レビュー

ガンプラ「MG 1/100 ドム」レビュー

組立を開始!アップデートが集中する胸部は可動性能が段違い

 それでは早速組み立てていきましょう。まずはボディ上部と頭部からスタートです。今回のアップデートで最大の更新がされたのが胸部と肩部周りです。大きな設計変更のため、1999年版のパーツ(それも大きい)は新規金型のパーツに置き換えられることになります。

 設計自体は1999年版を踏襲する形になっていますので、現在のようにディテールもりもりのフレームというわけではありませんが、その分可動性能がダンチになっていてジャイアント・バズを両手持ちするなど1999年版ではまだちょっと無理があった表情付けができるのでアニメで見たあのドムを作り上げることができます。

【組立:ボディ上部】
構成は1999年版からそう大きくは変わりませんが……
大きく前へ振り出せるようになった肩関節は強度もばっちりです
正面から見ると肩関節が前方を向いていることが分かるでしょうか
正位置にするとマッシブボディが際立ちます
背部バーニアの構造は1999年版と同じで……
ボールジョイントで好きな角度にできます
胸部の装甲は新規パーツで、色合いもよく樹脂もむらなく成形されていて気持ちいいです
コクピットブロックにはパイロットが乗せられます
腹部の黒い装甲も新規パーツです
胸部装甲のフラット感がいいです

 頭部に変更はありません。モノアイが水転写式デカールとなっているのでホイルシールのように剥がそうとしないでください。モノアイ自体はクリアーパーツなので裏からピンクで塗っても面白い効果が得られそうです。

【組立:頭部】
低頭が特徴のドムの頭部をうまく再現しています
水転写式デカールの貼り付けのためモノアイはある程度組み上げて持ちやすくしました
水転写式デカールはぬるま湯につけて……
ささっと貼り付けて一晩くらいはそのままにしておく方がいいですね
ボディとのバランスも最高です

腕部を組み立てる。外装のラインをよりイメージに近づけるアップデート!

 腕部は構造というよりは外装のラインをよりアニメイメージにするためのアップデートが施され、肩アーマーが1ピース構造になるなど設計・成形技術の向上により実現されています。そしてこれもガンプラの進化の賜物である全指可動を実現し組立不要のハンドパーツ「エモーションマニュピレーター」が採用されました。

【組立:腕部】
まずは新規金型による1ピースになった肩アーマー
こちらは余剰パーツとなった1999年版肩アーマー
並べるとHGシリーズとまではいきませんが少ないパーツで組み立てやすそうです
右腕を組んでみました。重モビルスーツの力強さをぎゅっと凝縮しています
肘関節構造はロール機構はオミットされましたがその分可動域が拡大しました
他の部分で可動性能が上がったのでここはより強固にできたということですね
新しい前腕外側装甲はいいシェイプをしています。成形時のパーティングラインが目立ちますがこれならやすりをかけやすそうです
内側はドムらしい筋肉モリモリで力強さを感じます
肩関節は内部パーツは同じですが1999年版と違う構造です
肩の丸い外装は新型はこのように横割りですが……
1999年版はこのように縦割りでした
エモーションマニュピレーターは開いた状態で成形されているので……
ゆっくり指を回して
揃えて
握ります
ボディへ接続してみました
いいバランスです
振り出し式の肩関節で腕部は究極的に前を向きます!

腕部を組み立てる。股関節に前後スイング機構を搭載!

 腰部はドムの巨体を支えるための太い関節軸を持たせてあり、その保持力も問題ありません。“スカート”と言われる黒い外装裏には赤い裏打ちのパーツが用意され、そのコントラストには目を引かれざるを得ません。リアスカート内には3基のバーニアノズルが装備されていてこれぞまさしく“ドム”を体現するものとなっています。

【組立:腰部】
パーツが大きかったので右側に属するパーツはすでに組み上げてあります
赤い裏打ちパーツがカッコイイ
股関節は左右独立でスイング可動させられるようになっています
だいぶ振り出せるようで完成後のポージングが楽しみです
バーニアは3基、それぞれ独立で可動します
各構成要素まで組みあがりました
それぞれを組み付けていくとカッチリまとまります
構造自体は1999年版とそれほど変わりはないので過度な可動にはならない印象です
でもこの裏側の印象はインパクトあります
ボディとドッキングすると簡易ジオングのようでもあります

脚部を組み立てる。巨大なフレームとフレアが迫力満点

 アニメ初登場でもその活躍シーンにくぎ付けとなったドムのジェットホバーによる高速機動戦闘シーンはとても印象深いものでしたが腰部同様にスカート裏にバーニアノズルを装備しているという設定が当時のアニメシーンに“リアル”というものを持ち込んだ印象がとても新鮮でした。

 キットのスタイリング的には1999年版と変わりませんが極太の内部構造やフレア内部の裏打ち、可動する3連バーニアの説得力が迫力満点です。太い軸とボールジョイントによって標準的MSであるMS-06ザクなどとは比較にならないほどの大きさの足首とソールを確実に支えてくれます。

【組立:脚部】
パーツが大きく画角に入りきらないのですでに片脚は組んであります
大腿部と膝関節はがっちり組まれます
脛内部フレームとドッキング、単純な構造ながら質実剛健さを感じます
外装がない状態ですが、膝関節は可能な限りぐいっと曲げられ二―アーマーも連動可動します
漢の3連バーニア!燃える!
あぁ……かっこいい
足首はさらに極太の2重ボールジョイントになっています
外装周りを取り付けていきます
ソールと足首関節を組みます
何が乗っても大丈夫な力強い印象です
フレア内部の赤い装甲を配置、リアリティが増します
これで脚が組みあがります
すごい迫力!
ホバー走行時の体制もバッチリ決まりそうです
これぞドム!無駄なディテールは一切なく、それがファースト世代のモビルスーツですね