レビュー

ガンプラ「MG 1/100 ドム」レビュー

装備を組み立てる。豊富な武器で楽しみも増える

 ドムというモビルスーツが愛されているなぁ、と感じるのは初登場以来から続編などで装備が拡充されていくところでした。最初のジャイアント・バズとヒート剣(あえてこう書きます)を皮切りに今キットにもあるようにラケーテン・バズ、MMP-80マシンガン、シュツルム・ファウストなどさまざまな装備を持たせられていきました。宇宙用になるリック・ドムにはビーム・バズーカも用意されますね。

 今キットでもドムを代表する装備がてんこもりになっていて完成後もさまざまなシチュエーションを再現できるようになっています。キットの構造はほぼ貼り合わせなのでそれほど難しくはなく、各武装のグリップにあるハンドへ接続するための突起が小さくて紛失しやすいことくらいでしょうか。ジャイアント・バズのスコープがまたしても水転写式デカールなのでここも貼り付け作業が必要になります。

【組立:装備】
まずはラケーテン・バズからです
大きなグリップ付きシールドが特徴的で、マガジンには弾頭を入れられます
おなじみジャイアント・バズはMG高機動型ザクIIから。なかなか凝った構造です
こちらも弾頭装備できますが、完成すると見えなくなります……
スコープにはクリアーパーツを取り付けて水転写式デカールを貼ります
裏からピンクを塗ってもいいと思います
MMP-80マシンガン、予備マガジン、ヒート・サーベル。シュツルム・ファウスト
ヒート・サーベルの黄色がいい色です

完成!「MG 1/100 ドム」

 よくぞここまで過去開発されたキットをまとめ上げたなぁ、と感じました。新旧パーツのフィッティングにも問題なく肩の振り出しや股間のスイング機構など実績のある設計を盛り込むことで重いはずのドムが難なくキット化されています。動かしてみると各軸も太いのでかんたんにへたる様子はなさそうです。欲を言えば武器用のハンドパーツがあっても良かったかもしれません。エモーションマニュピレーターはもちろん素晴らしい表情を見せてくれますがプレイバリューという点では武器用ハンドもあるといいですよね。

【フォトギャラリー】
いけるぞ、もう一度ジェットストリームアタックだ!
俺を踏み台にしたぁっ!?
このおぅっ!
シンプルながらまさに“ドム”のスタイル
リアビューも迫力満点
ジャイアント・バズをいかに両手持ちで正面を向かせるか
これがドムのプラモデルが目指す道
エモーションマニュピレーターは表情豊かです
MMP-80マシンガンも似合う
撃ち尽くしたラケーテン・バズを引きずって帰投する
降下中にジャイアント・バズを連射
腰と脚の3連バーニアは大迫力
ジャイアント・バズを小脇に抱えても反対の腕が届きます
素晴らしいたたずまい
ツヤを整えるともっと完成度が上がりそうです

「MG 1/100 ドム」のレビューを終えて

 ガンダムやザクなど一年戦争の主要なモビルスーツのMGがVer.2.0などアップデートする中、“ドムはいつだ?”というのがずっと頭の中にあったのですがこれまで発売されてきたドム系のパーツを集めて再構築することで“MGドム Ver.1.5”ともいうべきアップデートを果たしてくれました。筆者的には置き換わったパーツの内容を考えると“Ver.1.8”を名乗ってもいいくらいのアップデート内容ではないかと感じました。もっともっと全て新規金型での“Ver.2.0”も見てみたかったという感情もあります。

【可能なら3機揃えたい!】
肩がここまで前を向くとは!

 先日「MG 1/100 リック・ドム」が2022年3月12日発売がアナウンスされました。こちらは宇宙用ということで巨大なビーム・バズーカが付属しています。こちらも今回のMGドム同様のアップデートがされているはずですからとても楽しみですしこういった手法があれば他のモビルスーツのアップデートもできるんじゃないかとさらに楽しみが広がりました。あっ、もちろん「MG 1/100 シャア専用リック・ドム」も期待しちゃいます!