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タカラトミー「MUGENYOYO」、ARを活用したド派手なエフェクトでヨーヨーをプレイ!

世界チャンピオン・三浦元さんのプレイをアプリ録画し先行体験

【MUGENYOYO】

5月26日発売予定

価格:5,940円(税込)

 タカラトミーはヨーヨーとARを組み合わせたトイ「MUGENYOYO(ムゲンヨーヨー)」を発表、体験会を開催した。体験会では開発者から説明に加え、世界大会7連覇を果たしたヨーヨー世界チャンピオンの三浦元さんによる実演が行なわれた。

 「MUGENYOYO」は5月26日発売で、価格は5,940円(税込)。本日よりクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」でクラウドファンディングによる予約を開始。4月からタカラトミーでの予約を開始する予定だ。

 「MUGENYOYO」は現実のヨーヨーの楽しさと、アプリのカメラを通じてみることで様々なエフェクトがリアルタイムで同期するユニークな風景を連動できるところに大きな特徴がある。「初心者が簡単にヨーヨーテクニックを楽しめる」というテーマに向けて、玩具メーカーであるタカラトミーの技術が込められており、ただアプリと連動した既存の玩具ではなく、「新しいヨーヨー」としてユニークな商品となっている。

世界大会7連覇を果たしたヨーヨー世界チャンピオンの三浦元さん。今回は三浦さんによるによる実演が行なわれた

現実のテクニックと、アプリのカメラを通じた"漫画のような世界"が楽しめる新世代ヨーヨー

 商品の説明はタカラトミー ムーンショットプロジェクト ゼネラルマネージャーの山崎正彦氏によって行なわれた。ムーンショットプロジェクトはアメリカの「月着陸計画」にちなんだタカラトミーの技術と様々な新技術を組み合わせ新しい遊び、商品を生み出す開発チームだ。今回は動画SNS「Tiktok」の日本運営を行なっているByteDanceとの協力し、アプリで撮影したAR動画をそのまま「Tiktok」にアップできる日本初の「Tiktok」と連動した玩具となるという。

 「MUGENYOYO」はただのヨーヨーではない。モーターとLEDを内蔵しており、スイッチを入れてヨーヨーを回転させるとヨーヨー内のセンサーが回転を感知し自身も回転を開始する。ヨーヨーの様々なテクニックを行なうためにはまずヨーヨーを強い力で回転させ、その回転を維持しなければならないが、「MUGENYOYO」は内部モーターの回転でこれを補い、誰でもトリックが決めやすくなっている。さらに回転でLEDが点灯、ヨーヨーを動かすと赤い軌跡を描き、様々なテクニックをすることでヨーヨーの軌道が光る見栄えのいいものとなる。

タカラトミー ムーンショットプロジェクト ゼネラルマネージャーの山崎正彦氏
「MUGENYOYO」はUSBでバッテリーを充電、NFCタグでスマホと連動する

 そしてアプリとの連動だ。アプリのカメラを起動することでアプリが「MUGENYOYO」を検知。画面に映るヨーヨーにリアルタイムでエフェクトを加える。ヨーヨーが炎やネオンの軌跡を描き、まるでCGとの合成でPVを撮影したかのような派手な画面をリアルタイムで楽しめる。

 さらにこの動画はそのままデータとして保存が可能で、アプリ内の操作で「Tiktok」へアップロードが可能。その際BGMを加えたり、演出を入れたりといった演出もアプリ内で可能だ。「MUGENYOYO」を使うことで誰でも気軽に派手なヨーヨーのプレイ動画を撮ることができる。メインターゲットは動画SNSで交流を楽しむ若い世代だが、1980年代のヨーヨーブームでテクニックを磨いたシニア世代も視野に入れている。

 「MUGENYOYO」はゲーミフィケーションも取り入れられている。プレイを録画することでアプリ側がプレイ時間、ヨーヨーの移動スピード、移動距離などから"経験値"にあたる「ケイデンス値」を計測。このケイデンス値によってアプリがレベルアップし、エフェクトの「グラフィックス」が追加されていく。グラフィックスは40種類以上用意されているという。またアプリでは課金要素も準備予定で、グラフィックスなどで課金コンテンツも用意するとのこと。

【MUGENYOYO】
モーターを内蔵しプレイ始めると自身が回転、初心者でもテクニックがきめられる
プレイを重ねることでエフェクトが追加される。課金アイテムも計画中とのこと

 今回は会場にはヨーヨー世界チャンピオンの三浦元さんが登場、その華麗なテクニックを専用アプリで録画した。アプリでは録画時のエフェクトは選べるが、エフェクトを変えるためには録画を一度停止しなくてはいけない。今回は3つのエフェクトで録画してみた。

 三浦さんは「MUGENYOYO」の「モーターでの回転」を高く評価。長い間自分で回転してくれるので、自分のテクニックの組み立てなどで簡単に練習できるという。「小学一年生で初めてヨーヨーを回したとき、とにかく回転させて置くのが難しかった。MUGENYOYOは自分で回転してくれるので初心者にもいいと思います」と語った。世界大会ではヒップホップなどのBGMを流してプレイを見せるので、そういった音楽と連動した編集や、より音楽に合わせたテクニックに挑戦したいとのこと。

【タカラトミー「MUGENYOYO」、世界チャンピオン・三浦元さんのプレイがよりド派手に!】
ビデオカメラでの撮影。三浦さんの華麗なプレイがアプリを通すとさらに派手になるのがわかる
【タカラトミー「MUGENYOYO」、様々なエフェクトが楽しめる!】
こちらはアプリでの録画。15秒ごとにエフェクトを切り替えてみた。Tiktokでアップロードする際にはBGMやコメントなども加えられる

 開発者の山崎氏はアプリとの連動という機能だけではなく、「MUGENYOYO」の"玩具としての完成度"をまず注目して欲しいと語った。モーターが回るとギュルギュルと音が鳴るのは玩具を意識した演出で、いかにもメカニカルな雰囲気を盛り上げる。これは「ゾイド」などのギア技術を活かしたもの。

 そして派手なエフェクトは「ベイブレード」のアニメのように、炎が出たり、モンスターが召喚されるなど子供の想像力の視覚化を狙ったものだという。LEDやモーターの内蔵で左右重さが異なるヨーヨーをいかになめらかに長時間回すかなど、ヨーヨー本体にもタカラトミーの玩具技術と知見が生かされている。タカラトミーだからこそ生み出せた新しいヨーヨーであることを強調したいとのことだ。

 ヨーヨーは手軽でかっこよさを感じる玩具である。ARと遊びを組み合わせた玩具はこれまでもいくつか発売されたが、ヨーヨーとの組み合わせ、「Tiktok」との連動などで注目してみたい要素が多い。発売後の盛り上がりにも期待したいところだ。