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【静岡ホビーショー】再販時に仕様を常にアップデート!タミヤ「1/12 タイレルP34 シックスホイーラー」、「1/20 タイレルP34 1976 日本GP」に注目!

【1/12 タイレルP34 シックスホイーラー】

8月発売予定

価格:15,180円(税込)

【1/20 タイレルP34 1976 日本GP】

8月発売予定

価格:4,620円(税込)

 タミヤは8月に発売する「1/12 タイレルP34 シックスホイーラー(エッチングパーツ付き)」、「1/20 タイレルP34 1976 日本GP」を静岡ホビーショーに出展した。オールドF1ファンには伝説的な存在である、タイレル(ティレル)の6輪マシンである。

 前輪を4輪、後輪を2輪で設計された、F1史上初の6輪マシンがこのタイレルP34である。1976年にF1に参戦し、同年のスウェーデンGPでは1・2フィニッシュを飾り、奇抜なだけではないポテンシャルを発揮。その1台はタミヤが保有していることでも知られる。

「1/12 タイレルP34 シックスホイーラー(エッチングパーツ付き)」。8月発売予定。価格は15,180円(税込)

 今回発売される2種のタイレルP34は、過去に発売されたキットの再販となるが、それぞれは以前発売されたときから内容が大幅にアップデートされ、完成度を高めている。「1/12 タイレルP34」の最も大きなアップデート要素は、フォードDFVエンジンのエアファンネル(空気取り入れ口)がアルミの削り出しパーツになったこと。これまではメッキを施したプラパーツだったが、アルミになったことによって形状が美しくなり、実車と同じ金属感を楽しめるようになった。大型のキットということで、燃料パイプや点火コードなども実車さながらに再現され、リアル感が大幅にアップしている。

アルミ削り出しパーツとなったエアファンネル。質感も大幅に向上

 マーキングのデカールは、イタリアのカルトグラフ製を採用。白や黄色の明るい色でも、下地の色が透けないため、綺麗に仕上がるのだ。エッチングパーツやシートベルト用の布製シールなどを採用し、リアルさを極限まで追求した仕様も嬉しいところだ。

カルトグラフ製デカールは、下地のブルーが透けない美しい仕上がりに
大型キットならではの詳細なディテール表現にも注目

 一方「1/20 タイレルP34 1976 日本GP」は、参戦年の日本グランプリの仕様で、エンジンにエアファンネルカバーが取り付けられ、車体には「たいれる」のロゴが入っている。こちらもエッチングパーツの設計が見直され、より作りやすく改良されている。スケールが小さい分、細かいパーツが多く難易度は1/12より少し高めだそうだが、価格は安く、ドライバーのフィギュアが付属するなど、造形としても完成度の高いものとなっている。

「1/20 タイレルP34 1976 日本GP」。8月発売予定。価格は4,620円(税込)
1976年日本GP仕様のエアファンネルカバー
リニューアルされたエッチングパーツ
ひらがなで表記された「たいれる」のロゴ
ドライバーのフィギュアも付属している
未塗装素組みの状態の見本。塗装がしやすい成形色だ

 タミヤのプラモデル再販時のアップデートは単純にパーツの改良だけでなく、資料の見直しによるわずかなディテールの変更なども常に行われているそうだ。特に息の長いキットは、発売された当初とは情報量が大きく異なり、詳細な写真やデータなどの資料が大幅に集めやすくなった現在の環境下において、再販前に設計の見直しが行われていて、新しいキットの価値を高めている。今回のホビーショーは、このタイレルP34だけでなく、「1/12 ルノー RE-20(エッチングパーツ付き)」や、「1/12 タイレル 003 1971 モナコGP」なども再販アイテムで、同様に要所のアップデートが施されている。2022年最新の情報が反映されたクラシックなF1マシンを、この機会にぜひ組み立てていただきたい。

「1/12 ルノー RE-20(エッチングパーツ付き)」。 5月21日発売。価格は14,080円(税込)
16年ぶりのに再販されるキットで、ボディの成形色が白になり、塗装がしやすくなった
「1/12 タイレル 003 1971 モナコGP」。9月発売予定。価格は14,080円(税込)
P34よりもさらに古い、1971年のタイレルのマシンだ