特別企画

【魂ネイションズ東京】「METAL STRUCTURE 解体匠機 MSN-04 サザビー」をたっぷり撮る! 頭部の大胆なアレンジ、チラ見えする内部フレームなど見どころ満載!

 「METAL STRUCTURE 解体匠機 MSN-04 サザビー」は11月に行なわれたオンラインイベント「TAMASHII NATION 2020」で出展された最大のアイテム。2019年に発売された「METAL STRUCTURE 解体匠機 RX-93 νガンダム」と相対する機体・商品として満を持してファンの眼前に登場となった。

 「TAMASHII NATION 2020」終了後、出展されていた試作品が東京・秋葉原にある「TAMASHII NATIONS TOKYO」にて展示された。今回その圧巻の機体を写真に収めることができたのでとくとご覧いただきたい。

【METAL STRUCTURE 解体匠機 MSN-04 サザビー】
すさまじいまでのボリュームと密度感

 まずはそのボリューム感に圧倒される。サザビーってここまで幅も奥行きもとんでもないサイズであったのかと「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」での活躍シーンを思い浮かべながらうなってしまうほどの説得力に満ちている。今回残念ながら背面の撮影はできなかったのだが、設定から想像するにこちらも相当のボリュームがあるものと推測される。ファンネルコンテナやプロペラントタンク……この写真からはタンクのカバーの解放、内部のメカ部の表現などトピックも盛りだくさんのよう。加えてリアスカートも巨大なので今後の情報が待ち遠しい。

 そして各アーマーパーツが新たな解釈により細かく分割されていて、その形状の複雑さや断面形状がより多大な情報量をもたらしている。その割れた装甲からチラ見えする内部フレームの金属感と鮮やかな赤いアーマーパーツとのコントラスト、コーションマークなどのマーキングの相乗効果によって美しい機体に仕上がっている。腹部の動力パイプが単純な円筒ではなく、デザインされていることで情報量が増し、その先に接続されるメガ粒子砲の威力の凄さを想像させる。肩部の装甲も大きく開き、中からバーニアと思われる部位が露出していて高い機動力があることを表現している。

【特徴的な頭部デザイン】
頭部左右と後方へのフレアの延び方が目を引く

 頭部のデザインは強めのアレンジが加えられているようだ。といっても全体ではなく、顔となる部分はまさに「サザビー」という表情を見せているが、左右と後方へのフレアが長くデザインされている。このデザインで顔をどこまで上げられるかが気になるが、パーツも分割されているように見えるので続報を待ちたい。そしてサザビーのコクピットは頭部にあって、脱出ポッドとしても機能する設定なのでこの部分がどのように処理されているのか楽しみだ。

【演説をするシャア・アズナブル総帥】
ミニサイズのフィギュアだがシャア総帥とわかる造形と彩色。照明の当て方で後ろに影が伸びて説得力がとても上がる。スウィート・ウォーターの救世主だ!

 さらに各部を見ていってもチラ見えする金属調の内部フレームがすまじい密度感を醸し出しているのがわかる。ヒジの回転部のメカニカル感の説得力、ボディ部や展開したスカート部に見えるのシリンダー状のパーツなど”動く”ことを意識させてくれる。指の金属感もその丸さも相まって自然な立体感のある陰影と細かな彩色で”ロボット感”も感じる。肩のサブバーニアと思われる部分の造形・構造がすばらしい。

【情報過多になるほどのディテール】
ほんとにチラ見えするだけの細かい内部フレームがすばらしい情報量をもたらす

 「METAL STRUCTURE 解体匠機 RX-93 νガンダム」の時にはパイロットのアムロ・レイの他に恋人でありメカニックを務めるチェーン・アギが付属していたのと同様に、シャア総帥がいるならナナイ・ミゲルがいる。この対になる構成も双方を並べて比較すると面白い。総帥ともあろうシャアがMSに乗って最前線に向かうのは反対だったに違いない。

【シャアをサポートするナナイ・ミゲル】
気にすることはない……支度を急げ。ハッ! ニュータイプ研究所所長、いえ作戦士官殿!

 装備類はビーム・ショットライフルとシールド、6基のファンネルが確認できた。ファンネルの細かな部分の彩色とモールディングが非常に密度高く目に飛び込んでくる。機体の設定にビーム・サーベルやビーム・トマホークもあるのでそちらもどうなるか気になる存在だ。

【装備】
やはりファンネルに目が行く。フラップの開閉や銃口が伸びるギミックがどうなるか期待したい

 前回の「METAL STRUCTURE 解体匠機 RX-93 νガンダム」そして今回の「METAL STRUCTURE 解体匠機 MSN-04 サザビー」を並べてみると圧巻の空間が出来上がる。この情景は同じ劇場用映画「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のアムロとシャアのライバル同士のMSであるがゆえに成立することだと思うが並ぶ様は「解体匠機」ブランドでこそ実現しうる空間、ともいえるのではないだろうか。

【並び立つライバル機】
まさに夢の競演。それでこそライバルだ!

 “これを再現するには総額……”などと現実的にはなかなかハードルが高いセットになるが「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」に多大な影響を受けたファンは(筆者も含めて)多いのではないだろうか。ぜひ自宅でアムロVSシャアの最終決戦を「解体匠機」ブランドで実現してみたくもある。筆者はこの2機をスタンド展示ではなく劇中の戦闘シーンを再現できないものかと期待してしまう……。

 この「METAL STRUCTURE 解体匠機 MSN-04 サザビー」は現時点では発売日・価格ともに未定だ。詳細なギミックやディテールの公開が待ち遠しい逸品であることには間違いない。

 こちらの「METAL STRUCTURE 解体匠機 MSN-04 サザビー」は東京・秋葉原の魂ネイションズ東京に11/19まで展示中。他の製品たちもたくさん展示されているので「魂ネイション」ならではのハイクオリティな造形と彩色で表現される様々なキャラクターたちをぜひ現地で目に焼き付てけてみてほしい。