レビュー
タカラトミー「トミカを運転!ハンドルドライバー」レビュー
警察官や消防士になって活躍! トミカの魅力を何倍も引き出してくれるゲーム玩具
2024年4月27日 00:00
- 【トミカを運転!ハンドルドライバー」】
- 発売元:タカラトミー
- 4月20日発売
- 価格:6,820円
- 使用電池:単4形アルカリ乾電池×3(別売)
- 対象年齢:3歳~
タカラトミーの「トミカを運転!ハンドルドライバー」は、トミカを使って遊ぶゲーム玩具だ。トミカをセットすることで様々なシチュエーションで"運転が楽しめる。3つのゲームモードを搭載、警察官になってパトカーで犯人を追跡したり、消防車に乗って火事を消したり、トミカを使って、職業になりきることが可能だ。
トミカは"手転がし"が楽しいミニカーだ。トミカを手に持ち、テーブルの上や床の上で滑らせるととても気持ちよくタイヤが回転し、滑るように進む。その感触とトミカのリアルなボディは子供のみならずその車を運転する気持ちにさせてくれる。
「トミカを運転!ハンドルドライバー(以下、ハンドルドライバー)」はハンドルとレバー、そして画面演出でその運転気分をさらに盛り上げてくれる。ミニゲームはシンプルだが、音と声優達のセリフで臨場感もあり、トミカの魅力を引き立ててくれる。今回、「ハンドルドライバー」の魅力を紹介していこう。
本格的なハンドルトレバーでドライブ体験! トミカをセットすると盛り上がる臨場感
「ハンドルドライバー」はその名の通り、しっかりしたハンドルとレバー、操作ボタン、そしてトミカをセットする台とスクリーンで構成されている。背面は車の前面を表現している。ライトやフロントグリルも造型されていて、雰囲気はバッチリだ。
ハンドルは動かすと中央にセットしているトミカが連動して動く。ハンドルを右に切ればトミカは右に動き、左に切れば左に動く。レバーはゲーム内でのスピードアップに使用する。ボタンは丸と四角の2つがあり、丸が電源のON/OFFと、決定ボタン。四角がセレクトボタンとなっている。
スクリーンはゲームシートを切り替えることで様々な「職業ゲーム」が楽しめる。ゲームシートは「けいさつ」、「しょうぼうしゃ」、「カーレース」の3種が用意されていて、それぞれ全く異なるゲームが楽しめる。ゲームシートは表面と裏面で全く絵柄が違う。スクリーンはバックライトとなっており、後ろから光を当てることで表面に裏面の絵柄が浮かび上がる仕組みだ。
中央にトミカをセットできる。「ハンドルドライバー」には「ダミーカー」が入っている。「ハンドルドライバー」はもちろんこのダミーカーでも遊べるが、やはり自分のお気に入りのコレクションで遊んだ方がグッと臨場感が増す。
付属の「車両固定パーツ」は様々なトミカに対応。「ハンドルドライバー」を多彩なプレイが可能だ。今回は「ハンドルドライバー」のレビューに合わせ使用した、4つのトミカも紹介しよう。
「トミカ No.110 トヨタ クラウン パトロールカー」は、黒と白のツートンのカラー、天井のパトライトとおなじみのデザイン。サイドのペイントもしっかりと表現されている。「トミカ No.41 モリタ CD-1型 ポンプ消防車」は、はしごやホースなどもしっかり造型されている。パトカーで「けいさつ」、消防車を使って「しょうぼうしゃ」をプレイすることでグッと臨場感が増す。
ブルーのボディカラーとスポーティーなデザインがカッコイイ「トミカ No.23 日産 NISSAN GT-R」。今回はこのトミカで「カーレース」に挑戦してみた。4つめはピンクのボディの「トミカ No.92 トヨタ クラウン アスリート」。こちらは「エンドレスドライブ」をプレイしてみた。次章では4つのモードを紹介していこう。
「けいさつ」、「カーレース」……。4つのモードで多彩なドライブ体験
各ゲームはゲームシートを切り替え、セレクトボタンでゲームを切り替えることで様々な3つのゲームをプレイできる。各ゲームには「かんたん」、「ふつう」、「むずかしい」の3つの難易度が用意されている。ゲームモードを選び、シートをセット、難易度を設定することでゲームスタートだ。
