インタビュー
「トイライズ Bビーダマン爆外伝」シリーズ開発者インタビュー
「TOYRISE」シリーズで待ち望んだ楽しく遊べるビーダアーマーが登場
2025年2月25日 18:30
- 【トイライズ DMB-01 ホワイトブロス】
- 9月下旬 発売予定
- 価格:13,200円
- 【トイライズ ブルーブレイバー】
- 【トイライズ イエロークラッシャー】
- 発売予定
タカラトミーのハイターゲット向けホビーレーベル「T-SPARK(ティースパーク)」で展開されている完成品リアルトイプロダクトシリーズ「TOYRISE(トイライズ)」にて、TVアニメ「Bビーダマン爆外伝」の主人公・しろボンが乗るビーダアーマー「ホワイトブロス」が商品化され、9月下旬に発売を予定している。
また、オンラインストア「タカラトミーモール」限定特典として「セイントブラスター」がデザインされた特製スリーブが付いてくる。なお、特製スリーブ特典は2月26日(水)23時59分で注文締切となる。
1998年に放送された「Bビーダマン爆外伝」。その劇中にて、敵となるダークビーダに対抗する巨大ロボット「ビーダアーマー」が登場し、今回「TOYRISE」シリーズで商品化された「ホワイトブロス」はしろボンの3代目のマシンだ。
放送当時はプラキットシリーズで展開され、ビー玉の発射ギミックを備えたモデルとして立体化された。ビー玉を発射する玩具シリーズ「ビーダマン」の中でもビー玉遊びはもちろん、ヒロイックなメカデザインやギミック、そして合体変形要素も盛り込まれていた。
中でも「ブルーブレイバー」、「イエロークラッシャー」との3体合体によって誕生する「セイントブラスター」や「ブラックデバスター」を加えた「セイントドラゴン」といった合体ロボの魅力も外せない。
そして、今回タカラトミーが持つ豊富な経験と知識を注ぎ込んだプロダクト「TOYRISE」で、進化した造形と可動域、そして発光・サウンドギミックを搭載してハイエンドトイとなって商品化される。※ビー玉やピンポン玉の発射機能はございません。
今回、本商品の開発を担当しているタカラトミー ホビーキャラクター事業室コレクター事業部のU氏に「TOYRISE Bビーダマン爆外伝」シリーズの「ホワイトブロス」、「ブルーブレイバー」、「イエロークラッシャー」の魅力を聞いてみた。
アニメ劇中さながらに動く・しゃべる・カッコイイ、ビーダアーマーが登場!
――今回のビーダアーマーの立体化の経緯・背景を教えてください。
U氏:経緯については本社の「T-SPARK」ブランドがスタートするにあたり、過去にタカラトミーが取り扱っていた商品を復活していきたいという思いがありました。その時にちょうどアニメ「Bビーダマン爆外伝」のWEB配信も決まったタイミングでもあり、それに合わせてもう一度「Bビーダマン爆外伝」をキャラクター商品として出してみたいというのがきっかけでした。
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— ボンバーマン公式 (BOMBERMAN) (@bomberman573)November 17, 2023
配信開始!!
💣Bビーダマン爆外伝💣
🔥Bビーダマン爆外伝V🔥
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25年の時を経て、待望の配信化!
本日より、
各配信サイトにて順次視聴開始となります📺
ぜひご覧ください!#爆外伝#爆外伝V#ボンバーマンビーダマン#Bビーダマンpic.twitter.com/eXokxmYKnJ
――放送当時はプラキットとして展開されていた「Bビーダマン爆外伝」シリーズですが、今回「TOYRISE」では完成品アクションフィギュア的な位置づけなのでしょうか?
U氏:そうですね。こちらの商品は半完成品になりまして、基本的に中核となるLED・サウンドユニットと可動を司る部分は完成品になっています。
「TOYRISE」のコンセプトとして楽しく遊べるホビーを目指しているので、普通のプラキットの関節で作ったり、関節を減らしてしまうとアニメでのポージングをするとへたりやすくなってしまいます。
そのため、半完成品で関節部分や中核のユニットは完成品でそれを中心にパーツを組んでいく形になっています。
U氏:そして、半完成品にした一番大きな理由として合体変形の再現もあります。
今回の「トイライズ DMB-01 ホワイトブロス」と発売を予定しております「トイライズ ブルーブレイバー」と「トイライズ イエロークラッシャー」による合体変形の「セイントブラスター」の状態でポージングをしっかりとらせたいという思いがありました。
大きくなればなるほど関節部分を強くする必要があり、プラキットだとガシガシ遊ぶことを前提にすると脆くなってしまう箇所が出てきます。それを補う構造をプラキットにすることは可能だったのですが、パーツが増えてしまってコンセプトから離れてしまうので、パーツの数を絞りつつ強力な構造を両立するために、今回の形になっております。
コンセプト的には遊びやすく、遊びつくせるのを念頭にビー玉を射出する代わりに、サウンドと発光ギミックを入れ、合体時もポージングができるようになっています。
いろいろな経緯があり、今回ビー玉を射出しない方針で商品開発をいたしました。ただシンプルにその機構を外してしまうとただのプラキットになってしまうので、遊びこみや「ビーダアーマー」の再商品化もあり、“すべてをつぎ込んだビーダアーマー”を作っていこうとなりました。
――サイズ的には当時キットよりも大きめに作られているのでしょうか?
