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「DX超合金 YF-21」はいよいよ発売へ向けての最終調整! マッシブなシルエット、透明キャノピー、ファストパックをチェック!【#魂ネイション2023】

【TAMASHII NATION 2023】

開催期間:11月17日~19日

会場:東京都千代田区「ベルサール秋葉原」・「秋葉原UDX」

入場料:無料

 今回の「TAMASHII NATION 2023」で注目したい商品の1つが「DX超合金 YF-21」である。これまで参考出展は何度もイベントで展示されていたものの発売されるかどうかは明確にアナウンスされていなかった。今回、2024夏と発売時期が提示されたのである。

 今回の展示品は商品化検討の試作品ではなく、実際の商品に近いバージョンとなっているとのこと。長い間本商品の発売を待ち望んだファンにとってとても期待が高まる情報である。

今回の展示品は発売されるものに近いバージョンだという。全身のマーキングなどかなり手が入っている。ファイター形態は"薄く見える"所に注目だ
バックパックのスライド機構により、クアドラン系のマッシブなシルエットを実現

 YF-21は、OVA/劇場アニメ「マクロスプラス」に登場する可変戦闘機(バルキリー)。主人公イサムが駆るYF-19と次期主力戦闘機の座を巡って争う機体でありYF-19以上にゼントラーディーの技術を積極的に採り入れており、バトロイド(人型)形態ではゼントラーディーのパワードスーツ「クァドラン・ロー」に近いシルエットを持つ。

 変形システムは他の多くのバルキリーのように両足がエンジンになるのではなく、エンジンはバックパックとして背中に背負い、この中に手足を収納する変形となる。このため緊急時に手足を切り離し機動力をアップさせるハイ・マニューバ・モードに移行することが可能。脳波で操縦する「BDIシステム」を搭載しておりパイロットの思考でより柔軟なで直感的な操縦を実現する一方で、精神の乱れで操縦不能になる危険性もはらんでいる。

 YF-21は「マクロスプラス」の前半においてまさに"次世代のバルキリー"を象徴する圧倒的な性能を見せつける。人気も高い機体ではあるが他のバルキリーと異なる変形システムなどでライバルであるYF-19に比べ立体化される事が少なかった。特に「DX超合金」シリーズでは長い間商品化が期待されていたものの実現できなかった。今回その発売に向けて大きく前進した姿を見せてくれた。試作品からYF-21をデザインした河森正治氏の監修を受け改良も加えられたという。

バックパックと本体の隙間を塞ぐパーツもかなり細かくディテールが入り、メカニカル感を演出。首回りのみっしりしたディテールも楽しい。
細めの足。足の付け根などには金属パーツが確認できる
肘の関節構造、腰につく下部ハッチの接続部分など、興味深い点が非常に多い

 注目ポイントは「背中のボリューム」。スライド機構を組み合わせることでファイター(戦闘機形態)では薄く、バトロイド形態では上半身がボリュームたっぷりの、YF-21ならではのマッシブなスタイルを作り出している。3形態それぞれのプロポーションに注力した変形システムを実現したという。

 本来、YF-21はBDIによりセンサーで外部情報を集められるため、コクピットは装甲で覆われているが、展示品は一部が透明になっている。これは差し替えでパイロットの姿が確認できる透明部分のあるキャノピーも用意するとのことだ。商品では展示品以上に透明度を上げるつもりだ。コクピットの処理は現在さらに完成度を上げるべく仕様を検討しているとのことだ。会場での注目ポイントだろう。またバトロイドの胸になる吸気口のシャッターもファイターとバトロイドで形状が違うのも注目だ。

 追加装備である「ファストパック」はファイター形態では装着し、バトロイドでは付けてない。ファストパックの存在もアピール部分だ。そして全身に描かれた細かいマーキングも注目。今回の展示で製品がどのような姿か、はっきりとイメージできるものとなっている。

 「会場に来る方にはいよいよYF-21が発売に向けて具体的な姿をしっかり見てもらいたいです。お待たせしました」というのが商品担当者から来場者へのメッセージだ。筆者も含めた多くのユーザーが待ち望んだ「DX超合金 YF-21」はいよいよ発売へ向けてのカウントダウンに入った。今後の情報、発売日の発表を待ちたい。

キャノピーにはクリアパーツが使われパイロットの姿も確認できる。透明度は向上するという
エアインテークはカバーを取りはずすとファンが露出
尾翼についた灰色のパーツがファストパックだ
ピンポイントバリアパンチのエフェクトはYF-19とは違う形になる