レビュー
「大怪獣 ウルトラマンネクサス ジュネッス 限定版」レビュー
独特の構えで立体化、目とカラータイマーが光ることで神秘性が高まる!
2026年6月6日 00:00
- 【大怪獣 ULTRA NEW GENERATION ウルトラマンネクサス ジュネッス 限定版】
- 発売元:プレックス
- 販売元:エクスプラス
- 発売日:2026年5月
- 価格:25,850円
- ※オンラインショップ限定
- サイズ:全高約24cm
- 原型師:稲上信行
プレックスが発売した「大怪獣 ULTRA NEW GENERATION ウルトラマンネクサス ジュネッス 限定版(以下、大怪獣 ウルトラマンネクサス)」は、2004年の特撮番組「ウルトラマンネクサス」に登場するウルトラマン「ウルトラマンネクサス ジュネッス」を全高24cmの大サイズで表現したフィギュアだ。
「ウルトラマンネクサス」は、主人公がウルトラマンの変身者ではないというシリーズの異色作だ。主人公・孤門一輝(こもんかずき)は防衛隊の一員として、自分の命を削りながらウルトラマンに変身する変身者と交流していく。作風も他のウルトラマン作品と比べ暗くハードで、独特の雰囲気を持っていた。だからこそ「ウルトラマンネクサス」という作品と、そのウルトラマンは筆者にとって特別な存在だった。
「大怪獣 ウルトラマンネクサス」は、片手を拳、もう片方を平手というネクサス独特の構えをとった固定ポーズのフィギュア。随所にクリアパーツが使われ、まるで目の前にネクサスがいるかのような強い存在感を放っている。しかも今回紹介する「限定版」は、台座と接続することで目とコアゲージ(カラータイマー)がLEDによって発光する。"目とカラータイマーが光る"というのが、ウルトラマンの神秘性を際立たせ、とてもいいのだ。商品の魅力を紹介していこう。
主人公ではない"デュナミスト"が変身する神秘のウルトラマン
まずは作品「ウルトラマンネクサス」と、ウルトラマンネクサス ジュネッスを紹介したい。「ウルトラマンネクサス」では"スペースビースト"という正体不明の存在が人間を捕食しているが、多くの人はそれを知らないという世界で物語が展開する。
主人公・孤門は、警視庁の山岳救助隊員から「TLT:ティルト/地球解放機構」にスカウトされる。TLTは世間から感知されることなく極秘裏にスペースビーストに対抗する組織だった。秘密だらけのTLTに戸惑いながらもスペースビーストと戦う孤門やTLT隊員の前に、圧倒的な力でスペースビーストを殲滅する存在が現れる。
それこそがウルトラマン。その本質は"受け継がれる光"であり、宇宙から"敵"を追って飛来してきた存在だった。光は「デュナミスト(適格者)」と呼ばれる人にウルトラマンへ変身する能力を与える。謎を追う孤門はデュナミストとなった人物に出会う。人類を脅かすスペースビーストに、自らの命を削りながらウルトラマンとして戦うデュナミストに孤門は深く関わっていくこととなる……。
商品のモチーフとなる「ウルトラマンネクサス ジュネッス」は、ウルトラマンネクサスが、変身時の銀色の姿ウルトラマンネクサス アンファンスから、より戦闘に特化した形態へと変化した姿。体色の基本が赤となり、胸部はアーマー状に変化、力を活かした格闘戦で敵を圧倒、凄まじい威力の光線技「オーバーレイ・シュトローム」など強力な技を使う。
フィギュア「大怪獣 ウルトラマンネクサス」は力強いジュネッスを表現。片手を拳、もう片方を平手に足を開いてどっしり構える、作中でも多く見られたポーズでの立体化している。ウルトラマンは怪獣の前に登場し、それぞれのキャラクターのポーズで対峙するその"間"には独特の魅力がある。「ウルトラマンネクサス」ではアンファンスからジュネッスへ2段変身、この構えで敵と本格的な格闘戦を行う。敵に対してグッと構えるこの姿は作品を知る人にはたまらないカッコ良さがある。
