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"人"としての動きを追求! 「RG 1/144 シャイニングガンダム」【#全日本模型ホビーショー】

スーパーモードに差し替えなしで変形、メタルグリーンの右手に注目

【第62回 全日本模型ホビーショー】

開催日:10月11日~13日(11日は業者招待日)

会場:東京ビッグサイト南1、2ホール(東京都江東区有明3-11-1)

入場料
当日券:1,200円
前売り券:1,000円
※中学生以下は無料

 第62回 全日本模型ホビーショーのBANDAI SPRITSブースでの注目はなんといっても「RG 1/144 シャイニングガンダム」だろう。シャイニングガンダムはアニメ「機動武闘伝Gガンダム」の前半の主役機。MS(モビルスーツ)ではなく、MF(モビルファイター)であり、乗り込むのは主人公の格闘家ドモン・カッシュ。

 MFは「モビルトレースシステム」によりコクピットの中の人物の動きをそのまま機体に反映できる。ドモンが乗り込んだシャイニングガンダムは、ドモンが体得した武術・流派東方不敗の技の数々で他のMF達と戦っていく。

 RG(リアルグレード)での「機動武闘伝Gガンダム」の機体はシャイニングガンダムで2体目。「RG 1/144 ゴッドガンダム」に続く商品化となる。その目指すところは、コンセプトはどのようなものだろうか? 会場でBANDAI SPRITSスタッフにも話を聞くことができた。

首の可動に注力、差し替えなしでスーパーモードへ変形

 「RG 1/144 シャイニングガンダム」の大きなコンセプトとして”人としての動きの追求”があるという。「ガンダム」作品の立体化を行う”ガンプラ”は、キャラクターとしての各MSの動きやスタイルの表現を突き詰めていくが、そこで大事なのは"メカ感"。MSというロボットとしての、人間とは違うメカを感じさせる演出も盛り込まれる。

シャイニングガンダムは、格闘家ドモンが乗って戦うMF(モビルファイター)。「RG 1/144 シャイニングガンダム」は人として、キャラクターとしての動きの表現に注力している
会場でも目立つディスプレイがなされていた

 しかしシャイニングガンダムは、格闘家ドモンの動きを正確に再現し、"人機一体"を成し遂げることを目指して開発されたMFである。劇中ではガンダムの顔がドモンになるような演出や、ドモンが奥義を体得するとそれに応え機体が金色になるような演出も盛り込まれた、"ドモンそのもの"となる機体である。人間として、キャラクターとしての動きを最重点ポイントとしてコンセプトが決められたという。

 この"人としての動きの追求"は「RG 1/144 ゴッドガンダム」から共通するテーマだ。ゴッドガンダムはs可動を重視し、例えばハイキックを放てるように足が大きく開く関節構造になっていたり、腕を胸の前で組めたり、足首の自由度を非常に大きくすることで躍動感のあるポーズを可能にしたりと、劇中でのケレン味たっぷりのアクションが再現可能な商品だった。

「RG 1/144 ゴッドガンダム」からさらに動きの追求がされている
首の表現力は強化された部分
足も大きく開く

 「RG 1/144 シャイニングガンダム」はこれらのアクション、関節構造を受け継ぎ、さらに発展させている。進化ポイントは「首」だ。3軸可動に加え引き出し関節を搭載、ぐいっと上を向くような、アニメ的な動きが可能となった。

 そして「スーパーモード」。シャイニングガンダムはドモンの状態によってモードチェンジする。アームカバーとフェイスカバーが展開する「バトルモード」、ここからさらにショルダーアーマーが展開し内部のフィールド発生器を露出、脚部のカバーを展開させスラスターが出て、頭部もダクトが展開、まるでたてがみのあるライオンのような形になる「スーパーモード」となる。

 「RG 1/144 シャイニングガンダム」は差し替えなしでこのモード変形を実現。特に顔部分のフェイスカバーは非常に小さく、1/144スケールのフェイスでこの変形機構は難しい。これまでは差し替えが多かったこの機構も、可動による表現となるとのことだ。

顔や腕、肩やすねなどが展開するスーパーモードに、差し替えなしで変形
チラリと見える金色の部分は成型色で表現
胴体の可動も力が入っている

 このほか胴体部分の可動軸による自然な体の動きの表現、腕部カバーや、背中のスラスターの可動による動きを協調する演出も加わり、非常に派手でカッコイイ動きを実現しているのが確認できた。

 もう1つのセールスポイントが「メタリックの成型色」。シャイニングガンダムの必殺技「シャイニングフィンガー」では右手がグリーンに輝くのだが、「RG 1/144 シャイニングガンダム」ではメタリックグリーンの成型色でのパーツで右手を表現している。このほかスーパーモードで露出するアームカバーの裏部分や、足のバーニア、肩のフィールド発生器などは金のメタリックの成型色が使われる。こういった成型色のリッチさも魅力だ。

 ファンとしては「RG 1/144 ゴッドガンダム」と並べるのも楽しいだろう。アニメではドモンがシャイニングガンダムからゴッドガンダムに乗り換える際、ゴッドガンダムが力を失ったシャイニングガンダムを抱き上げるのだが、会場ではそのシーンを再現した展示がなされていた。RGでこの両機体で遊ぶのも大きな楽しみになりそうだ。

シャイニングガンダムを抱き上げるシーンも再現できる