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【静岡ホビーショー】鉄道模型のグリーンマックス、建物モデルがガンプラユーザーに人気!?

新作「東横イン」は8月発売予定

 鉄道模型メーカー、グリーンマックスも静岡ホビーショーでブースを出展していた。今回グリーンマックスの戦略を聞くことができた。

 グリーンマックスは“Nゲージ”にフォーカスした商品を展開している。鉄道模型には様々な規格があり、Nゲージは1/150スケールで日本での人気が高い。グリーンマックスは様々な車両を立体化しているが限定の意味合いが強い「ラッピング車両」は特に人気が高いとのこと。現実のラッピング車両も巨大なラッピングフィルムを決められた位置にぴったりと貼り付けているのは高い技術を感じさせるが、鉄道模型でそれを再現するのは大変だという。

人気のラッピング車両は、高い精度を求められる

 特に複数の車体でラッピングを表現する場合は1車両ごとではなく、全部できちんと絵柄をそろえなくてはならない。高さがずれないように製作作業にも高い正確さが求められるとのことだ。

 またグリーンマックスでは「組み立て式の客車」が人気だ。現実では15両などかなり長い編成の車両もある。組み立て式は完成品よりコストが抑えられるので数をそろえる際に選択するユーザーも多い。また塗装などを施し「自分なりのこだわり」を活かした車両を作るのにも組み立て式の車両は需要があるとのこと。

「組み立て式の客車」はコスト面だけでなく、自分のこだわりを活かした加工も楽しめる野も大きな魅力だ

 昨今は新型コロナウィルスの感染防止の自粛活動の中「巣ごもり需要」で鉄道模型も売れているが、それと共に建物を再現した「完成品ストラクチャー」も人気とのこと。駅前の特徴的な建物を表現しており、鉄道模型に手軽に“情景”をもたらすことができる。さらに実は1/150と言うスケールが、BANDAI SPIRITSのガンダムプラモデル、“ガンプラ”の1/144スケールと親和性が高く、鉄道模型ユーザー以外にも売れている。筆者も話を聞いて改めて、「建物との対比でガンダムの大きさが実感できるな」と思った。

1/150というスケールがガンプラと親和性が高い「完成品ストラクチャー」。巨大な駅ビルも表現可能だ

 そして「完成品ストラクチャー」で現在好評な予約を得ているのが新作の「東横IN」である。おなじみのホテルチェーン東横インの建物を再現したモデルで、駅周辺で見かける建物そのまま。縦の看板はその地域に合わせたものに差し替えができる。8月発売予定で、価格は6,160円(税込)。「東横イン」と新ロゴの「東横INN」の2タイプが発売されるとのこと。

8月発売の「東横イン」。車窓からも目立つホテルチェーンの看板、建物のデザインを再現しているのが楽しい