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タミヤ本社にて田宮俊作会長「お別れの会」開催

模型少年のような笑顔の田宮会長と純白のツインスター

【タミヤ代表取締役会長 田宮俊作 お別れの会】
11月14日開催
会場:タミヤ本社

 長年にわたってタミヤ代表取締役会長兼社長、静岡模型教材協同組合の理事長を務め、7月に90歳で亡くなった田宮俊作氏の「お別れの会」が11月14日、静岡市のタミヤ本社にて行われた。本日10時より14時半までが関係者向け、15時より17時までが一般向けとなる。

【タミヤ本社】

 田宮氏の遺志により式典等のセレモニーは行われず、献花のみ。祭壇には中央上部に模型少年そのものの笑顔を浮かべた田宮氏の遺影と、特別仕様の純白のツインスター。祭壇奥にはタミヤ代表取締役社長 田宮信央氏ら、ご遺族の姿も確認できた。

【献花台】

 10時前より献花が開始され、午前中だけで関係者数百名が参列した。この日は、田宮歴史館やショウルーム、実写展示コーナーなども開放され、廊下やロビーエリアには、田宮氏ゆかりの資料も展示され、田宮氏の功績を偲ぶことができた。

【田宮歴史館】
たくさんの参列者で埋め尽くされた田宮歴史館
8月に亡くなった実弟であり、ツインスターの生みの親である田宮督夫氏の追悼コーナーも設置されていた
【ロビーエリア】

 翌15日よりツインメッセ静岡にて開催されるタミヤフェアで行なわれる企画展「『田宮模型の仕事展』~田宮俊作の軌跡を辿る~」も参列者向けに先行公開された。書籍の名エピソードがパネルで紹介され、それにまつわる模型や金型、実車などが展示されていた。企画展の出口には、田宮氏に贈る追悼メッセージコーナーもあり、田宮氏の写真のまわりには無数のコメント入りポストイットが貼られていた。

【『田宮模型の仕事展』~田宮俊作の軌跡を辿る~】

 田宮会長は、ホビー業界の重鎮、生きる伝説でありながら、驚くほど気さくな人柄で、我々のような新米メディアのぶら下がりにも気軽に応じていただきました。ご挨拶の際にその壮健ぶりを伝えると、「まだ死ぬわけにはいきません(笑)、まだ言えない野望があるんです」と答えるのがお決まりで、スケールモデルの対象になりそうな新しい車輌や航空機の話を向けると、「巻き尺を持って取材に行きたい」と生涯現役の気概をお持ちでした。模型に対する飽くなき熱意、吹き上がるような情熱は比類がなく、まさに模型界の偉人でした。この度の逝去はホビー業界に関わる人間として大きな喪失感を覚えています。これまでの多大な功績に対し、心より感謝申し上げると共に、謹んでご冥福をお祈りいたします。

【ありがとうございました】