レビュー
「METAL BUILD クロスボーン・ガンダムX1 フルクロス」レビュー
2021年4月27日 00:00
いよいよ大本命「フルクロス」装着!
「スカルハート」を堪能し、いよいよ大本命「フルクロス」を紹介。「METAL BUILD」シリーズのアレンジが加えられ、細部の情報量が増しているのは言わずもがなだが、新解釈による可動部分、新武装が追加されている。裏面も赤い装甲部分やモールド、彩色によって作りこみの熱量が半端ではない。
本体への装着は正面のハッチ部分を「フルクロス」用のパーツへ取り換える。胸板の厚みが増し、正面に垂れる装甲もしっかりとボールジョイントで保持されている。
そして、両肩部にかぶせる様にして装甲を追加。さらに襟のようなパーツと「スカルハート」では取り外していたアンテナパーツを付け直す。ちなみに、筆者は両肩部への装着に手間取った。どうしても重量のあるパーツなので、しっかりはめ込まないと保持できない。しかし、力任せにつけようとすると接続パーツがボキリッと逝ってしまう不安感が付きまとった。
しかし、その不安は装着に成功した時、「フルクロス」の重量に耐えるための仕様だとわかる。
装着することで「スカルハート」から大きくシルエットが変化。圧倒的な存在感は圧巻の一言に尽きる。
プレート状の装甲は前後左右へのスイングが可能で、腕部を覆うパーツは分割構造となっており、左右へ大きく展開することができる。これは腕部との干渉を軽減できるほか、アクションの迫力が増す演出はできる。また、基部から取り外すことで激闘の中で壊れ行く「フルクロス」を再現することも可能。
武装であるピーコックスマッシャーは、ボウガンのようなデザインに弓状に配置されたビーム発射口があり、展開状態の再現が可能。そして、ムラマサブラスターは「METAL BUILD」シリーズのアレンジが加えられ、ガンモードでは各部が展開する。射撃用の熱処理らしい本体のスライドやスコープの展開、グリップも持ちやすいようになっている。エフェクトパーツも両刃につけるものと、先端部は長いものと短いものがある。
そして、新武装のヒート・カッターはフルクロス背面にマウントされ、引き出すことで展開。「フルクロス」には装甲による防御力とスラスターによる加速力、そして、新たにヒート・カッターの攻撃力が加わりまさに無敵の装甲が「METAL BUILD」シリーズに誕生した。
筆者にとってはMGシリーズを組んだ経験から「フルクロス」は動かしずらい印象が付きまとっていた。ABCマントのような軽く、干渉が少ない布系の素材とは違い堅牢かつ重厚な装甲はアクションが付けにくい。どうしても、ポーズを取った時に「腕が思ったよりも前に出ない」、「腰の入った切り替えし描写がぎこちない」などの違和感がでてしまった。
しかし、「METAL BUILD」シリーズの高い保持力とフルクロスの可動によって、その印象が吹き飛ぶ。堅牢な姿はもちろん、大振りの武装を振るう姿や高速戦闘の勢い、そして、ダメージ描写の極限演出が心を突き動かす。特に最後の最後に繰り出したスカルヘッドパーツをナックル状の武器として使用するアクションまでの過程が楽しめる。
他の「クロスボーン・ガンダム」と装備を入れ替えられる?
ここまで「METAL BUILD クロスボーン・ガンダムX1 フルクロス」の魅力を語ってきたが、どうしてもやってみたいことが筆者にはあった。
それは、他の「METAL BUILD」シリーズの「クロスボーン・ガンダム」とのパーツ交換だ。今回は「METAL BUILD クロスボーン・ガンダムX2」を使用して確認していく。
結論から言えば、どちらのパーツも装着することが可能だ。X2に付属されている「ABCマント」は胸にドクロのレリーフがないものの、「スカルハート」のマント装着状態を再現することができる。そして、「フルクロス」を「METAL BUILD クロスボーン・ガンダムX2」に装着することも可能だ。
漫画を読んでいて「もしX2がフルクロスを付けていたら、どんなビジュアルになっていたのか?」をここで見ることができた。
「METAL BUILD クロスボーン・ガンダムX1 フルクロス」はこれまで発売されてきた「クロスボーン・ガンダムX1」の立体物の中でも、一つの集大成といえる逸品となっている。デザイン、可動域、そして豊富なプレイバリューは120%の満足感が得られる。
そして、ファンの期待に応えるようにクロスボーン・ガンダムの3号機も「METAL BUILD」シリーズに参戦。クロスボーン・ガンダムはまだまだ熱くなりそうだ。
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