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【静岡ホビーショー】設定資料に忠実な「ザブングル」&「ガリアン」の塗料を発表。ガイアノーツの新作塗料・ツール

偏光カラー新作「シャンパンゴールド」も発表

【ガイアノーツ 新商品】

5月11日 発表

 イベント「第60回 静岡ホビーショー」ではプラモデルやRCなどの立体物の他にも、モデラー必見のツールも数多く展示されている。

 本イベントではプラモデルツールや塗料などを製造販売しているメーカー「ガイアノーツ」も出展しており、新作塗料やツールを公開。新作のプラモデルツール、塗料の新色などモデラー必見の新情報が発表された。

 新商品の一つ「サークルマスキングシート」は円形に切り取れる溝が入ったマスキングシートで、様々なサイズがある。塗装の際に曲線の表現がしやすく、組み合わせによって和服に見られる青海波模様も表現できる。

 「新型綿棒」は通常の綿棒よりも細く、丸みのある部分と先の細い部分がある。スケールプラモデルの狭い箇所や入り組んだ箇所のマスキング貼り付けやデカール貼り付けに便利なツールとなっている。

 そして、「ABS 用接着剤(中粘度)」はABS素材同士を接着できる接着剤。粘度はサラサラしたものとなるという。そのため量の調整がしやすく、接着作業がしやすいものとなっている。

新型綿棒は持ち手も細いものとなっている

 新作塗料も数多く発表され、ミリタリー向けのものからアニメキャラクター向けのものまで様々。

 ミリタリーカラーでは新たに「TACTICAL LABEL」が発表され、「NATOグリーン(半光沢)」、「NATOブラウン(半光沢)」、「NATOブラック(半光沢)」の3色が発表された。

 半光沢によるフラットな色合いでミリタリーモデルとの親和性が高く、ウェザリングや調色することも視野に入れた色合いとなっているとなっているとのこと。

「TACTICAL LABEL」を使用した塗装見本。フラットな質感とウェザリングで重厚感ある色となっている

 さらに、偏光カラーシリーズに「シャンパンゴールド」が登場。こちらは単色よりも下地の違いで様々な色が楽しめるのが特徴だ。

 塗装をする際、下地の色で上塗りの色合いも変わってくる。そうした表現の幅広さが魅力であり、モデラーの想像力を膨らませる商品となっている。

 そして、アニメ「戦闘メカ ザブングル」と「機甲界ガリアン」のカラーが発表された。

 「戦闘メカ ザブングル」からは超大型ウォーカーマシン「アイアンギアー」に主役ロボの「ザブングル」、「ウォーカー・ギャリア」に合わせたカラーがラインナップ予定で、「機甲界ガリアン」からは主役ロボ「ガリアン」のTV版、OVA版に合わせたカラーが登場する。

 「PB-01 パンツァーレッド(1)」がTV版、「PB-02 パンツァーレッド(2)」がOVA版の赤色で、「PBL-01 メタリックパンツァー」はメタリック仕様のカラーとなっている。

 「PBL-01 メタリックパンツァー」は作中イメージの赤に加え、立体ならではの重厚感のある表現ができるとのこと。

セル画の独特な色合いも再現
TV版、OVA版に加え、重厚感あるメタリックカラーが登場

 これらアニメ作品のカラーリングを再現した塗料は、版権元からアニメのセル画で使用した色となっているとのこと。そのため、アニメの色をそのままプラモデルで再現できるのも魅力だ。

 しかし、ここから調色して様々な表現を楽しんでほしいと担当者の方は語った。今回発表された「戦闘メカ ザブングル」、「機甲界ガリアン」のようなアニメ作品のカラーは、塗装を始めたい人にとって「一つの正解」として手に取りやすい。

 こうした劇中の色を基準として、立体物に合った色調、シチュエーションに合った彩色とここから「色の楽しさ」が広がっていくような商品となっている。

「アニメの色を完全再現したい」モデラーにも嬉しいシリーズ。そして、ここからアレンジを加えることで表現の奥深さを知るきっかけになる

 また、モデラーとのコラボカラーも展開されている。

 原型師・モデラーとして活躍するNAOKI氏がプロデュースする「NAZCA」から新色4種が発表されている。

 さらにYouTubeにてキットレビューや塗装などを公開してるプラモ系ユーチューバー・クラフタ氏とのコラボも発表された。

 様々な塗料が発売されている背景には、調色では出せないメーカーだからこそ出せる色を出すことで、塗装に自信をもってほしいとのこと。

 ツールや塗料など作り手の表現を広げてくれる新商品から目が離せない。

「NAZCA」シリーズはメカサフなどこだわりの塗料が数多く出ている
クラフタ氏とのコラボサーフェイサーは「ライトグレーサフ」。明るめの色に調整され、上塗り塗料の発色しやすい特徴となる