特別企画

LEDや背景を追加してフィギュアディスプレイケースを夏らしくデコレーション!【夏休み特集】

 夏の季節、夏休みシーズンが到来。HOBBY Watchでは夏にぴったりな特別企画を掲載している。

 本稿ではスケールフィギュア向けディスプレイケースを夏にぴったりにデコレーションしてみた。スケールフィギュアを飾る際にほこりなどから守ってくれるでディスプレイケースは、各サイズに合わせて台座に透明のカバーを被せたシンプルかつ360度フィギュアを眺められるのが魅力だ。

 しかし、今回そのディスプレイケースにフィギュアを魅力を引き立てる演出を組み込んで、簡単アレンジを試みる。

爽やかな夏らしいディスプレイケースにアレンジ

 今回使用するディスプレイケースはウェーブの「T・ケース【VL】ベーシック・ブラック」。こちらはオーソドックスな直方体型のコレクションケースで、内寸が145×145×245mmとなっている。

 本商品はプラスチック製で側面のL字型のカバーを2枚を合わせ、天板を被せる非常にシンプルな構造となっている。本商品を選んだ理由としてはやはり、プラスチック製なのである程度の強度があること、そして、分割構造で側面のアレンジもしやすいこと。

T・ケース【VL】ベーシック・ブラック

 「T・ケース【VL】ベーシック・ブラック」は全高150~200mm前後のロボットモデルなどが展示できる。

 今回はリコルヌの「アイドルマスター シャイニーカラーズ 夏に恋するピチカート! 八宮めぐる」を使用して、“夏らしい爽やかな雰囲気”をケース内に演出していこうと思う。高さ、奥行きも十分にあるので、立った姿勢のスケールフィギュアを入れるスペースは十分にある。

リコルヌの「アイドルマスター シャイニーカラーズ 夏に恋するピチカート! 八宮めぐる」全高約23cm(台座含む)を入れた状態

 ここで気になったのが台座の位置。「アイドルマスター シャイニーカラーズ 夏に恋するピチカート! 八宮めぐる」では若干後ろに反った姿勢のため、台座が少し前気味の位置にある。

 本体そのものはケースに収まるが、台座にLEDテープライトを仕込むため干渉しないように配慮したい。

台座が少し前気味の位置にあり、LEDテープライトに干渉してしまう

 飾るフィギュアの位置関係などを確認したところで、ディスプレイケースをアレンジしていこう。

台座にLEDテープライトを仕込んで華やかに

 まず、台座部分から紹介していこう。上述の通り、こちらにはLEDテープライトを入れて、足元から光を当てるようにしていく。

 使用するのは100円ショップで購入できる「テープライト」、そして、LED テープライトのコネクター。コネクターはLEDテープライトを切って電極に合わせて接続することで方向を変えることができる。

 使用するコネクターは10mm2芯のL字コネクターで、四隅に配置して四角形を作るようにLEDテープライトを配置する。

「テープライト」(30LEDs、1m、ホワイト) 電源はUSB電源
10mm2芯のL字コネクター基盤
コネクターを隅に配置して、LEDテープライトを辺に合わせて配置する予定

 まず、台座の隅の一つに通し穴を作り、LEDテープライトを通す。通し穴は小さい径(1mm径)のピンバイスで穴を複数開け、徐々に大きめ(3mm径)まで広げ、デザインナイフで内側を整える。

四隅の一つに通し穴をあける
LEDテープライトを通せる大きさに広げる
これでLEDテープライトを通すことができた

 次にコネクターの位置を考慮しつつ、LEDテープライトをカットしていく。LEDテープライトはカットする箇所が決まっているので、その部分をハサミで切る。

 そして、カットした箇所の+と-の電極を確認しつつ、コネクターのカバーを開いて端子に差し込む。それからカバーをしてしっかりと接続する。

 これを4回行ない、LEDテープライトの形を整える。

ハサミマークに合わせてLEDテープライトをカット
コネクターを接続して位置を整える
長さを調整するとこんな感じ
電源を入れてライトアップテスト

 このままLEDテープライトを固定するとフィギュアの台座との干渉が出てしまう。また、台座がブラックなのでここも少しアレンジしていこう。

 まず、下地部分はLEDの光の反射を期待して、100円ショップで購入できる「ミラー風シート」を使用。こちらはハサミでカットできるため、台座の内寸に合わせてカットしていく。また、通し穴に合わせて一か所を小さく切り落とす。