U氏:実は今回、当時のプラキットよりも2周り、3周りほど大きくなっています。色々な理由がありサイズアップされていますが、頭部のビーダカプセルは当時品とほぼ同じ大きさになっています。
なので、中に乗せるパイロットの頭身はほぼ変わっていない感じですね。ギミック当時と同様のものが採用されていますので、コックピットへの搭乗やライドモードも再現できます。
――「TOYRISE」での立体化にあたりデザインアレンジや変更点はありますか?
U氏:プロポーションでいうと当時のプラキットがビー玉を射出するのに特化したものになっていたので、手足が小さめにデザインされています。
アニメではアクションをするので、手足が長めに描かれていましたので、そのイメージをフィードバックする形で手足は長めに、頭部は小顔に見えるようなスタイリングになっています。
――アニメ準拠に近いデザインになっているのですね。
U氏:そうですね。また「ホワイトブロス」はプラキットでは足の部分が白になっているのですが、今回の商品化ではアニメに合わせて青になっています。
U氏:そして、中核となるユニットは共通のデザインになっていまして、中央のビーダマ部分はクリアパーツで劇中でもあったプラネットエンブレムのデザインを入れていますが、実はそれぞれ個別のデザインになっていますので、それに対応した刻印されています。
――カラーリングに関してはほぼ彩色済みのパーツになるのでしょうか?
U氏:そうですね。ほぼ彩色済みになります。一部シールを使ってディテールをたしていく形になります。
――プラキットではアンテナパーツがメッキでしたが、今回はゴールド彩色になっていますね。
U氏:プラキットのメッキのキラキラ感もかっこいいのですが、今回はリアルな彩色に寄せています。また、手で触って遊ぶ商品なので見栄えが良くて、遊びやすいゴールド塗装のパーツになる予定となっています。
――クリアパーツも印象的ですね。
U氏:プラキットでは目元などはシールで表現されていましたが、今回はクリアパーツで造形し、中も透けて見えるようになっています。
なので、実は目の内側にもしっかりとディテールが入っております。
――コックピットとなるビーダカプセルですが、パイロットフィギュアの搭乗ができるのでしょうか?
U氏:もちろん、プラキット同様にパイロットが見えるライドモードにすることができます。また造形としてシート部分も再現しております。
プラキットではパイロット(Bビーダマン)が可動できず、その関係で中のスペースを必要としました。「TOYRISE」ではBB弾を発射できないかわりに、可動を加えて座るポーズが取れるようになっています。それで座ることができます。
――プラキットではコンソール周りがシールで表現されていましたが、「TOYRISE」ではどうでしょうか?
U氏:こちらは検討中で、お楽しみにしていただければと思います。
――次にギミックについてお願いいたします。今回発光ギミックとサウンドギミックの2種類が搭載されていますが、発光箇所はどこになりますか?
U氏:発光ギミックはユニット中央のビーダカノン部分です。クリアパーツになっていまして、ビーダマ射出をイメージした発光となっています。
音声ギミックについては「ホワイトブロス」、発売を予定しております「ブルーブレイバー」、「イエロークラッシャー」にそれぞれ3、4音声ほどSEを含めて収録しております。
SEモード、ボイスモードは後ろのスイッチ操作で切り替える形となります。
――それに加えてシークレットボイスが収録されているのですね。
U氏:シークレットボイスは今後の商品展開のお楽しみも含めたものになっていますが、すでに展示をさせていただいている「セイントブラスター」に使用する音声であったり、3機だけでは再現できないものではありますが最終回の印象的な場面で使われたボイスも入っています。
――基本的にそれらのシークレットボイスは「トイライズ DMB-01 ホワイトブロス」に収録されているのでしょうか?
