レビュー

「METAL BUILD DRAGON SCALE 龍神丸」レビュー

各オプションパーツを楽しむためにハンドパーツを知る

 「METAL BUILD DRAGON SCALE 龍神丸」のアクションを見ていく前に、まずはオプションパーツの「登龍剣」を背中につけていく。懸架用のジョイントパーツを本体に取り付けることで背負った状態を再現することができる。

【登龍剣を背負う】

 そして、「登龍剣」を持たせる場合は可動するハンドパーツでも持たせることが可能だが、持ち手の交換用手首パーツに付け替えるのがオススメだ。

 先ほど紹介したように「登龍剣」は大きく、可動する指では支えきれない。きっちり持たせるなら、やはり持ち手に変える必要がある。一方で可動ハンドパーツなら背中から抜剣するアクション時に自然な表現ができる。

【登龍剣とハンドパーツ】
可動ハンドパーツで保持した状態
持ち手ハンドパーツで保持した状態

 そして、もう一つのエフェクトパーツは可動するハンドパーツでも開いたハンドパーツでも保持が可能。エフェクトパーツは隙間にハンドパーツを持たせて保持する。重さで指の可動がよれることはなく、好みで使い分けることができる。

【エフェクトパーツを持たせる】

 オプションパーツの数は「ROBOT魂<SIDE MASHIN> 龍神丸Ver.2」に比べると少ない。しかし、これまで紹介してきた数々の要素がアクションに宿る。

思わず技名を叫びたくなるアクションの数々を再現

 「METAL BUILD DRAGON SCALE 龍神丸」のアクションを見ていこう。

 新機軸のデザインアレンジ、幅広い可動域によって動きの一つ一つに重さや力強さが感じられる。そして、何よりも「龍神丸」の必殺技「登龍剣」や「龍雷拳」が再現できる。劇中のアクション再現もまた新鮮な印象で楽しむことができる。

【アクションポーズ】

「ROBOT魂<SIDE MASHIN>」と「NXEDGE STYLE [MASHIN UNIT]」と並べてみる

 ここからは「魔神英雄伝ワタル」の「ROBOT魂<SIDE MASHIN>」と「NXEDGE STYLE [MASHIN UNIT]」との大きさを比較する。

 「METAL BUILD DRAGON SCALE 龍神丸」のスペック上のサイズは約230mm(頭頂高160mm)。このサイズは他のシリーズと比べると格段に大きい。特にデフォルメデザインで、横幅もあるため比較した際は圧倒的存在感を放っていた。

 まず、比較するのは「ROBOT魂<SIDE MASHIN> 龍王丸」と「NXEDGE STYLE [MASHIN UNIT]龍神丸」。この二体の比較でも一回りのサイズ差があるが、「METAL BUILD DRAGON SCALE 龍神丸」はそれらをさらに上回っている。

【サイズ比較】
左から「METAL BUILD DRAGON SCALE 龍神丸」、「ROBOT魂<SIDE MASHIN> 龍王丸」&ワタルフィギュア、「NXEDGE STYLE [MASHIN UNIT]龍神丸

 そして、「ROBOT魂<SIDE MASHIN>」シリーズ最大級の全高約130mmの「ROBOT魂<SIDE MASHIN>ガッタイダー 30周年特別記念版」とも比較。「ガッタイダー」はアニメ「魔神英雄伝ワタル」で登場したドアクダー四天王のザン兄弟が乗る3体合体の魔神(マシン)で、劇中では「龍神丸」を死に追いやる圧倒的強さを見せた。

 それでも「METAL BUILD DRAGON SCALE 龍神丸」が一回り大きい。貴重な敵側の魔神(マシン)でもサイズ差があるので劇中再現のディスプレイは難しい。

【「ガッタイダー」とのサイズ比較】

 しかし、逆に「龍神丸」が「ガッタイダー」を倒す妄想シチュエーションが楽しめる。筆者としては「ガッタイダー」に敗れた「龍神丸」の姿に胸が苦しかった。その後、劇中で直接「ガッタイダー」との勝負がなかったのもあって、逆に圧倒的に倒す立体物ならではの遊びもできる。

【「ガッタイダー」とのブンドド】

 「METAL BUILD DRAGON SCALE 龍神丸」は、「ロボットのキャラクターとしての魅力」を引き出した新しい完成品フィギュアだと筆者は感じた。

 メカ描写のリアリティとは異なるキャラクターが持つセンス・オブ・ワンダーを形作り、緻密な造形と彩色で表現されている。特にデフォルメデザインやキャラクター重視のロボットもの「魔神英雄伝ワタル」シリーズの他にも、「覇王大系リューナイト」とも相性が良い新ブランドだと感じた。

 筆者としては「ROBOT魂<SIDE MASHIN> 龍神丸Ver.2」のように「飛龍拳」、「炎龍拳」、「龍牙拳」のエフェクトがなかったのは残念だった。

 「METAL BUILD DRAGON SCALE」シリーズは以降の展開も企画検討中ともあって、今後の展開から目が離せないブランドだ。