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タカラトミーアーツがカプセル自販機「ガチャマシン」の歴史を展示【#東京おもちゃショー】

一度は回したことがあるマシンが必ずあるはず!?

【東京おもちゃショー2023】

開催期間:6月8日~9日(商談見本市)

6月10日~11日(一般公開)
会場:東京ビッグサイト(東京都江東区有明 3-11-1)

入場料:小学生以下無料・中学生以上1,500円

 タカラトミーアーツは「東京おもちゃショー2023」のブースの一角に、「ガチャコーナー」を設置している。同社が過去に展開してきたカプセルトイ自販機、通称「ガチャマシン」の歴代機の実物展示とその歴史を綴るコーナーだ。

タカラトミーアーツブースにあるガチャコーナー。歴代ガチャマシンの展示は貴重!
タカラトミーアーツのガチャの歴史を綴った年表を掲示

 現在も各社から発売されているカプセルトイは100年近くの歴史があり、その原点は1930年にアメリカで誕生した。国内では1965年に「ペニイ商会(現ペニイ)」がマシンを輸入し、日本で初めてカプセルトイの販売を始めたとのこと。展示されている1965年のマシンも輸入されたもので、10円玉を入れてハンドルを回すとカプセルに入ったおもちゃが出てくる自販機だった。

ペニイ商会が輸入した1965年当時の自販機。リアルタイムで回したことがある人はアラフィフ以上ではないだろうか
金属の硬貨投入口とカプセル取り出し口が懐かしい。1回20円で楕円形のカプセルが出てくるのだ

 タカラトミーグループ初のガチャマシンは、トミーが発売した「ビッグマシン」。マイコン内蔵の電動機で、お金を入れるとルーレットが回り「あたり」が出るとカプセルがもう1個出てくるというものだった。

1986年製の「ビッグマシン」は当たり付きの自販機。ハンドルがなく、飲料の自動販売機のようだ
ピエロの顔があるパネルがルーレット。残念ながら筆者は見たことがなかった

 タカラトミーアーツの前身となるユージンが1988年に設立。同社が1995年にリリースした「SLIM BOY」は、名前の通りスリム&コンパクトなサイズなうえ、業界初の上下2台に合体させることができ、拡大するカプセルトイ市場を牽引するマシンとなった。この頃商品はディズニーキャラクターや「SR(スーパーリアル)シリーズ」、「カプセルプラレール」なども展開。大人も巻き込むカプセルトイブームが到来する。

ユージン開発のガチャマシン「YJVM-002」。1990年にリリース
アーチ型の屋根がモダンなマシン。カプセル取り出し口が下を向いているのもポイント
1995年リリースの「SLIM BOY」。ユージン時代を代表するガチャマシンだ
それまで本体を上下に重ねるには専用のラックが必要だったが、これは本体だけで重ねられる

 400円の高額商品にも対応した2000年の「ガチャ1」に続き、ハンドルの形が現在の形となった「ガチャ2」が2005年に、その発展型である「ガチャ2Ez」が2007年にリリース。現代も稼働を続けるロングセラーの決定版だ。ユージンは2009年のグループ会社統合により現在のタカラトミーアーツへと社名を変更。欲しいガチャの店舗検索サービス「おしえて!ガチャ検索」(2013年)、国内主要空港のガチャマシンの設置(2016年)、タイトーとの協業ショップ「ガチャステ」の展開(2021年)など、幅広いサービス展開を行っている。

「ガチャ1」は、金庫を一カ所に集約したオペレーション効率を考慮したマシン
商品の高額化に併せて、400円までの商品に対応した
2005年の「ガチャ2」。ハンドルが現在の形となり、単三電池で動く電子カウンターが内蔵されていた
「空うち防止機能」が内蔵され、トラブルが激減したという
現行の「ガチャ2Ez」は2007年リリース。当初は10色のカラーバリエーションがあったそうだ
同社から「ガチャのガチャ。」としてミニチュアのカプセルトイが発売された機種だ

 そんなガチャマシンのハンドルを回す感覚を楽しめる新製品「THE!ガチャハンドル」や、受注が好評のうちに終了した「ガチャ2Ez」を模したバックパック「しょいガチャ」など、自販機自体を楽しむ商品なども展開され、さらに面白くなりそうだ。大人も子供も楽しめるタカラトミーアーツのこれからのガチャに期待しよう。

ガチャマシンのハンドルを同スケールで再現した「THE!ガチャハンドル」。実物と同様、回すとクリック音がして心地いい。10月発売予定、価格は1回400円(税込)
受注販売された「しょいガチャ」の試作品も展示。7月発送予定、価格は9,900円(税込)。現在受注は終了している