フレームにそれぞれアーマーを付け加える形で「ホワイトブロス」を作っていく。

 組み立ての前に下半身フレームにボタン電池(LR44×3)を入れる。下半身フレームには発光とサウンドギミックを搭載している。下部のねじ止めされたカバーを取り外して、中にボタン電池を入れる仕様となっている。

【下半身フレームの電池ボックス】
裏面のカバーを外して、ボタン電池を入れる

 最初はフェイスガードの組み立て。頭部のひさしと胸部のアーマー部分にあたり、左右のレールでひさし部分を動かすことができる。また、胸部アーマー部分や頭部アンテナ部分のグリーン部分はクリアーパーツとなっている。

【フェイスガード】

 次に腕部の組み立て。こちらは上半身フレームの腕部にアーマーを取り付ける要領で組み立てる。

 肩部は「セイントブラスター」の腕となるため、肩―アーマー内に合体用右手、左手が内蔵されている。この構造は当時品キットとほぼ同じ構造となっている。

【腕部】

 脚部も同様に下半身フレームの脚部を一度分離し、アーマーパーツを組み立てる。

【脚部】

 ここまで組み立ててきたパーツを組み合わせることで「ホワイトブロス」本体が完成する。

 これで完成ではない。

 ここにパイロットフィギュアとなるしろボンのB・ビーダマンを組み立てる。本体に後頭部、脚部を組み立てることで完成する。当時品キットではBB弾を発射できたB・ビーダマンだが、本アイテムでは残念ながらBB弾の発射ギミックはオミットされている。

 その代わり、直立姿勢から座り込み姿勢を取ることができ、パイロットとして搭乗している演出が入っている。また、顔や腹部のビーダマ部分は塗装済みとなっている。

【B・ビーダマン しろボン」

 最後にビーダアーマーのコックピットとなるビーダカプセルの組み立て。こちらは球体デザインで半分がクリアーブルーで、半分が「ホワイトブロス」の顔部分となっている。

 「ホワイトブロス」の目元もクリアグリーンで色分けされ、縁取りも黒の塗装が施されており、劇中の印象に近いカラーリングが再現されている。また、コックピットのフロントパネルはシールで再現されている。

 ビーダカプセルにしろボンを乗せ、さらに「ホワイトブロス」本体にドッキング。ここからビーダカプセルを回転させ、ひさしを被ることで「ホワイトブロス」となる。

【ビーダカプセル】
ビーダカプセルを「ホワイトブロス」の頭部にドッキング
【ホワイトブロス】

 また、付属のシールで肩アーマーや踵部分のディテールをアップ。より劇中に近いデザインとなる。

【シール】
「WHITE BLOWS」の文字が追加。シールも薄目でしっかりと貼り付けることができる
踵部分のディテールアップ
【ホワイトブロス(完成)】

 組み立てが完了したところで、次はデザインと気になる可動を紹介していく。