特集

KATOのショーティー、トミーテック、グリーンマックスの新車両! 静岡ホビーショーでは鉄道模型メーカーに注目!【GW特集】

【第64回 静岡ホビーショー】
会期
業者招待日:5月13日、14日
小中高校生招待日:5月15日
一般公開日:5月16日、17日
会場:ツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金3丁目1-10)
入場料:無料
※入場には事前登録が必要

 今年も静岡ホビーショーの季節がやってきた。今回の「第64回 静岡ホビーショー」の一般公開日は5月16日と17日にスケジュールされているが、こうした展示会では各社が力を入れている製品や、今後発売される新製品について触れることができるので、楽しみにしている人も多いだろう。ただし、プラモデルやフィギュアメーカーに加え、ぜひ鉄道模型メーカーも注目してほしい。

 本稿では「鉄道模型」に特化、主要メーカーであるKATO、トミーテック、グリーンマックスの3社を紹介したい。各社の最近の戦略はどうだったのか、2024年での「第63回 静岡ホビーショー」での注目商品はどんなものがあったのか、そして予告されている出展情報といった情報を紹介。「第64回 静岡ホビーショー」での発表/出展商品を期待したい。

KATO、2025年に予告した「ショーティー」は出るのか?

 Nゲージの鉄道模型メーカーとして数多くの実績を積んでいるメーカーとして、鉄道模型ファンに絶大な人気を誇るのがKATOだ。出展で一番注目したいのが、昨年発表された「ミニジオラマで遊べる! 車長の短い車両を開発中」の製品だ。予想できるのは車両をディフォルメで表現した鉄道模型だ。このジャンルではトミーテックが展開する「鉄コレポケット」のほか、発売が終了しても根強い人気のあるバンダイの「Bトレインショーティー」がある。今回、KATO初の「ショーティートレイン」の製品サンプルは出るのか、またどのような車両が発表されるのか興味が尽きない。トミーテックと共にこのジャンルを盛り上げてもらいたいと思う。

 さて、2025年の静岡ホビーショーのKATOブースでは、通常通り今後発売される新製品やレイアウトを並べての展示が行われていたが、その中でも筆者が気になっているのが「ジャストプラグ」だ。

様々な電飾を手軽に行えるジャストプラグ

 ジャストプラグとはレイアウトに配置したストラクチャーの室内や外観のライティングをコントロールするだけでなく、配置したミニチュア自動車の点灯も可能にしたというもの。電源や制御機器をモジュールで構成し、ライトやライトを組み込んだアクセサリーをプラグで簡単に接続できる。これによりレイアウトのシーンをトータルに制御可能だ。今年の静岡ホビーショーでもデモが行われると思われるが、どのような展示となるのか楽しみだ。

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KATOが公式ページで公開しているジャストプラグの製作例

 「第63回 静岡ホビーショー」で展示されていた新製品ではこの他、コントローラー「EC-1」をT字型両手ハンドルにできるアダプターや、NゲージとHOゲージで今後発売されるサンプルは当然置かれていた。新製品が発表されるのは今年も同じだと思うが、新製品に加えて会場での初出しがあるのかが気になる。

昨年展示されていたEC-1用のT字型両手ハンドルアダプター

 また「芝生の達人3」などを使ったジオラマの製作体験ブースも置かれると思われるので、興味のある方は体験してみるとよいだろう。ジオラマ関連はこのほか、KATOが発売しているミニジオラマ製作ベースの「ジオラマくん」が置かれていると思われる。これからジオラマに取り組んでみたいと思っている初心者にはうってつけの製品なので、こちらもチェックしたいところだ。

KATOから発売されている「ジオラマくん」

「鉄コレポケット」で話題を集めたトミーテック、今年は何を見せてくれるのか?

 ミニカーや美少女フィギュア用アイテム「リトルアーモニー」など様々なアイテムを扱うトミーテックだが、その鉄道ブランドTOMIXといえば、50年もの昔から鉄道模型に携わっているブランドであり、同じく歴史のあるKATOと並んで2大巨頭と言っても過言ではない。昨年はデフォルメアレンジながらリアルな造形の鉄道模型「鉄コレポケット」でファンの注目を集めた。

 昨年の静岡ホビーショーでサンプルが展示され、来場者に衝撃を与えたのは何と言っても「鉄コレポケット」だ。すでに昨年10月には製品として発売され、人気となっているのは鉄道模型に強いファンならばご存じだろう。TOMIXの製作技術を導入して発売されたショーティーシリーズの模型は、Bトレインショーティーが少し“おもちゃっぽかった”のに対し、こちらはプラモデルとして組み上げた時の出来栄えもよく、各車両の特徴まで再現されている点に感心した。

