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【年始特集】公開迫る映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』、ガンプラで映画への期待を高めよう!

 2026年1月30日はファンが待ち望んだ映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』公開日である。前作『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が公開されたのが2021年だから、実に5年ぶりの続編公開となる。

 現在、この公開に向けPVの公開や、スタッフコメントなど徐々に情報が明らかになっている。ガンプラは12月に「HGUC 1/144 Ξガンダム」が再販され、新作「HG 1/144 グスタフ・カール00型」も2026年2月に発売予定だ。本稿では『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』と共に、現在発売されているガンプラを紹介していきたい。

2026年2月に販売される新作「HG 1/144 グスタフ・カール00型」。新機体は登場するのか? その機体のガンプラ化は? とても気になるところだ

5年ぶりに登場した映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』続編

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』ストーリー

U.C.0105、シャアの反乱から12年。
圧政を強いる地球連邦政府に対し政府高官の暗殺という方法で抵抗を開始した「マフティー」。そのリーダーの正体は、一年戦争をアムロ・レイと共に戦ったブライトの息子、ハサウェイ・ノアであった。
不思議な力を示す少女ギギ・アンダルシアにかつてのトラウマを思い出すハサウェイ。彼女の言葉に翻弄されながらもマフティーとしての目的、アデレード会議襲撃の準備を進めるが……。
連邦軍のケネス・スレッグは自ら立案したアデレード会議の支掩作戦とマフティー殲滅の準備をする中、刑事警察機構のハンドリー・ヨクサンから密約を持ちかけられる。
そして、ハサウェイ、ケネス、それぞれが目的のために動く一方で、ギギもまた自分の役割のためにホンコンへと旅立つ。

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』のポスタービジュアル

 映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は富野由悠季氏の作品でありながら富野氏が監督を務めず、村瀬修功氏が監督している。人物の心理状態や、思惑にフォーカスを当てた非常に緻密な演出がなされた作品で、公開された声優のインタビューからも作品やキャラクターに対して深く考察を行い、その心理状態を考えてからアフレコに臨む様子が語られている。

 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』もまた非常に力が込められているのを感じる。前作から5年もの制作期間を経て、どのような作品となるか、非常に楽しみである。

 『閃光のハサウェイ』に限らず、『機動戦士ガンダム』作品の中心はやはりメカである。小説「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の登場MSは森木靖泰氏がデザインしている。作品に登場するMS(モビルスーツ)は従来のMSに比べボリュームのあるデザインで、ゲームや映像作品などでリファイン、そして映画向けに最新のデザインが起こされ、緻密なCG作画で活躍シーンが描かれる。

 そしてそのメカの魅力を強く感じられるのが「ガンプラ」である。Ξ(クスィー)ガンダムはどんな武器を持っていて、劇中どう使ったのか? ペーネロペーの複雑なデザインは立体物としてみた時、どういうパーツ構成になっているのか? メッサーのバーニアはどういう配置か? 作中のデザインを余すことなく再現したガンプラは、組み立てることで作品世界により深く没入させてくれる。

 前作ではミノフスキー・フライトを搭載し、空中を自由に飛行することが可能になった「Ξガンダム」と、「ペーネロペー」が印象的に描かれた。両陣営の主力であるグスタフ・カールとメッサーは新鋭機体に翻弄され、そしてΞガンダムとペーネロペーは従来の自由落下の中で戦うMS戦とは次元の違う戦いを繰り広げるのだ。

 ガンプラを手にすることで、映像で表現された様々な戦いを立体的に追体験できる。さらには劇中にない活躍を想像して動かしたり、オリジナルの仕様に改造することでさらに想像を飛躍させることができる。ガンプラを手にすることで作品世界をより深く、よりこまかく体験できるのだ。

 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』ではこれらの機体がどう動くのだろう? どんな戦いが展開するのだろうか? PVではまだ限定的なシーンしか公開されていないが、それらをヒントに、ガンプラを手に想像するのはたまらなく楽しい。現在、作品に登場する機体をモチーフとしたガンプラが再販されている。加えて新作として「HG 1/144 グスタフ・カール00型」も2026年2月に発売される。まだこれらを手にしていない人はぜひガンプラを組み立て、映画公開を楽しみにして欲しい。

連邦側の最新量産MS「HG 1/144 グスタフ・カール00型」

【HG 1/144 グスタフ・カール00型】
2026年2月発売予定
価格:3,850円
・商品ページ

 グスタフ・カールはキルケー部隊に配属されている量産型MS。ゴーグル型のカメラ、胸の2つのダクトなど、GMやジェガンといった連邦軍のMSを受け継ぐデザインである。足や肩がかなりボリュームがあり、左肩の固定式シールドといった特徴がある。