「ミラー風シート」
サイズを合わせて両面テープで「ミラー風シート」を張り付ける

 次にフィギュア本体を安定させるために、LEDテープライトの上にPPシートを敷く。PPシートは半透明で厚さ1mmのものを使用し、こちらもケースの内寸に合わせてカット。こちらも100円ショップで購入可能。

 そして、LEDテープライトは角形シリコンチューブでカバー。これで上に被せるPPシートを安定しておけるようにする。

「PPシート」
角形シリコンチューブ
角形シリコンチューブにLEDテープライトを通す。この時、コネクターの接続分は空けておく
角形シリコンチューブでカバーした状態
改めてLEDテープライトを配置し、PPシートを被せた状態。ライトアップテストでも光量は十分

 最後にLEDテープライトを両面テープで位置を固定、また、通し穴付近の台座側面もケーブルを通しておく切り込みをいれて台座のアレンジは完了。

側面と天面をアレンジして情景を表現

 次に透明カバーをアレンジしていく。

 こちらは非常にシンプルでL字カバー1枚に背景となる紙を張り付け、天面の内側には「ミラー風シート」を張り付けるだけ。

 今回は夏らしさを感じられるクリームソーダが描かれた包装紙を使用。包装紙をカバーの内側に当てて、寸法を測り、それに合わせてカットする。あとは両面テープで包装紙を張り付けて完了。

 「ミラー風シート」も同様に内寸に合わせてカット、両面テープで貼り付ける。

包装紙。100円ショップで購入できる
カバーの内側の採寸にあわせて包装紙をカットして貼り付け
白地にクリームソーダの絵柄と爽やかな背景が完成
天面の内側に「ミラー風シート」を張り付ける
こちらも台座からの光の反射を期待して施した

 台座にカバーを合わせることでアレンジディスプレイケースが完成。

アレンジディスプレイケース
ライトアップ

フィギュアを入れることでグラビア風のディスプレイ

 完成したディスプレイケースは360度眺めることはできないが、夏らしい爽やかな背景が入りスケールフィギュアを一味違ったディスプレイで楽しめる。

 LEDによって足元が明るくなり、イベント会場的な臨場感も演出できるようになった。

グラビアステージのような背景付きのディスプレイケースに
包装紙を張り付けたので、360度眺めることができない
ライトアップ状態
台座にはLEDテープライトを仕込み、PPシートで少し高さのあるステージになった
LEDライトで一味違ったステージを演出

 「アイドルマスター シャイニーカラーズ 夏に恋するピチカート! 八宮めぐる」を入れるとイベントステージのような華やかなディスプレイが楽しめる。水着姿が映える爽やか背景に加え、LEDライトで透明な台座もよりきらめく夏らしさが演出できた。

 天板を「ミラー風シート」にしたことで背景が映りこんで閉塞感も抑えられたように思える一方で、上からの光が入らないので少しフィギュア本体が暗く映って見えてしまう。

 また、暗がりでのLEDライトアップは思っていたよりも光の反射はなく、改良の余地があるものとなった。

「アイドルマスター シャイニーカラーズ 夏に恋するピチカート! 八宮めぐる」をディスプレイ
側面
天板部分からの光が入らないので、ライトアップなしだと少し暗め
ライトアップで華やかに
LEDはモバイルバッテリーからの給電ができる
イベント感のあるディスプレイが楽しめる
暗がりの中だと少し足元だけ照らされる形となる

 ちなみに他のスケールフィギュアを飾ることももちろん可能。天板が簡単に取り外しができるので、フィギュアの入れ替えはもちろん、カバーを外して台座のLEDの入れ替えなどもしやすい。

ウェーブの「[水着商法]夢見 りあむ」(全高約225mm)をディスプレイ
側面
ライトアップ。台座が不透明のものなのでライトアップ効果が薄い印象
暗い場所でのライトアップは顔まで光が届いていない

 以上、ディスプレイケースのデコレーションを紹介してきた。

 スケールフィギュアや表現した情景に合わせて、ケースアレンジしてみると一味違ったフィギュアの魅力を引き出すことができる。今回はケースを除けばほとんどが100円ショップで材料を購入することができる。

 なお、今回使用したLEDテープライトのコネクターとシリコンチューブは、東京・秋葉原の「akiba LED ピカリ館」で購入。また、コネクターなどはネット通販、ホームセンターでも取り扱っている。

 長期休暇を利用して、フィギュアのディスプレイにも少し遊びを加えてはいかがだろうか?