特別企画

「1/72 ロッキード マーチン F-35C ライトニングII」、A、Bに続きF35Cも1/72に登場【タミヤ撮り下ろし】

【1/72 ロッキード マーチン F-35C ライトニングII】
8月発売予定
価格:4,400円

 東京・新橋の「タミヤプラモデルファクトリー東京」新商品展示コーナーには、2025年8月に店頭に並ぶ予定のウォーバードコレクション最新作「1/72 ロッキード マーチン F-35C ライトニングII」が早くも姿を見せている。価格は4,400円。

 F-35は米主導JSF計画から生まれた第5世代マルチロール戦闘機で、低視認性と360°センサー融合により制空・対地・電子戦を1機でこなす万能機。空軍向けA、STOVL機B、そして本稿の艦載機Cの3タイプが存在する。C型は主翼面積を約1.5倍に拡大し、翼端折りたたみ機構と強化脚、アレスティングフックを備えて空母運用に最適化。シリーズ最大の燃料搭載量で長航続距離も誇る。

「1/48 ロッキード マーチン F-35C ライトニングII」は12月発売予定。価格は10,450円

“差し替え不要”でフォルムを守る新生折りたたみ翼

 タミヤはC型最大の特徴である折りたたみ翼を、従来1/72で主流だった差し替え式から固定選択式へ大胆刷新。ランナーに付いたまま主翼ヒンジドアを接着すれば【展開状態】、ヒンジ部をニッパーで切り離して貼り合わせれば【折りたたみ状態】が完成する仕組みだ。差し込み用ダボを排したことで外翼の厚みが増さず、ステルス機特有の鋭いエッジを崩さないのが最大の利点である。

主翼が一体成形されているのでフォルムが崩れない

 選択式でありながら、後からの変更をあえて廃止するという大胆さにタミヤのこだわりを感じる。本機では「作りやすさとシルエットの両立」を命題に掲げ、1/48顔負けの正確なフォルムを1/72で実現した。

“Battle Penguin”脚を新金型で再現

 他にも、空母での運用には必須のアレスティングフックやカタパルト射出に対応した太く堅牢な前脚柱なども正確に再現されている。

着艦時に使用するアレスティングフックを格納する部分は開状態と閉状態の部品が付属しており、状態を選ぶことができる

 前脚ユニットは米海軍内で“Battle Penguin”の愛称で呼ばれるほど特徴的。衝撃に耐える強化ダブルタイヤ、カタパルト射出用ランチバー、ドラッグブレースを新金型で立体化している。主脚もタイヤ径・ストラット径をA型比で大幅アップし、艦載機らしい重厚感を1/72スケールに凝縮。

カタパルト射出に対応したランチバーを備えた前脚柱。前輪はダブルタイヤ式でA型よりも脚部が一回り大きく、重量感が際立つ

RAMパネル極薄モールド&6種マーキング

 胴体外板は極薄モールドでRAMパネルを再現。ランナー構成はグレー成形4枚+クリア1枚で、外観と脚部が新規、その他はA型パーツを流用する合理設計だ。デカールは2024年11月に横須賀へ寄港した空母「ジョージ・ワシントン」の搭載機を含む6種が付属。

繊細なモールドで表現されたレーダー波吸収素材(RAM)によるコーティング
細部まで忠実に再現された操縦席
キャノピーは開閉選択式
兵装はAIM-9X空対空ミサイルを2発セット

 折りたたみ翼の潔い固定選択方式と、新金型で武装した脚部――「初心者でも失敗なし、上級者には作り込み甲斐が倍増」というタミヤの哲学が凝縮された1/72 F-35C。A・B・C三兄弟がそろった今こそ、あなたのウォーバード棚に最新鋭の艦載ステルスを着艦させよう!