U氏:合体形態のものに関しては「トイライズ DMB-01 ホワイトブロス」に収録されています。また、「ブルーブレイバー」にはあおボン、「イエロークラッシャー」にはきいろボンのボイスが入ります。
まだ詳細は公開できませんが、どのボイスが採用されるかは楽しみにしていただければと思います。
――「ブルーブレイバー」に関してですが、造形面もそうですが特徴的なXレイセンサー・プログレススコープの展開も再現されていますか?
U氏:スコープ部分の起き上がりはもちろん採用されています。また、こちらもプラキットではシールで表現されていましたが、ターゲットポイントなどもクリアパーツに刻印されています。
また、目元に加え、頭部のクリア部分にもディテールが入っています。
U氏:「イエロークラッシャー」にもショックウェーブシステムのスピーカーが付いております。「イエロークラッシャー」に関しては肩部アーマーが広めで、かなり大きい印象の造形となっています。
――次に3機合体による「セイントブラスター」についてお話を伺えればと思います。「TOYRISE」でも合体工程としてプラキットに近いものなのでしょうか?
U氏:合体のギミックについては基本的にプラキット同様に各パーツの分離と組み合わせで再現されています。
2月14日に配信しました「タカラトミーモール ライブショッピング」でもありましたが、「セイントブラスター」の拳の展開も昔と同様に展開することができます。それに加えて、可動域を増やして腕のロールや肘の動き、手首の回転、さらに手が開くようになっています。
U氏:このあたりの細かい変形と強度を持たせようとするとどうしても完成品の構造が必要になっていきました。
――「セントブラスター」の大きさもプラキット以上になりそうですね。
U氏:かなり大きめのサイズになっています。子どものころにプラキットの「セイントブラスター」を持った時もかなり大きい印象だったかと思いますが、それを大人が持っても同じように大きいと感じていただけるようなサイズ感を意識しました。
――脚部となる「ブルーブレイバー」と「イエロークラッシャー」の足回りの機構もかなり進化していますね。
U氏:プラキットの構造上、脚部が不動になってしまうものでした。「TOYRISE」では膝関節は「ホワイトブロス」側に備わっておりまして、曲げることができポージングができます。
そして、足元もしっかりと接地できる可動を備えておりますので、ハの字立ちや胸を張ったポーズも取ることができます。
――改めて「トイライズ DMB-01 ホワイトブロス」と見比べると足の構造が違いますね。
U氏:胴体となる「ホワイトブロス」とは合体の構造が違うので、その辺りは新規設定でそれぞれ個別に設計しております。
なのでポージングの幅は格段に上がっているかと思います。
――今後の「TOYRISE」での「Bビーダマン爆外伝」シリーズ展開を伺えればと思います
U氏:やはり、「ホワイトブロス」、「ブルーブレイバー」、「イエロークラッシャー」の3機だけで終わらせたくないですね。
――「セイントドラゴン」にも合体もできる「ブラックデバスター」は期待されているかと思います。
U氏:「ブラックデバスター」は立体化したいビーダアーマーです。「ホワイトブロス」、「ブルーブレイバー」、「イエロークラッシャー」には将来を見据えた構造自体は入れております。
私もアニメを見ていた世代なのでダークビーダ四天王の各ダークアーマーや合体形態の「ダークネスドラゴン」、ダークプリンスの「銀戎瑠(シロガネエビル)」、「ブリザードエビル」立体化していきたいです。
「ダークネスドラゴン」はアニメと当時のプラキットでデザインが異なりますので、デザインをアップデートした最新版の「ダークネスドラゴン」を作ってみたいですし、個人的にも欲しいところですね。
――ちなみに次回作である「Bビーダマン爆外伝V(ビクトリー)」も展望としてはあるのでしょうか?
U氏:商品として展開するかは別として、「Bビーダマン爆外伝V」シリーズのVビーダアーマーも展望としては考えております。
貴重なタカラ(現タカラトミー)から続くコンテンツですので、盛り上げ続けられればと思います。
――最後にユーザーへのメッセージをお願いいたします。
U氏:今回「TOYRISE」商品として「Bビーダマン爆外伝」シリーズ第1弾「DMB-01 ホワイトブロス」が商品化することができました。サウンドギミックや発光ギミック、そして可動とプラキットからさらに進化して遊べるようになっております。
ぜひ、手に取っていただき皆様に楽しんでいただければと思います。
――ありがとうございました。
(C) TOMY (C)Konami Digital Entertainment / ADK EM
※画像は試作品を使用しています。実際の製品とは若干異なる可能性があります。ご了承ください。