特別企画
「創彩少女庭園」の新キャラクターは小柄で勝ち気な上級生「小石川エマ」!【コトコレ】
2023年2月4日 23:25
- 【コトブキヤコレクション2023[Winter]】
- 開催期間:2月4日~2月12日
- 開催時間:各日10時30分~19時30分(2月4日のみ12時開場)
- 場所:秋葉原ラジオ会館10F イベントブース
- 入場料:無料
コトブキヤコレクション2023[Winter]において、プラモデル「創彩少女庭園」コーナーは外せないだろう。特に新キャラクター「小石川エマ」には注目したいところだ。
「創彩少女庭園」は、「フレームアームズガールズ」、「武装神姫」といった美少女プラモデルという新しいジャンルを開拓したコトブキヤが美少女表現に真っ正面から挑んだブランドだ。
メカやロボといった従来のプラモデル文化、ロボット文化から美少女のみを抽出し、普通に暮らしているような美少女を細部まで愛を込め表現している「創彩少女庭園」は、他の商品とは異なる新しいファンも獲得し、今やコトブキヤの大きな柱の1つとして成長している。今回見ることができた新たな試みを紹介したい。
新キャラクターのために小柄な新素体も開発、さらに可能性を広げていく「創彩少女庭園」
今回の新要素の目玉は「小石川エマ」。「創彩少女庭園」で4人目となる新キャラクターだ。「創彩少女庭園」はこれまで3人のキャラクターが登場しているが、素体の身長としては同サイズで、プラモデルならではの組み替えも可能としていた。頭を交換することで違う学校の制服を着た姿にできたり、髪型を変えることでより多彩なバリエーションが楽しめるようにしていたのだ。
しかし「小石川エマ」でははっきりと他の3人より背が小さい素体を新規造型した。今回は腕を組み仁王立ちしている姿でのディスプレイだ。彼女は「創彩少女庭園」初の"2年生"で、他のキャラクターより先輩である。にもかかわらずちょっと身長が小さいので、そのことを指摘されるとマジギレするという。
「フレームアームズガールズ」、「武装神姫」、「メガミデバイス」そして新たなシリーズである「アルカナディア」といった美少女プラモデルシリーズは武装だけでなく手足のパーツも交換が前提で、人型ではないケンタウロスにしたり、肩からごついロボットアームを付けてみたり、自由度の高さとミキシングの面白さを大きなウリにしている。
一方、「創彩少女庭園」は各キャラクターを"どこにでもいる普通の女の子"に設定、性格や好みなども設定してキャラクターとして確立させている。組み替えではなく、彼女たちがどんな生活をするかを表現することに注力している。小柄な素体開発も、首をすげ替えてこれまでのキャラクターを小柄に、という意図はない。ある意味、コトブキヤの他の美少女プラモデルとは大きく異なる路線となっているのである。
その上でキャラクターの造型、表現はシリーズを重ねることで上がっている。「小石川エマ」の場合は、髪の毛の表現。癖の強い、跳ねっ返りが多い複雑な髪型をプラモデルで表現している。「創彩少女庭園」はプラモデル初心者もターゲットに入れているので、この複雑な髪型を組み立てやすいパーツ構成にしていくか、現在検討中とのこと。
「創彩少女庭園」のキャラクターはそれぞれ声優も設定され、キャラクター性を活かしたボイスドラマなども展開している。キャラクター性が気に入ってプラモデルを手に取るという流れもあるとのこと。新キャラクターの登場で「創彩少女庭園」の世界はさらに賑やかになるだろう。
今回の出展商品の中でもう1つの注目が「佐伯リツカ 水着」。各キャラクターの水着姿を新素体で表現しているのだが、「佐伯リツカ」は腰に巻いたパレオの表現に注目して欲しいという。「創彩少女庭園」は制服の素材感、冬服の上に着るカーディガンや、袖からちょこんと指を出した"萌え袖"、スカートの表現や、柔らかさを感じさせるネクタイの表現など、プラモデルの造型で、本来とは全く違う素材表現を様々な方法で模索している。
パレオは、ドレープ(柔らかく流れるようなひだ)表現に注力し、造型でゆったりとしたひだを表現している。プラモデル名溜め見栄えの良い形で固定できるところは、ある意味本物の布を使う以上に凝った表現も可能になる。
特に「創彩少女庭園」はこういった異素材をどのようにプラモデルで表現するかで技術を磨いている。さらにこった服装が追求できるし、他のシリーズへの転用も可能。特にドレープ表現はファンタジーキャラクターをモチーフとする「アルカナディア」と相性が良さそうだ。
小道具の充実や、学園生活を彩るオブジェクトなど、「創彩少女庭園」はコトブキヤのプラモデル技術を活用しながらユニークな方向で発展していきそうである。従来のプラモデルファンとはまた違った層にも訴求する面白いブランドだ。
© KOTOBUKIYA