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タミヤの恐竜模型が32年ぶりに復活。長い期間を経て知見が大きく広がった恐竜に、模型メーカーとして新シリーズ「クリックロック」で挑戦する【#静岡ホビーショー】
2026年5月14日 11:05
- 【第64回 静岡ホビーショー】
- 会期
- 業者招待日:5月13日、14日
- 小中高校生招待日:5月15日
- 一般公開日:5月16日、17日
- 会場:ツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金3丁目1-10)
- 入場料:無料
- ※入場には事前登録が必要
開催中の「第64回 静岡ホビーショー」のタミヤブースは、昨年までとはひと味違う雰囲気に包まれていた。昨年7月に田宮俊作会長が逝去されてから最初に迎えるホビーショーであり、これまでブース内に複数の島を作って展示をしていたが、今回は壁際に展示コーナーを設置し、新たな形でのホビーショーを迎えている。
そんなブースの一角には、大きな恐竜の骨格標本が設置され、プラモデルの新シリーズ「CLIC LOC(クリックロック)」をフィーチャー。タミヤとしては実に32年ぶりとなる恐竜のプラモデル「フクイラプトル」そして「フクイサウルス」が、この「クリックロック」で発売されることが発表された。
ブースに設置されたタミヤの恐竜模型の年表を見てみると、最後に発売されたのは1994年の「小型恐竜セット」で、それから32年もの年月が経過している。その間に新種発見や復元像の更新などにより、恐竜に対する知見は大きく広がっている。
今回の恐竜模型の新企画のきっかけは、亡き田宮会長の言葉だったそうだ。このホビーショーにも出展されている「楽しい工作シリーズ」で開発中だった恐竜製品を見た田宮会長は「スケールモデルの恐竜が見たい。現地に行って何を食べていたのか、どういう目をしているのかわかるまで見てきなさい。うちは模型屋である」という指示の元、開発陣は日本有数の化石産地である福井県へとおもむき、県立恐竜博物館で化石について学び、2025年4月に開発はスタートした。
その題材に選んだのは、福井県勝山市で発掘された約1億2000万年前(白亜紀前期)の恐竜「フクイラプトル」と「フクイサウルス」。現代の日本の恐竜研究を象徴する存在であり、タミヤの恐竜模型への新たな挑戦にふさわしい題材だ。
2名の福井県立大学准教授の協力を得て、2026年最新の学術的な正確さと、模型としての説得力を両立。ただ精密に再現するだけでなく、その姿勢や動きまでを検証し、1/35スケール、わずか10cm程度の小さな造形ながら、本当に生きているような造形を実現している。
企画はここからさらに1歩先を見据え、組み立てやすさにまで強くこだわり、接着剤を使わずに組み立てられる設計に加えスライド金型を採用。パーツ同士が気持ちよくピタッとはまる感覚を「クリックロック」と名付け、組み立て後の合わせ目や段差まで考慮した究極の恐竜模型が完成した。
ブースには試作品のパーツや金型、整形したランナー、素組みの完成見本、塗装済みの完成見本までが並び、「クリックロック」に込めたこだわりを強くアピール。塗装をしなければ数分で組み立てられる手軽さながら、開いた口の中に見える歯や口内の造形、識者監修による体躯のしなやかな曲線などを再現した、リアルという言葉だけでは片付けられない完成度を誇っていて、筆者も「組み立てて眺めてみたい」という衝動にかられた。
キットはここからさらに精度を上げるための期間を設けていて、タミヤとしては珍しく発売日や価格などはまだ発表されていない。現地のスタッフにそれとなく尋ねてみたところ、発売時期はまだ明かせないが、手に取りやすい価格に設定したいとのことだった。
田宮会長がこだわり続けた「うちは模型屋である」という言葉に焦点を当てたタミヤの恐竜模型への新たな挑戦。この「クリックロック」シリーズの今後には大いに注目していただきたい。
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