特別企画

今石監督こだわりのポーズでフィギュア化! 「サイバーパンクエッジランナーズ」【ワンフェス】

【ワンダーフェスティバル2023[冬]】

開催期間:2月12日10時~17時

開催場所:幕張メッセ国際展示場1~8ホール

 今回のグッスマブースで注目したいのはアニメ「サイバーパンクエッジランナーズ」のコーナーだ。作中のキャラクターをフィギュア化した「POPUP PARADE」、デフォルメフィギュア「ねんどろいど」、さらに「ぬいぐるみ」で展開するという。

 「サイバーパンクエッジランナーズ」は、ポーランドのCD PROJEKT REDのアクションRPG「サイバーパンク2077」の世界を舞台に描かれるもう1つの物語。Netflix独占アニメとして、2022年11月に公開された。制作はTRIGGERがその持ち味を活かして行っており、ゲームファン、アニメファンから高い評価を得た。

 このアニメはゲーム開発中から制作が開始され、CD PROJEKT REDがゲームの文脈でのアニメ制作を依頼してきたのに対し、TRIGGERの今石監督が「それでは面白いアニメ作品にならない」と正面からぶつかり合い、アニメの文法で「サイバーパンク2077」の世界を見事に描いて見せた。両者が真剣に作品世界を見つめ、答えを出したからこその物語になっており、アニメファン、ゲームファンから喝采を浴びた。アニメの効果も受け、「サイバーパンク2077」の人気も再燃。筆者もアニメを見てゲームをプレイし直した1人だ。

 フィギュア化は「サイバーパンクエッジランナーズ」の配信を受けてのもので、配信から数カ月での商品化のスピードは、さすがグッドスマイルカンパニーというところだろう。今回は「POPUP PARADE」の担当者に会場で話を聞くことができた。

 「サイバーパンクエッジランナーズ」のフィギュア化においてはアニメでの監督を務めた今石氏自身がポーズまで指定するという気合いの入ったものとなっているという。各キャラクターは、こだわったポーズとなっている。特にレベッカに関しては、銃を上に掲げながらも腰を落としたポーズとして、「もっと、もっと腰を落とすんだ!」と熱いリテイクがあったとのこと。

【デイビッド】
主人公デイビッド。印象的なハンドガンを手にしたポーズ
とんがった髪型をきちんと立体化している

 「サイバーパンクエッジランナーズ」でのアニメスタッフの"キャラ愛"はインタビューなどでも伝わってくる。アニメ制作時、レベッカのデザインに関してCD PROJEKT RED側は、「このかわいらしいキャラクターでは、『サイバーパンク2077』の世界観が壊れてしまう」と言う。しかし今石監督達は「このキャラクターだからこそアニメで語れる、モチベーションを上げて描ける」と理解を求め、結果、レベッカは多くのファンを獲得し熱狂的なファンを獲得した。ヒロインのルーシーや主人公のデイビッドもファンアートなどがたくさん描かれる人気キャラクターとなった。

 そのスタッフの愛情を受けて製作されたフィギュア、「デイビッド」、「ルーシー」、「レベッカ」は原作のイメージそのままの立体化を成し遂げている。特にデイビッドに関しては、グッドスマイルカンパニーではこれまで美少女系のフィギュアは得意としていたが、男性が得意な原型師は少なく、新たな原型師を依頼しての製作だったという。首筋の周りなど男性の表現のノウハウが感じられる。担当者の一押しは髪型。ガンガンにとがった髪の毛は、どの角度から見てもビシッと決まり、原型師の手腕に感心したとのこと。

【ルーシー】
ヒロインのルーシー
大人っぽさとタフさ、セクシーさとはかなさを併せ持つキャラクター。謎めいた雰囲気が表現されている
【レベッカ】
人気ナンバー1のレベッカ。トリガーハッピーらしいポーズ
今石監督をはじめとしたアニメ制作側からリテイクによって完成度が高められたポーズ

 セクシーさと幼さ、ミステリアスな雰囲気と様々な顔を見せるルーシーはタバコを手に、色っぽく腰を捻ったポーズ。レベッカはトリガーハッピーという言葉が似合う、元気で不敵でかわいらしいけどちょっと怖い、イメージを見事に結晶化している。ファンならずとも欲しくなる魅力的なフィギュアだ。

 ねんどろいども出来が良くこちらも注目だが、やはり「ぬいぐるみ レベッカ」はその破壊力はかなりのものだ。多くの人が欲しくなるアイテムである。彩色など続報にも大いに期待したい。

ねんどろいど
レベッカはぬいぐるみでも登場