「けいさつ」は不審な車両に乗る泥棒を追いかけるゲームだ。不審者が現れたら四角ボタンを押してパトランプを点灯、ナビゲーションの指示通りに犯人を追いかける。犯人を見つける前のナビゲーションの会話は難易度で変わる。「やさしい」だと親しげで、「ふつう」だと事務的ここまでは女性の声のナビゲートだったが、「むずかしい」だと強面の男性警官の声が出てくるのが面白い。
「右だ」、「左だ」という指示を元にハンドルを切るのだが、そのタイミングは意外にシビア。数回失敗すると泥棒を取り逃してしまう。指示の通り瞬時にハンドルを切るのが楽しいゲームだ。
2つめのゲーム「しょうぼうしゃ」はビルを背景としたゲームシートを使用。こちらではレバーも活用する。レバーを引くことで放水開始、ハンドルで水の方向を操作し、指示に従って炎を消火する。
水は出し続けると勢いがなくなる。このため放水中にレバーを戻しもう一度引くことで水の勢いは戻る。レバーに関しては指示がないのでコツを掴む必要があるが、すぐにゲームのルールは把握できるだろう。「けいさつ」とは全く違ったゲーム性が面白い。
3つめのゲームは「カーレース」。これまでのゲームでは指示に従いハンドルを切っていたが、今回は右、真ん中、左から来る車を避け、トップを目指す。他のゲームと同じく難易度が3つあるが、レースの場合、「かんたん」がルーキーのレース、「ふつう」は国内最速グランプリ、そして「むずかしい」はワールドチャンピオンシップレースとスケールが大きくなるのが良い。
「カーレース」で重要になるのがレバーだ。これを引くことで車はシフトアップ、通常は1台しか現れないライバルカーが2台同時に画面に現れるようになる。敵にぶつからないようにハンドルを操作することでチャンピオンになることができる。
4つめのモードは「エンドレスドライブ」こちらはゲーム性はなく、お気に入りのトミカでフリードライブが楽しめるモードだ。走るための映像はスマホで流し、この映像でドライブを楽しむことができる。四角ボタンを押すことでラジオの音声が流れドライブ気分を盛り上げてくれる。
流すための映像は様々な素材が使える。今回は助手席にカメラを設置して、湾岸の有料道路で映像を収録してみた。HOBBY Watchのチャンネルにアップしたので、ぜひ活用して欲しい。カメラを構えて撮影しなくても、ドラレコの映像を使うなど、工夫次第で様々なシチュエーションが楽しめるだろう。
ラリーやレースの映像と、それに合わせたトミカを選ぶのも良いし、思いっきりネタに振ってRCカーなどのカメラ映像を使うのも良い。可能性はまさに無限大と言える。流れるラジオも湾岸地方から、都市部などシチュエーションが多彩。占いや天気予報、野球チーム「トミカーズ」の活躍など内容も面白い。
最後に本商品の注目ポイントは。おもちゃで初めて、色覚の多様性に対応していることを保障する「CUD(カラーユニバーサルデザイン)認証」を取得しているとのことだ。「色の識別がしやすいデザイン」や「色が分からなくても遊べる操作性」などが工夫されている。ゲームシートを選択する際も「上がギザギザのシート」などわかりやすくしているところに工夫が感じられた。
「トミカを運転!ハンドルドライバー」は、対象年齢3歳以上、ゲームの内容はシンプルだが、セリフのチョイスやシチュエーションにこだわりが感じられる。何よりトミカの魅力が引き出されるのが楽しい。
パトカーや消防車などトミカ単体では手で転がして遊ぶだけだ。イメージの中で走る車両が、「トミカを運転!ハンドルドライバー」にセットすれば臨場感たっぷりの活躍をしてくれる。お気に入りの車がワールドチャンピオンになったり、犯人を追跡する覆面パトカーになったりする。家族で旅行した道路も撮影しておけば、お気に入りのトミカで追体験ができる。工夫次第で何倍にも楽しく遊べるだろう。
リアルな外見とダイキャストボディを持つ「トミカ」。「トミカを運転!ハンドルドライバー」はこのトミカの魅力を引き出してくれる玩具だ。今後もこう言った様々な玩具を紹介し、込められたこだわりや工夫を取り上げていきたいと思う。
(C) TOMY
※商品にトミカは付属しません