 飛行能力がなく、サブ・フライト・システム「ケッサリア」で飛行する。劇中ではミノフスキー・フライトを装備したΞガンダムやペーネロペーと比べると、空中での機動力が劣る機体として描写される。グスタフ・カールは『機動戦士ガンダムUC』でも登場するが、『UC』では「グスタフ・カール13型」として、今回立体化された「グスタフ・カール00型」と差別化されている。

 キットでは最新ガンプラギミック・可動域を搭載している。両脚の股関節の接続軸がスライドする機構により、脚部の大胆な可動を可能にしている。左肩のフレキシブル・シールドのアーム部に可動軸を搭載しており、ポーズに動きを加えた演出が楽しめる。バックパックにビーム・ライフルやバズーカを懸架可能。ビーム・サーベルのグリップはサイドアーマーに収納可能だ。

マフティー側の量産機「HG 1/144 メッサーF02型 マインレイヤー装備」

【HG 1/144 メッサーF02型 マインレイヤー装備】
発売日:2025年8月
価格:3,740円
・商品ページ
※ホビーオンライン販売商品

 メッサーは『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の反連邦組織マフティー・ナビーユ・エリンの量産機として登場、「F01型」、「F02型」、「F02型(指揮官機)」など複数のタイプが登場、ガンプラ化されている。

 メッサーはモノアイ型のカメラを持つ頭部、肩にスパイクアーマーがついた左右非対称のデザインなど、ザクやギラ・ドーガといったジオン系MSを感じさせるデザイン。こちらもかなりボリュームがあるシルエットだ。

 今回販売された「HG 1/144 メッサーF02型 マインレイヤー装備」はリアスカートに本機体の大きな特徴である「マインレイヤー・ユニット」を装備。また、ボーナスパーツとして指揮官機用の頭部パーツが付属する。リアスカートは外側や後方にも展開可能展開。縦横無尽に展開可能な「ベクタード・テール・スタビライザー」は、ポージングに併せて自在に動かすことができる。可動ギミックにより、多彩なアクションポーズが可能だ。

音速を超えた飛行が可能なミノフスキー・フライト搭載機「HGUC 1/144 Ξガンダム」

【HGUC 1/144 Ξガンダム】
発売日:2021年4月24日
価格:6,600円
・商品ページ

 Ξガンダムはハサウェイ(マフティー)が乗り込む、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の主役機だ。ビーム・ライフルにシールド、ビーム・サーベルと従来のガンダムの意匠を取り入れながらも、複雑でボリュームのあるデザインとなっている。高速移動時には「フライト・フォーム」への変形が可能。

 プラモデルではカトキハジメ氏の最新画稿を立体化。細かいディテールまで各パーツに反映させることで密度感とボリューム感を演出している。ビーム・サーベル、ビーム・ライフル、シールドの各武装及びハンドパーツ付属。シールドは腕の六角形のパーツを外し、取り付けることが可能だ。

 ボディ背面のウイング、脚部側面のブレード、ミノフスキー・フライト・ユニットの展開可動を再現。脚部や大型パーツの変形により「MSフォーム」から「フライト・フォーム」への変形が可能となっている。

ミノフスキー・フライト搭載の姉妹機「HGUC 1/144 ペーネロペー」

【HGUC 1/144 ペーネロペー】
発売日:2019年10月26日
価格:7,700円
・商品ページ

 ペーネロペーはキルケー部隊の切り札となるミノフスキー・フライト搭載機だ。オデュッセウスガンダムにミノフスキー・フライトを搭載した「フライトユニット」を装着した機体で、Ξガンダムとは姉妹機となる。劇中ではΞガンダムに対抗できる最新鋭機として活躍する。

 ガンプラでは各部装甲の成形色再現に加え、キャノピーにはクリアパーツを採用。肩アーマーとテール・スタビライザー、脚部バーニアの形状など、背面からのボリュームも圧倒的だ。

 肩部アーマーは差し込み位置を変えることで開閉状態を再現可能。各部武装、装甲にはビーム・サーベルが装着できる。ディスプレイ台が付属し、フライトユニットとオデュッセウスガンダムを分離状態でディスプレイすることも可能。

何より気になるのは、新MSの登場!?

 ガンプラファンにとって大きな関心は、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』で"新機体が登場するか?"というところだろう。前作登場した機体の多くは商品化されたが、バリエーション機、さらには新型MSが登場するのだろうか?

 それは"映画は小説と同じ展開をするのか?"という問いにもつながっていく。ひょっとしたら小説ファンを驚かせるような新機体も登場するかもしれない。今回提示される展開が、3部作予定の映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の未来を提示してくれるだろう。映画公開時はさらなる情報が明らかになる。映画への期待を込めて待ちたいところだ。