【静岡合同展示会】タミヤ1/35RCタンク新製品！　「T-34/85」が連結式履帯を得てよりホンモノらしくなって登場!!

　静岡ホビースクエアにて開催中の「静岡モデラーズ合同展示会」。この出展に合わせ、タミヤ、アオシマ、ハセガワは新製品を展示している。その中から本稿ではタミヤの新製品「1/35 RCタンクシリーズ16 ソビエト戦車T-34/85（専用プロポ付）」を紹介したい。発売日・価格は未定だ。

シミュレーションゲームのマップ様なテーブルの上で、実際に走行が可能だった

手前が専用プロポ(操縦機)

　「1/35RCタンクシリーズのT-34/85は既にあったのでは?」と思われた方は正解。2009年4月に「1/35RCタンクシリーズ No.8 T-34-85 中戦車(4chユニット付)」として発売済みである。だが、今回は、履帯部を連結式に変更、専用プロポによって操縦系が一新されての再登場となる。

　タミヤの1/35RCタンクシリーズの連結式の履帯（いわゆるキャタピラ）は2018年に「1/35RCタンクシリーズ No.14　WWI イギリス戦車 マークIV メール (専用プロポ付き)」で採用された。

　それまでに他社製で連結式の履帯があったが、1枚づつピンを打って連結するなど、組むのに時間と技術が必要で、とても誰でも造れる物ではなかったという。

　タミヤでは、通常のプラスティックより丈夫なABS樹脂で履帯を成型し、部品に近い部分でニッパーで切り離し、指先ではめて繋げる事を可能にした物を開発、万を持して「マークIV」に装着して世に送り出した。

「1/35RCタンクシリーズ No.14　WWI イギリス戦車 マークIV メール (専用プロポ付き)」

　今回もその組み立てやすさ、手軽さはそのままに「T-34/85」の物に置き換えられている。会場ではランナーに付いたままの部品とニッパーが用意され、実際に切り離して繋げる体験が出来る様になており、タミヤの造り易さへの自信が伺える。

一枚一枚履帯を連結させる。その仕組みを実際に体験できた

　そして連結式履帯と1/35RCタンク専用プロポによって、「T-34/85」はより戦車らしい走行が可能になっているのだ。

　「ガールズ&パンツァー」プラウダ高校での活躍も記憶に新しいが、筆者にとって「T-34/85」と言えば、傑作戦争映画「戦争のはらわた」に登場した、ユーゴスラビア軍所属だったホンモノのT-34/85。小学生ながら、塹壕を乗り越え、鉄条網をなぎ倒し、砲塔を回転させて85mm砲を発射する、戦車の恐怖が画面越しに伝わってきたものである。

　あの時画面で見たT-34/85の、戦車とは思えない速さ、走覇性への驚きを、タミヤの新型「T-34/85」を見て思い返した。これはきっと、多くのミリタリーファンに共感を得られると思う。ミリタリーファンなあずとも発売が待ち遠しい新製品と言えるだろう。

組み立て式の履帯により戦車の姿が一層リアルになる。また走行もなめらかになり、硬質のABSにより地面をしっかり噛む感じも表現できるという