兜のような頭部、肩当てのある胸部、鎧を着ているかのようなデザイン
ここからディテールをチェックし、フィギュアの魅力を深掘りしていこう。まずは頭部だ。ウルトラマンネクサスは兜をかぶっているかのような独特の頭部形状をしている。銀色の頭に、卵形の眼、造形で表現された口元と、初代ウルトラマンから続く「ウルトラマンとしてのパーツ」を積極的に取り入れながらも、頭頂部の盛り上がりが強調され、左右にも大きく張り出しており、首の後ろは首を守るかのように鉄兜かヘルメットのようなデザインになっている。
そして顔は撮影する角度で大きく印象が変わるのが面白い。側面、後ろ、正面と印象が違ってくる。人間とは異なる独特の無機質な雰囲気があり、「ウルトラマン」というキャラクターの造形の面白さを感じた。他のウルトラマンと異なり、目に縦の線が入っているところも注目ポイントだろう。
ウルトラマンネクサスは頭部に加え、胸部のデザインも“鎧”を感じさせる。胸、肩、背中のパーツが体を守る「ブレストプレート」のようにも見える。特に肩を覆う肩当てのような装甲は他のウルトラマンであまり見られない。
また、胸に大きな赤いクリアパーツが使われているのも特徴だ。この胸のパーツは「エナジーコア」と呼ばれる器官で、設定上はこのパーツ型のウルトラマンのカラータイマーに当たる。中央の緑の滴のような器官はジュネッスになると出現する「コアゲージ」であり、点滅することで活動限界が近いことを知らせる。ある意味カラータイマーと同様の器官を2つ持つウルトラマンといえる。このほか、背中の肩甲骨に当たる部分にもクリアパーツが使われている。こちらもネクサスを特徴づけるパーツだ。
前腕は小手をつけたようなデザインになっており、この部位は「アームドネクサス」と呼ばれる武器だ。鋭角的な部分はそのままカッターのような切断能力を持つだけでなく、アームドネクサスを重ねることでモードチェンジを行う。アームドネクサスにエネルギーを集約させて必殺光線「オーバーレイ・シュトローム」を放つ。
胴体には2つの黒いラインが胸部から腹部を通り足まで伸びている。頭頂部が高く盛り上がり、上半身が鎧を着ているようなデザイン、体にまっすぐ走るライン、基本カラーが赤ということも相まって、ネクサスは「ウルトラセブン」のデザインの意匠をかなり受け継いでいるのではないか、とも感じられた。
このほか、ふくらはぎにもアームドネクサスと同じように突起が設定されている。「銀色の巨人」としての初代ウルトラマンに比べると武装しているような印象を受けるデザインである。デザインの細部をチェックしてこういった考察も楽しい。
さらに、これは特撮ファンとしての楽しさだが、フィギュアを「キャラクター表現」だけでなく、特撮で使用している「スーツ」を表現しているアイテムとしてディテールをチェックできるのも「大怪獣 ウルトラマンネクサス」のお楽しみポイントだ。
撮影に使用された本物のスーツを目にしているかのような、肘や足の付け根のしわ。スーツを着脱させるための背中の背びれのような意匠、頭部と胴体の分割線……。原型師・稲上信行氏が造型した大サイズのフィギュア、力の入った造形だからこそ楽しめる「スーツとしてのディテール」。本商品は固定ポーズのフィギュアならではの詳細な表現がキャラクターとしてだけでなく、スーツの再現としても力が込められている。特撮ファンだからこそ楽しめる、リアルとフィクションの境目の面白さだ。
眼とカラータイマーを光らせ、ウルトラマンを撮影! 夕日のウルトラマンも
今回紹介している「大怪獣 ULTRA NEW GENERATION ウルトラマンネクサス ジュネッス 限定版」では、同時発売でに「通常版」も用意されている。こちらは一般販売が行われているが現在、在庫はかなり少ないようだ。
