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【おもちゃショー】モーターによるオートスピンが革新的! タカラトミーのモーター駆動技術を集結した「MUGENYOYO(ムゲンヨーヨー)」体験レポート
2022年6月17日 19:52
- 【MUGENYOYO】
- 11月上旬発売
- 価格:5,940円(税込)
- ※レッドは5月26日より先行販売中
今年3月に発表されたタカラトミーのジャグリングトイ「MUGENYOYO(ムゲンヨーヨー)」が、東京おもちゃショー2022に出展された。モーターとLEDを内蔵し、さらにNFCタグによりスマホやSNSとも連動する、現代のテクノロジーを詰め込んだヨーヨーだ。
このMUGENYOYOは、古くからあるアナログおもちゃのヨーヨーをデジタルによってアップデートし、より楽しさを追求したものだ。筆者も過去に日本でヨーヨーが大ブームとなった時代を2度ほど経験していて、決して上手ではないものの、多少の知識はあったりするので、実際に会場でその感触を試してみた。
ヨーヨーの形状は、ストリング(ひも)にヨーヨーを乗せたり引っかけたりして行う、いわゆるストリングトリックに向いた中国ゴマのような形のバタフライタイプだ。逆手に持って前方へ振り下ろすロングスリーパーを行うと、一般的なヨーヨーと同じく本体が回転するわけだが、通常は軸に通した樹脂や金属のベアリングの滑りが回転を促しているのに対し、このMUGENYOYOはモーターの動力がそれをアシストし、電池のある限り自律回転を続けるのだ。振り下ろしたヨーヨーは回転数が落ちずに回り続けるので、そこから様々なトリックに繋げられるのだ。
回っているヨーヨーを戻すときはストリングを引けばいいわけだが、MUGENYOYOのストリングには小さなチューブが付いていて、これに引っかかってヨーヨーが戻る仕組みだ。実はこのチューブはヨーヨーのビギナー向けの存在で、上級者が扱うときはこのチューブを手元まで引き上げておくことで、ストリングを引いてもヨーヨーが戻らなくなり、さらに長くトリックを続けられるようになる。
ちなみにストリングを引いても戻らずに回転し続ける上級者向けのヨーヨーには「バインド」という引き戻しのトリックが必須で、このMUGENYOYOもチューブを引き上げればバインド必須のヨーヨーとなり、上級者のプレイにも対応できるというわけである。
ヨーヨー本体にはモーター、ギア、バッテリー、LED、NFCタグなどを内蔵しているが、重量は約76gに抑えている。ヨーヨーは回転させるおもちゃなので、バランスを取るための設計が特に大変だったとタカラトミーの担当者は話していて、コアレスモーターという特殊なモーターや、USBではなく小型化した専用の充電端子を採用するなどの様々な工夫が施されている。開発にはプラレールやゾイドを手がけたスタッフが携わっているそうで、タカラトミーのモーター駆動技術のノウハウがこのヨーヨーに集結されているのだ。
またMUGENYOYOはNFCタグによりスマートフォンやSNSとも連動。専用のアプリを介して映像を撮影することで、ヨーヨーの軌跡にエフェクトが発生したAR映像が撮影でき、それをTiktokに投稿してシェアすることも可能としている。またプレイ実績は記録されて「ケイデンス(cdc)」という経験値となり、それが溜まるとレベルがA上がり、エフェクトが追加されるというゲーム要素もある。またケイデンスに基づくプレイヤーランキングも用意されている。
公式の動画やビジュアルなどでは、映えるAR撮影が大きくフィーチャーされているが、プレイヤーとして注目すべきはやはりモーター駆動の感触だ。実際にやってみると、ロングスリーパーを行ったときの感覚はさほど変わらないのだが、勢いを付けずに下に落とすだけでもヨーヨーが勝手に回り始めるのが実に面白い。
チューブがあるので従来のヨーヨーと同様に引けば戻ってきて、もちろん回転もちゃんとそこで止まる。以前遊んだときからブランクがあり、トリックなどもほとんど忘れていた筆者だっが、このモーター駆動の仕様により、再開してみようというモチベーションが上がった。
MUGENYOYOは現在、タカラトミーモールを始め一般店頭で先行販売が実施中。現在発売されているのはLEDが赤のレッドだが、正式発売の11月には緑LEDのグリーンバージョンも発売予定だ。ヨーヨーを遊んだ経験がある人もない人も、現代のテクノロジーによる大きな進化を遂げたこのMUGENYOYOをぜひ手に取って試してみてほしい。