レビュー
アオシマ「けもプラ」レビュー
毛皮の質感強化、輝く瞳、簡単改造で"ケモノ感"を大幅アップ!
2026年4月14日 00:00
- 【けもプラ ニホンオオカミ】
- 開発・発売元:アオシマ
- 発売日:2026年2月
- 価格:6,380円
- サイズ:全高約155mm
- 【けもプラ カオマニー】
- 開発・発売元:アオシマ
- 発売日:2026年2月
- 価格:5,940円
- サイズ:全高約155mm
『創造のプラモデル』を創り続けているアオシマがまた"新しい扉"を開くプラモデルを発売してくれました。コトブキヤの「フレームアームズ・ガール」「メガミデバイス」からスタートし、今や百花繚乱と言える美少女プラモデルの世界で、「けもプラ」は"獣人"という新しい方向性を提示しました。2月に発売された本商品は非常に人気を博し、8月に再生産が発表されました。
「けもプラ」とは"ケモノ"、動物の特徴を持つ美少女プラモデルです。鼻が突き出し、耳は頭の上。全身を覆う獣毛。「ケモノ娘」は日本でも特にファンタジー世界を扱った漫画やアニメにヒロインや仲間として登場しますし、海外でも「Furry(ファーリー)」と呼ばれる1つのジャンルを作るほどの人気とのことです。
そしてアオシマは獣人をテーマにした「けもプラ」を発売するにあたり、“ケモ度”というユニークな選択肢を提示しました。人間の体に尻尾と耳が生えただけの"低ケモ"。顔つきの"ケモ度"が上がり、体の一部が獣毛に覆われた"中ケモ"。そして顔つきは完全に動物風となり、全身がふさふさの獣毛に覆われている"高ケモ"という3つのタイプを作ることができるのです。そしてプラモデルなので各パーツはミキシングが可能。美少女プラモデルの世界に新しい風を吹き込もうとしています。
今回は改造や塗装のテクニックを使い、「けもプラ」第一弾である「ニホンオオカミ」、「カオマニー」をより可愛いらしく、よりケモノの野生味を強調する作例を製作していきます。大規模な改造ではなく、ちょっとしたテクニックでのディテールアップなので、ぜひ参考にしてみてください。
たっぷりの"ケモノ愛"が詰まったパーツ達
「けもプラ」の第一弾である「ニホンオオカミ」「カオマニー」は獣要素の高低において"中ケモ"と"高ケモ"が選択できる内容になっています。接着剤不要のスナップフィットキットなので、いつでもケモ度を変更可能。さらに自分の好みに応じたカスタマイズもできます。
最初に「ニホンオオカミ」「カオマニー」のパッケージを開けてみると様々な形状のパーツがぎっしりと詰まっており、製作モチベーションが高まります。
まずはフェイス部分から。本プラモデルでは人間的な特徴を持った動物キャラクターを“ケモノ”と呼びます。ケモノ界隈の中でも千差万別があり、獣要素が強めの子もいれば逆に人要素が強い子も存在します。その強弱を判別する指標が“ケモ度”であり、その違いが最も明確に現れるのが『顔』の部分だと思います。
キットは"高ケモ"と"中ケモ"のフェイスパーツがそれぞれ表情違いで用意されています。その中でも高ケモのフェイスは「眼球」が別パーツになっており、より多彩な表情付けが可能となっています。
ランナーに目を向けてみると不思議なスティックの存在が確認されます。この部品は眼球を動かすための治具であり、使うことで目線を変えることができます。こういったギミックも"遊べるキット"としてのポテンシャルの高さを感じます。
ハンドパーツも見ていきましょう。ケモ度高めのハンドパーツをはじめ、ハンドパーツ一つ一つの手の表情からしてケモノっぽさを感じます。バリエーションも豊富なので、こちらも色々なポージングをつけるのに役立ちそうですね。
そして、ケモノと言えば肉球パーツ。この箇所が好きな人も多いのではないでしょうか。細部まで細かくパーツ分けされており、こういった点からも開発陣の並々ならぬこだわりが伝わってきます。
ボディも良い感じの曲線で彫刻されています。また髪の毛も細かい所まで分割されて彫刻されていますが、かなりシャープなので取り扱う時には折ったり怪我をしたりしないように充分注意しましょう。
「ニホンオオカミ」を組み立てていく