限定版ならではの特徴が「発光ギミック」だ。本体内部にLEDが内蔵されており、専用台座にUSB Type-Cケーブルで給電することで、眼とコアゲージを発光させられるのだ。眼とカラータイマー(コアゲージ)が光るウルトラマンは、特に夜のシーンがカッコイイ。ここからは発光させた姿を見せたい。
台座のスイッチを入れると眼とコアゲージが輝く。カメラでどう見せるかもポイント。周りの光源、シャッタースピード、絞りなどを調整して見せ方を工夫する。光を当てた通常の撮影環境でも表情が大きく変わることも確認して欲しい。造形だけでなく、ウルトラマンらしく眼とカラータイマーを光らせたい! ここが限定版ならではの面白さだろう。さらに背景紙を配置して撮影してみた。ここでも目を光らせられるのは楽しい。
今回はさらに一歩踏み込んでみた。夕景写真を使った背景紙「箱庭技研 ジオラマシートe」に加え、「サンセットランプ」を当ててみたのだ。サンセットランプとはその名の通り赤い光を放射状に照らすことで夕景のような雰囲気を出せる間接照明。夕景背景紙と合わせ、「夕闇に立つウルトラマン」を演出してみた。
夕景とウルトラマンというのは「ウルトラセブン」の「狙われた街」。「帰ってきたウルトラマン」の「二大怪獣 東京を襲撃」、「落日の決闘」、「ウルトラマン 夕陽に死す」など、印象的なシーンも多い。筆者は以前ウルトラマンならではの夕景をどんなアイテムを使えば表現できるか試すためにこれらのアイテムを買っていた。今回このアイテムを使って撮影できた。
実際にサンセットランプを当てると距離や向きで雰囲気が変化する。ここで以前ネットの友人に「反対側からも光を当てるのがいい」というアドバイスをもらったので、今回実践してみた。ただライトを当てるのではなく、反対側からも光を当てるとウルトラマンの"銀色”が浮き出るのだ。赤い光が強く当たる場所、銀色の反射光が出る場所、黒い影……。これはこだわり甲斐のあるテーマだ。背景紙の位置や絵柄など今後も探求していきたい。
もう1つ、今回は「アングル」も試してみた。ウルトラマンは「巨大ヒーロー」だ。このため、見上げた形のアングルで撮影してみた。地上から見たウルトラマンの雰囲気が出たのではないだろうか?
ウルトラマンはやはり60年にも及ぶ歴史の中で様々な見せ方、表現の仕方を積み重ねてきたキャラクターだ。「大怪獣 ウルトラマンネクサス」は、ウルトラマンフィギュア、怪獣フィギュアを世に生み出し続けたプレックスの技術により、「究極のウルトラマンネクサスフィギュア」といえるクオリティを実現している。
劇中の力強さだけでなく、スーツとして特撮現場でアクターが演じるネクサスを見ている雰囲気、“本物のスーツ”を取材しているからこそのリアリティなど、キャラクターファンだけでなく、特撮ファンとしても楽しめるアイテムだった。
加えて「撮影の楽しさ」である。ディテールを追うだけでなく、アングル、さらに発光ギミックや背景の工夫がとても楽しい。工夫することで色々なシチュエーションでのウルトラマンを追求できる。そしてやはり、眼とカラータイマーが光るのがいい。「大怪獣 ウルトラマンネクサス」で遊ぶことで、怪獣フィギュアと組み合わせたくなったし、他のウルトラマンフィギュアも欲しくなった。「大怪獣」シリーズは独特の満足感が得られることが実感できた。コレクションに強くオススメしたい。
(C)TSUBURAYA PROD.





























































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