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【静岡ホビーショー】1/20から1/72へ。複数作る組み立てやすさを目指したマックスファクトリーの「VF-1」プラモデル

【PLAMAX 1/72 VF-1A/S ファイターバルキリー(一条輝機)】

予約受付期間:5月12日12時~6月8日21時

11月 発売予定

価格:4,620円(税込)

 マックスファクトリーは静岡ホビーショー会場で「PLAMAX 1/72 VF-1A/S ファイターバルキリー(一条輝機)」を発表した。11月 発売で、価格:4,620円(税込)。

 マックスファクトリーは1/20のVF-1のプラモデル「PLAMAX MF-37 minimum factory VF-1 スーパー/ストライク ファイター バルキリー」を発売して話題を集めた。この技術を活用し、手に取りやすいサイズで再設計したのが「PLAMAX 1/72 VF-1A/S ファイターバルキリー(一条輝機)」である。

1/20で展開するフィギュアプラモデルと同一スケールの「PLAMAX MF-37 minimum factory VF-1 スーパー/ストライク ファイター バルキリー」
「PLAMAX 1/72 VF-1A/S ファイターバルキリー(一条輝機)」は、1/20の技術が活用されている

 単純にダウンサイズするとプラの厚みが変わってしまい、自重を支えられなくなる。また1/20だからこそできる繊細なディテール表現をできるだけ活かしながらも、1/72ならではの見せ方、サイズ感での調整を行なっているという。

 開発者がこだわったのは「組み立てやすさ」。脚部エンジンパーツなどは変型を考えればももとすねパーツを分けることを考えるが、あえてくっついた形で設計している。非変形モデルだからこその見せ方にこだわったパーツ分割を行なっている。

 単純に「パーツを少なく」ということだけを目指したわけではない。機首先端部分の根元には黒い成型色のパーツが挟まるようになっている。ポイントで成型色の異なるパーツを挟むことで、無塗装でもできるだけしっかり色分けされた形で組めるように見栄えも考えている。胸の赤い部分などはシールで表現。こちらも素組みモデラーは貼り付けるだけ、塗装モデラーはしっかり色が塗れるようにしている。

パーツ分割を最小限に、組み立てやすさを優先している
色分けを行なうことで、メリハリがあり、未塗装でも見栄えある仕上がりに

 また、「尾翼の角度」は開発者のこだわりポイント。VF-1は本来は変形するので尾翼やエンジンブロックについている補助翼の角度は可動するデザインになっている反面、ずれやすい。ここは接続部分にしっかりガイドをもうけることで、左右でしっかり角度が決まるようにしている。また、中央に分割がなく、しっかり膨らんでいるバブルキャノピーは1/20での試行錯誤により実現したもの。「機首コレクション」に続き、1/72でもしっかり実現させている。

 開発者が繰り返し語った本商品のポイントは「量産機なので複数そろえて欲しい」ということ。できるだけ価格を抑えて、パーツを少なくし、作りやすく設計した。何度も同じ工程を繰り返しても苦にならない工夫も考えたとのこと。この設計は「機首コレクション」から引き継ぐ本商品の大きなテーマである。

中央に分割線のないこだわりのバブルキャノピー
パネルラインの表現など、墨入れを行なうことでディテールが楽しめる

 こだわりのモデラーはどこまでもこだわり、初心者やアニメファンにも手に取ってもらいやすい商品を作る。この想いは開発者が強く持っている。ユーザーへの視点は国内プラモデルメーカーが協力し現在も継続している配信番組「マクロスモデラーズ@SHOWROOM」の経験も大きいという。この配信番組は、模型ファンだけでなく、アニメや声優が好きな人もチェックしてくれて、様々なフィードバックをくれる。こういった声が、これまで以上に幅広いユーザー像を意識させるようになったとのことだ。

【マクロスモデラーズ@SHOWROOM】
ミサイルパーツなどの展開も予定されている