特別企画
「1/35 アメリカ駆逐戦車 M36」、新金型フルインテリアで“ジャクソン”が再進撃!【タミヤ撮り下ろし】
2025年6月8日 00:00
- 【1/35 アメリカ駆逐戦車 M36】
- 8月発売予定
- 価格:4,950円
東京・新橋「タミヤプラモデルファクトリー東京店」ショーケースに、1/35ミリタリーミニチュアシリーズ最新作「アメリカ駆逐戦車 M36」が登場した。1968年に発売されたモーターライズ版のDNAを継承しつつ、M2重機関銃とクリアパーツを除くすべてが完全新金型。タミヤ渾身の“ジャクソン”が、8月に満を持してロールアウトする。
M36はM10駆逐戦車の車体に強力な90mm砲を搭載した自走対戦車砲。1944年10月にフランス戦線で実戦投入され、12月のバルジ大作戦ではティーガーIIやパンター狩りで戦果を挙げた。その後も朝鮮戦争、各国での供与運用など息の長いキャリアを持つ歴戦車両だ。日本にも評価用として1両が導入され、現在は陸自土浦駐屯地で一般公開されている。
57年ぶりの全面刷新が語る令和タミヤの底力
本キットはM2重機関銃とクリアパーツを除くほぼ全パーツが新金型。実車取材は国内の土浦駐屯地だけでなくベルギー王立軍事博物館まで足を延ばし、新たに外形・装備を徹底計測。1968年版では省略されていたディテールを余すところなく盛り込んでいる。
カウンターウェイトを一体成形で合わせ目ゼロに
M36のアイコンである砲塔後端カウンターウェイトは、特殊スライド金型による一体抜き。パーティングライン処理を完全排除し、鋳造肌もリアルに再現した。上面の微妙な曲率やリブまでしっかり立ち、塗装映えは確実だ。
フルインテリア化で内部構造まで覗き込める“見せる模型”へと進化
開放砲塔内部は砲尾機構、砲架、砲弾ラック、消火器、ターポリン製弾薬カバーのジッパーまで精密再現。スライド金型の活用により、パーツ数を抑えながらも高い密度を実現。
ペリスコープ“開口化”、履帯&足回りもブラッシュアップ
新設計の車体前面ペリスコープは“開口状態”で立体感アップ。足回りは1945年ルクセンブルク戦線の写真を参考にした穴なし駆動輪へと刷新、さらにロードホイールは穴あきタイプを新金型で用意。糸材だった牽引ワイヤーは4分割プラ化され、接着・塗装が格段にイージーになった。
周辺装備も充実――牽引ワイヤーから弾薬箱まで
排気ディフレクター、牽引フック、牽引ワイヤーといった外装アクセサリはもちろん、車外に置かれた弾薬箱や立ち姿の全身戦車兵フィギュア1体も同梱。
57年の時を経て令和仕様で帰ってきたM36!本キットは現存する車輌を詳細に取材してモデル化されていることもあり、細部まで実にこだわって再現されている。タミヤプラモデルファクトリー東京では、丁寧に組み立てられた本キットの実物を展示中。実際に細部を見て確かめたい方は、ぜひ足を運んでみてほしい。