では、実際の組み立てに移っていきましょう!!キット自体はABS樹脂とPVCで成型されており、パーツの合いも良いので説明書をじっくり読みながら組み立てれば数時間で完成します。今回は「ニホンオオカミ」を"高ケモ"で、「カオマニー」を"中ケモ"で製作していきます。組み立てでは、「ニホンオオカミ」にフォーカスしていきます。
まず最初は頭部パーツから組み立てていきましょう。頭部のパーツはかなり細かく分割されており、シャープな部品も多いので組み立てには注意が必要ですがパーツの合いが良く、まるで立体パズルのように形が出来上がっていくので組んでいて楽しくなってきます。
次は腕部です。腕部の構造そのものはシンプルですが、よく曲がります。パーツの変更で高ケモと中ケモが選択出来る上に様々な表情の手首を差し替えられるので、ポージングの幅は広いです。
胴体部を組んでいきます。胴体もかなり可動するので躍動感のあるポージングが可能です。股関節もスライド式になっているので可動範囲はさらに広くなっています。各部にも毛のモールドが入っており、よりケモノらしさが強調されているのがチャームポイントですね。
またバストサイズも変えられるので、こちらはお好みの大きさを選択しましょう。尻尾は球体ジョイントで接続するので様々な表情がつけられます。
脚部は獣毛の色分けの表現が面白いですね。そして通常の人体モチーフの美少女フィギュアと大きく異なるのが、脛の「逆関節」です。この脛の存在で、ケモノらしさが演出されています。
関節の自由度も凄いものがあります。この関節構造から生まれるケモノらしいポージングシルエットこそが、「けもプラ」の真骨頂と言えるのではないでしょうか?
さらに肉球もちゃんと成型色で色分けされており、1パーツずつ組んでいきます。ただ、細かい部品なので注意が必要です。
これまでのパーツを全て組み上げて完成です。この「けもプラ」の大きな所は、パーツが「ABS樹脂」で成型されていること。従来の美少女プラモデルはPS(ポリエチレン樹脂)を使われていることが多いです。PSは繊細な表現ができる代わりに、耐久力が低い性質があります。このため関節などでABS樹脂を使う商品もあります。
「けもプラ」は全身がABSのため、強度的にも安心して、動かしやすくアグレッシブに遊べます。そして獣毛に覆われた「けもプラ」は動かすほどに独特の"野性味"が生まれるところがとても面白いです。キャラクター性を強く活かしたポージングが出来るので楽しいですね。
女の子らしいかわいらしさが魅力のカオマニー
「カオマニー」も紹介します。こちらはより人間に近い"中ケモ"で組み立てました。かわいらしい女の子の猫らしくプリティ~な「ニャンニャンッ!」ポーズも可能です。
可動範囲も広く、女の子座りもとても似合います。手首の柔らかな動きが招き猫のような猫らしさに加え、愛くるしさをプラスしていると感じました。足の肉球はこちらも細かく色分けされたパーツを組んでいくのですが、ピンクの肉球がキュートですね。
カッコイイ「ニホンオオカミ」の野性味を追求したポーズとは異なる、かわいらしいポーズを取らせたくなります。
手を入れて"ケモノ"を強調
「ニホンオオカミ」と「カオマニー」を組み立ててからさらにディテールアップを施していきます。そのテーマは"よりケモノらしく"。誰でもできるような簡単ディテールアップを目指しました。
まずは"磨き"。全身のゲート跡を消し、塗装をより効果的に見せるための下準備ですね。パーツをランナーから切り離した後のゲート跡はゴッドハンドの「神ヤス(400~800番)」を使用して消していきます。美少女プラモデルは曲面が多いので、スポンジ系のヤスリが便利です。
パーティングライン消しは アルゴファイルジャパンの「マジ・スク(マルチジルコニアスクレーパー)」がかなり有効でした。
そして"高ケモ"で制作した「ニホンオオカミ」は、その毛並み表現をさらに高める改造をしました。まずは茶色の毛の部分全体にタミヤのプラモデル向け接着剤「タミヤセメント」を塗り、表面が溶け出したほど良いタイミングでダイソーの「マスカラコーム(櫛、今回はステンレス製を使用)」で引っかくように毛のモールドを追加していきます。実際に試してみましたが、結構いいんじゃないかと思いました。簡単な手法ですが、これでケモノらしさがぐっとアップするので是非!! お試しください。
