レビュー
ガンプラ「MG 1/100 ドム」レビュー
ドムとてこういう芸当はできる!23年の時を超えもう一度ジェットストリームアタックだ!
2022年3月3日 00:00
- 【MG 1/100 ドム】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2022年2月11日
- 価格:5,500円(税込)
- ジャンル:プラモデル
- 全高:約185mm
今回レビューするのはガンプラ「MG 1/100 ドム」です。このガンプラはアニメ「機動戦士ガンダム」に登場するジオン公国軍の量産型重モビルスーツです。劇中では圧倒的な重量感のデザインながらホバー走行の描写で高速機動でホワイトベース隊を苦しめる戦いが印象的でファンを一瞬で虜にしました。
そしてドムといえばパイロットのガイア・オルテガ・マッシュの3人(黒い三連星)による「ジェットストリームアタック」!今なお語り継がれるそのフォーメーションアタックは宇宙世紀ではない「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」でも“ドム・トルーパー”が披露し、さらにガンダム作品を超えてリアル世界においても“三位一体”の状態を表す言葉となりました。
さて、今回レビューするMGドムは1999年に発売された「MG 1/100 ドム」をアップデートしたものとなっています。1995年から始まったMG(マスターグレード)シリーズのキット化希望アンケートでも毎回上位に入っていたドムですが、なかなかキット化されませんでした。“重モビルスーツ・ドム”を実現するために標準的なガンダムタイプのMG化を重ねることで技術を蓄積するため、1999年のキット化を待つことになったのを思い出します。
1999年に登場したMGドムは、それは素晴らしいキットで、MGゲルググやMGガンダム試作2号機サイサリスなどで培った技術を注ぎ込み巨大でマッシブなボディと腰や脚のスカートフレア内のバーニア群、装甲裏の赤い内部装甲などの仕様で登場し、2022年の今の目で見てもスタイリングは通用するものではないでしょうか。今回のアップデートでは可動機構やスタイリングのさらなるブラッシュアップが図られ、より“ドム”らしいポージングが可能になっています。
2020年末のガンプラEXPOにあわせて発表された新型MGドム。発売はいつだ?とずっとアンテナをはっていましたが2022年2月11日についに発売されることになりました。ファーストガンダム直撃世代やガンプラファン、もちろん筆者も色めきだった新MGドムをゲットしてきましたのですみずみまで堪能していきたいと思います。いけるぞ、新型のMGドムでもう一度ジェットストリームアタックだ!
▼23年ぶりにドムがMGに帰ってきた
▼キットを組み立てるとこれまでの軌跡もたどれる
▼メーカーが提示する“ミキシングキット”の可能性
パッケージを確認。新型MGドムの充実感を感じるたくさんのパーツがならぶ
それではパッケージ内容を見ていきましょう。キットはA~W(C、N、P、Q、S、Vはありません)の20枚のランナーとエモーションマニュピレーター(手)、ポリキャップ2枚(うち1枚はMランナー)、組立説明書と水転写式デカールというなかなかのボリュームの構成になっていて作りごたえがありそうです。
ランナーを細かく見ていくと1998年の汎用ポリキャップ、1999年MGドム、2008年MG高機動型ザクIIVer.2.0、2013年エモーションマニュピレーター、2019年MGドワッジ、そして2021年のこのMGドムのための新規金型ランナーのもので構成されたりとメーカー公式ともいえる“ミキシングキット”となっていて技術の積み重ねを感じさせてくれます。今キットを組まれる時はランナーにある開発時の年式表示を見てみるのも面白いと思います。
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