レビュー
プラモデル「GPK-01ペイント・ギア[ガイアタイプ]」レビュー
ガイアカラーを活かすために企画されたオリジナルSFロボ
2025年10月4日 00:00
- 【GPK-01ペイント・ギア[ガイアタイプ]】
- 発売元:ガイアノーツ
- 発売日:2025年9月13日
- 価格:5,500円
- ジャンル:プラモデル
- 全高:12cm
- デザイン:MOI
9月13日にガイアノーツが発売したプラモデル「GPK-01ペイント・ギア[ガイアタイプ]」は、“模型塗料メーカーが発売する、ガイアカラーで塗るためのプラモデル”である。ガイアノーツ20周年を記念して開発されたこのプラモデルは、ガイアカラーの魅力を引き立てる商品として企画されている。
「GPK-01ペイント・ギア[ガイアタイプ](以下、ペイント・ギア)」は接着剤不要のスナップキットで、5色の成型色で塗装しなくてもかっこよく仕上がる。今回は成形色を活かした部分塗装で組み立ててみた。「ペイント・ギア」の魅力を紹介したい。
SF的設定もバッチリの、ガイアカラー塗装用ロボプラモデル
まず「ペイント・ギア」とはどのようなプラモデルなのかをもう少し掘り下げよう。「ペイント・ギア」は「ガイアカラーで塗装をすることを前提として開発されたプラモデル」である。
塗料「ガイアカラー」を中心に、塗装ツールなども発売してきたガイアノーツ。「ペイント・ギア」はそのガイアカラーの魅力を活かすために設計されている。各所に直線、曲線、それに細やかなディテールを盛り込み「ガイアカラーで塗装した際に、どのように映えるかを確認できる模型」という裏テーマも盛り込んでいるという。ガイアカラーの発色を確認するための"試遊プラモデル"ともいえる存在なのだ。
その上で「ペイント・ギア」はツールとしてだけの無味乾燥な存在ではなく、SFメカとしてのバックストーリーもしっかり設定され、塗装のイメージを膨らませてくれる。「ペイント・ギア」は、火星探索、深海、地中など、様々な過酷な環境の場所を探索する専用の探索機が活躍するような近未来に開発された、極限環境リモートギアシリーズ(extreme environments Remote gear series)、通称EXギアシリーズの1つだ。
ペイント・ギアはその名の通り、探索機が活動中にキズなどで塗装が剥がれた場合にリペイントするためのEXギア。架空の日本企業・ムーンスコア社が開発したという設定だ。汎用性を重視した人型のペインティング・ギアで、極限環境下だけでなく高層ビルや水力発電のプロペラなどの塗装も可能になっているという。ガイアカラーのフタ状の装備はバッテリーであり、このバッテリーで駆動する。ガイアノーツだからこその「塗装用ロボット」なのだ。
組み立て説明書にはモデラー達が設定したカラーパターンや、「ペイント・ギア」に決定する前のデザインが決まる経緯を見ることができる。現在は作業機械的なデザインだが、ヒーローロボットアプローチのデザインもあったようだ。次からはランナーを確認し、組み立てていこう。
未塗装でもしっかり組み上がる5色のランナーで構成
「ペイント・ギア」は接着剤不要のスナップキットで、5色、6つのランナーで構成されている。塗装しなくても色分されて組み上がる。
こだわりを感じさせるのが2つのEランナー。このランナーでは肘や膝の関節部品など可動パーツで構成されているのだが、PS(スチロール樹脂)とPE(ポリエチレン樹脂)の2つが用意されている。他のランナー同様のPSで成形されているため、塗料がのりやすい。一方、PEは可動させやすい。全塗装で固定ポーズで飾るならPS。ぐりぐりポーズ変えしたいならばPEの部品を使いたいところだ。
シンプルなパーツ分けで、プラモデル初心者でも組み立てることができる。それでは組み立てていこう。
メカニカルな演出も楽しいプラモデル
今回は部分塗装として、白いCランナーの部品を銀色「ブライトシルバー」で塗装した。最初は頭部の組み立て。銀色の頭部と、青いパーツで色分けができる。黒の「ピュアブラック」でスミ入れを行って輪郭を際立たせる。
「ペイント・ギア」は頭部のアンテナが3種類用意されており、3本のアンテナの「標準型」、左右のアンテナが広がった「OBQ型」さらにアンテナの形状の形そのものが変わる「強行偵察型」から1つを選んで組み立てることができる。今回は標準型で組み立ててみた。
次がボディの組み立て。「ペイント・ギア」は丸い胴体を持っていて、ガイアペイントのフタをセットすることができる。キットにはオレンジ色のフタが同梱されていて、こちらを取り付けることができる。「ペイント・ギア」は前にフタをセットできるだけでなく、後部カバーを開けることもできる。
蓋を開けた内部にはエンジンを思わせるモールドがされている。フタのギミックはボディの前後にあり、開けることで内部メカが見える演出は「ペイント・ギア」のメカニカルな雰囲気を強調してくれる。今回、エンジン部分を「ブライトシルバー」、文字部分は「ピュアホワイト」で塗装した。
腕部分はEランナーの部品をフレームとして、外装を取り付けていく。肩の軸部分をボールジョイントにすることで、少ない部品で広い可動範囲を実現している。肩と前腕に装甲上の部品がついているのがリアルロボット風で楽しい。握り手以外にも平手も用意されている。
脚部は太ももが太いデザイン。足が独特のデザインで、かかとにローラーパーツが取り付けられているところが特徴。太もものカバーを白から銀に変えたことでメカニカルな雰囲気が強まったと思う。これまでの部品を組み立てて完成となる。
デザインと塗装が楽しい「ペイント・ギア」で遊ぶ
完成時、「橙黄色」でアクセントを入れた。装備品である「ペイントガン」も塗装して完成した姿を見せていこう。
「ペイント・ギア」はボディ下部に3mm穴が開いているので、フィギュアやプラモデル用のスタンドが使用でき、浮遊したような状態で飾ることができる。手足の可動域が広いので様々なポーズをとらせることができる。
腹部のガイアカラーのフタはもちろん差し替えることが可能。フタを変えるだけでもイメージが変わる。リアルロボット風のデザインもかっこよく、オリジナルストーリーを考えるのも楽しい。
「ペイント・ギア」は簡単に組み立てられる一方で、塗装で大きくイメージを変えられる塗装しがいのあるプラモデルだ。ミリタリーカラーに塗ったり、無機質なメカニカルカラーにしたり、武器などを変えても大きく雰囲気が変わる。
モデラーは塗料の発色や性質と向き合いながらコレクションを増やしていく。ガイアカラーが気に入り、強い思い入れを持っている人にとって、「ペイント・ギア」はより魅力的なプラモデルになると感じた。
もちろん他の塗料メーカーのファンにとっても、「ペイント・ギア」のデザインや、塗装で大きくイメージが変わる面白さは感じてもらえると思う。未塗装でもかっこよく仕上がるが、塗装をして、自分だけの「ペイント・ギア」を作ってほしい。
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