次は"スミ入れ"です。今回は全身を塗装する"全塗装"ではなく、ディテールを活かすスミ入れでケモノらしさを強調していきます。使用したのはGSIクレオスの「Mr.ウェザリングカラー」。「ニホンオオカミ」には「グランドブラウン」と「ラストオレンジ」。「カオマニー」には「レイヤーバイオレット」でスミ入れを行っていきました。
毛皮のモールドを強調することでケモノらしさをプラスします。強調しすぎると汚くなるのでバランスを大事にしながら調子を見つつ塗っていきます。「Mr.ウェザリングカラー」は油彩で、「けもプラ」で使用されているABS樹脂に限らず、PS樹脂でも塗りすぎると割れてしまう恐れもあります。派手に塗り過ぎないように注意しましょう。
さらにつや消しを全身に吹いて質感アップ! GSIクレオスの「水性プレミアムトップコート UVカットスムースクリアー つや消し」は落ち着いたフラット感で良い感じの仕上がりになるので愛用しています。
毛並みに加えてこだわったのは"目"です。目の生命感をアップさせる改造をしていきます。「けもプラ」での"高ケモ"は眼球と顔のフレームが別になっていて目線が動かせるのですが、中ケモは塗装された目となっています。
今回中ケモの目をつやのある瞳にするため、"UVレジン"を使いました。今回は、ダイソーの「UVレジン(クリア、高粘度、速乾タイプ、LED・UVライト対応)」を使用しています。このレジンを爪楊枝を使って平らな場所に垂らして硬化させるだけで、ぷっくりしたレンズ状になるのでお勧めです。
高ケモの目にも手を入れました。ランナーに付いている状態で「Mr.スーパークリアースプレー(光沢)」を吹いておくと良いでしょう。クリアは少し厚めに吹いて、じっくり時間をかけて乾燥させましょう。美少女プラモデルは瞳が活き活きしていると見映えが良くなります。このテクニックはほかの商品でも応用できると思います。
まずは「ニホンオオカミ」のディテールアップした姿をお見せします。無塗装の状態に比べ、生命感のある瞳、スミ入れによる毛皮感。そしてモールド強化、つや消しによる質感アップ。「けもプラ」ならではの魅力が引き出せる改造ができたと思います。
高ケモで組み立てた「ニホンオオカミ」は手のひらや足が大きく、ワイルドなポーズが似合います。女の子らしいかわいらしさと野性味で、独特の魅力があります。
「カオマニー」には、さらにかわいらしさをプラスすべく、女の子らしくメイクアップを施していきます。まずはパステル(ヌーベル カレーパステル パールピンク)を耐水サンドペーパー(800番or1000番)で粉状にします。
その粉状にしたパステルをダイソーのメイク直しに使う超極細の使い捨て掃除ツール「リペアスティック」で塗りつけていきます。自分好みに可愛くメイクしてあげちゃいましょう。瞳の部分に使用したUVレジンも自然なハイライトが入って良いアクセントになっています。
カオマニーも完成! こちらはとにかく"かわいらしく"というコンセプトで仕上げていきました。モチーフが猫なので、見上げてくる目線とポーズが似合い、写真映えするキャラクターですね。
2体を並べてみます。さらに商品と同時発売の「ブランコ」も活用していきましょう。もう1つ、これは小ネタテクニックですが、今回撮影でプラモデルを立たせるために、アイガーツールの「ミュージアムジェル」を使いました。「ミュージアムジェル」は適度な粘性があり、しかも作品本体にも付着しないので展示や撮影に有効なマテリアルです。
今回、「けもプラ」を実際につくってみた感想としては、組んでいる最中も楽しめるし、完成してからも色々と楽しめる「可能性の塊」のようなものを感じました。
これからも様々な仲間たちが増えるでしょうし、色々なコラボもあるかもしれません。何よりもオリジナルカスタマイズが出来るのは「つくる楽しみ」をより深めてくれる重要な要素でしょう。「新しいものを生みだしていこう、創っていこう」という送り手の「想い」が伝わってくる素敵なプラモデルだと思います。
もちろん、これからの商品展開や『けもプラ専用塗料』『専用ツール・マテリアル』が発売され、さらにつくる楽しみが広がっていくことにも期待しています。このプラモデルが新しい創造の楽しみにつながっていく事を願います。
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