昨年展示されていた鉄コレポケット
立体交差やトンネルのある精巧なジオラマも展示されていた

 現在発売されている製品としては、第1弾が「東西JR快速電車編」としてJR東日本 E235系1000番代、JR西日本 225系100番代、JR西日本 225系5100番代が登場し、第2弾は「東と西の環状線編」としてE233系3000番代、E235系0番代、323系が登場。第3弾は「懐かしの近郊電車編」で、JR115系と113系の発売が今年5月に予定されている。会場では第4弾の発表があるのか、それともレイアウト用ボードを発売したりと、ほかの遊び方の提案があるのかに注目したい。

昨年展示されていた鉄コレポケットのパーツ
第1弾 東西JR快速電車編
第2弾 東と西の環状線編
第3弾 懐かしの近郊電車編

 筆者はTOMIXとKATOにはそれぞれのイメージを持っている。KATOは車両やストラクチャーを製品化するだけでなく、レイアウト用アイテムも豊富に発売していて、堅実にNゲージの世界を築き上げている印象がある。一方、トミーテックの場合は車両や一部ストラクチャーを用意するTOMIXブランドに加えて、「ジオコレ」シリーズを展開して、ストラクチャーやバスを含めて鉄道模型そのものだけではなく、その周りの世界も構築しており、それぞれのカラーが出ていると思う。

 TOMIXが2025年に展示し発売された商品としては、Nゲージの新作として「阪急電鉄2000系」が、またストラクチャー「建物コレクション」の新作として「おもちゃのハローマック」の店舗がいずれも好評を博していた。この他郵便局や郵便ポストセットもサンプルが置かれており、中には静岡市役所前にある実物大のプラモデル「郵便ポストプラモニュメント」のサンプルも置かれていた。阪急電鉄2000系については、「阪急マルーン」として有名な塗装を新規に開発して利用するほか、先頭形状も新しく金型を起こして製作するという力の入れようだ。

新作として発表された阪急電鉄2000系
「おもちゃのハローマック」は2024年末に発売されていたが、昨年の出展で注目されていた
サンプルとして展示されていた「郵便局」と「郵便ポストセット」、「郵便ポストプラモニュメント」もすでに発売されている

グリーンマックスは阪急5300系と近鉄1026系のサンプルを展示を予告

 グリーンマックスブースは例年、今後発売される新製品、特に7月から8月に発売される新製品のサンプルが置かれていることが多い。今年も同じと思われるので、サンプルがどこまで間に合っているのかが気になるところだ。今回で言うと6月末に発売される名鉄9500系・9100系・3100系に加えて、7月発売となっている阪急5300系、近鉄1026系、京王1000系、旧カラーで登場する東急1000系の「きになる電車」、小田急クヤ31形などがそれに当たる。

 その状況の中、グリーンマックスのXで「阪急5300系」、「近鉄1026系」の試作品を展示するというアナウンスが4月28日にあった。この2製品は新規に金型を起こすなど、同社が力を入れている車両だ。Xの画像を見ると、阪急5300系については3D図の紹介をしているパネルのほか、彩色サンプルも置かれていたので、8月発売に先駆けて、製品により近いサンプルを見ることができそうだ。近鉄1026系については10月発売とまだ先なので、彩色サンプルはまだ出来上がっておらず、グレーの成形色ベースでの展示になると思われる。

発表されている近鉄1026系
こちらは阪急5300系
Xで公開された画像

 ストラクチャーについては、昨年より同社が展開している「街道」シリーズの新作が出るのか期待したいところ。「麺街道」では「日高屋」や「富士そば」、「ぎょうざの満洲」の実店舗を、これまで販売していた商業ビルなどを改装する形で製品化した。まんぷく街道では麺から離れて「すしざんまい」や「かつや」、「ドムドムハンバーガー」といった店舗をストラクチャーにしている。いずれの製品も実店舗に取材に行き、その時撮影した画像を参考に店内に貼るステッカーを用意したりと、数多くのストラクチャーを販売している同社ならではの力の入れようだ。この次はどのような店舗が登場するのか期待したい。

静岡ホビーショーの会場で発表された「まんぷく街道」
まんぷく街道の商業ビル「かつや」
こちらはすしざんまい
ドムドムハンバーガー

 なお同社が発売しているエコノミーキットシリーズだが、旧パッケージのデザインを踏襲して製作された「<428N>近鉄2410(1810)系 4両編成セット」が4月に発売されているが、ほかの車両の旧パッケージ化についての追加発表があるのかも押さえておきたい。また同社が展示するジオラマは美しいので見ているだけで飽きないのだが、昨年は東武鉄道だったので、今年の展示も期待できそうだ。

「<428N>近鉄2410(1810)系 4両編成セット」のイメージ
昨年の静岡ホビーショーで展示された東武鉄道のジオラマ

 ここまでKATO、トミーテック、グリーンマックスの3社についてご紹介してきた。静岡ホビーショーではこの他マイクロエースや津川洋行といったメーカーも出展しており、どういった新規製品が展示されるのか興味が尽きない。なおHOBBY Watchでは、今回取り上げた静岡ホビーショーの各ブース展示について詳しく紹介していくので、期待していただきたい。