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昭和のおもちゃ熱を現代に伝える「LEGACYSOUL」の筆頭となるのは、新規商品として復活する「ミクロマン」!【#静岡ホビーショー】

【第63回 静岡ホビーショー】
会期
業者招待日:5月14・15日
小中高校生招待日:5月16日
一般公開日:5月17・18日
会場:ツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金3丁目1-10)
入場料:無料
※入場には事前登録が必要

 タカラトミーは開催中の「第63回 静岡ホビーショー」にて、「T-SPARK」ブランドで展開する最新アイテムを多数出展した。ブースはブランド内で展開されるいくつかのシリーズカテゴリーに分けられていて、本稿で紹介するのはこのホビーショーで初めてアイテムを披露する「LEGACYSOUL(レガシーソウル)」だ。

タカラトミーT-SPARKブースの「LEGACYSOUL」展示コーナー。「ミクロマン」がその第1弾、「スーパービーダマン」が第2弾として展開される

 「LEGACYSOUL」とは、“受け継がれた熱が未来を動かす”をコンセプトに商品展開されるシリーズで、タカラトミーのホビーヒストリーが生んだレガシーを残し、ユーザーとともに“記憶を継ぐ”プロジェクトとなる。このシリーズの商品は一般販売がなく、公式のECサイト「タカラトミーモール」限定アイテムとして販売される予定だ。

 その第1弾となるのは、1970年代から1980年代の子どもたちに大きな人気を誇った「ミクロマン」シリーズに決定。その中でもシリーズ中期に発売された「ミクロマンコマンド」がラインナップされた。当時の懐かしくも洗練されたデザインやプロポーションを踏襲しつつ、現代の技術によって各所をアップデート。関節の可動域を当時の2倍以上に増やし、可動部分は28ヵ所にも及ぶ完全新規設計のアクションフィギュアとして開発が進められている。

「LEGACYSOUL ミクロマン」シリーズ。発売日、価格は全て未定。「ミクロマンコマンド1号」は2025年度予約開始予定
ミクロマンコマンドは当時のオカルトブームにあやかったミステリアスなデザインが施されている。この1号はカプセルがモアイ像、胸のパーツはナスカの地上絵だ
ミクロマンコマンド2号のカプセルツタンカーメンの棺の形で、1号とは全身のデザインが異なっている

 事前に公開されたティザービジュアルで見られた「ミクロマンコマンド1号」とともに「ミクロマンコマンド2号」の試作品も出展。その一部はオリジナルのミクロマンでは不可能だったスタイリッシュなポーズを決める姿で披露されている。

 可動だけでなく細かなアップデートポイントも多数存在していて、例えば脚部に装備する「反重力ジャンパー」を翼のように背中に装備できたり、カプセルの内部にメカがモールドされていたりと、プレイバリューやデザインに進化が見られる。それぞれは4体セットでの販売になるそうだ。

反重力ジャンパーはオリジナルと同様、脚部にも付けられるが、右のように背中にも装備できるようだ。カプセル内部にはメカニカルな模様が見える
二重関節やボールジョイント、ロール軸が各所に設けられ、オリジナルではできなかったアクションポーズが可能だ
ミクロマン本体の大きさは約95mm。オリジナルのミクロマンとほとんど変わらない

 そしてブースに立ち寄る来場者を湧かせていたのが「LEGACYSOUL」版の「ロボットマン」である。オリジナルは胸の部分にミクロマンが乗り込める大型のロボットで、電動式で歩行や変形後の走行を可能としていた。

参考出品の「LEGACYSOUL ロボットマン」

 展示されたロボットマンはまだ企画検討段階の試作品で、発売日などはもちろん、仕様もまだ決まっていないが、300mm以上ありそうな巨体はオリジナルに近いプロポーションで、当時を知っている人なら一目でロボットマンだと分かるデザインとなっている。

 内蔵する電動ギミックや当時の技術の関係で制限されていた可動も、アクションフィギュアのように腕をハの字に構え、膝立ちのポーズができるほどの広い可動範囲を誇っている。

全体のプロポーションは当時のロボットマンを踏襲。胸にはミクロマンを乗せられる
脚を曲げるために、腰のパーツが大きく展開している。大腿部のロール軸など要所に可動における工夫が見られる

 またロボットマンが変形する「ドリル戦車」の形態も併せて展示された。こちらは別売りのオプションパーツを使って変形した姿で、この「LEGACYSOUL」での具体的な仕様は未定だ。

素立ちのロボットマン(右)とドリル戦車(左下)
ロボットマンの背中にはキャタピラが見られる。電動ギミックは搭載されるのだろうか!?
ドリル戦車は、オリジナルではロボットマンのボディに別売りのオプションアイテムを取り付けることで再現できた。この「LEGACYSOUL」ではどうなるのだろうか

 ミクロマンとロボットマンは2000年前後に復刻されたことがあったが、その時からも既に20年以上が経過していて、経年で壊れてしまったものもあるはず。かつてのユーザーはそれらを買い換えるような気分でこの「LEGACYSOUL」版ミクロマンを手にしてもらいたいと、担当者は話していた。