レビュー
フィギュア「真希波・マリ・イラストリアス」レビュー
2022年4月6日 00:00
手指の表現から足のつま先まで細部をチェック! 8号機の台座にも注目!
アニメの雰囲気を見事に再現したコトブキヤのフィギュア「真希波・マリ・イラストリアス ~深々度ダイブ用耐圧試作プラグスーツver.~」。こちらではより細かくディテールに迫っていこう。
このフィギュアの大きな魅力はやはりシルエットだ。女性としてのラインの柔らかさ、丸みを感じさせる全身のなめらかな曲線は光沢を放つプラグスーツによってとても魅力的に演出されている。
そして足だろう。太ももから、膝、ふくらはぎ、足首はすらりと長く伸びていて、こちらも目が惹きつけられる。くるぶしのはっきり浮きでる描写からピンクの靴底……。その体形をはっきり主張させるプラグスーツの魅力をこちらでも感じる。
台座に膝をついたポーズで、右足と左足がそれぞれ別な形でシルエットを形作っているところもポーズの面白さだろう。スーツは折り曲げてもしわが寄らないようになっているというところは未来感を感じさせる。
胸回りの造型も見所のひとつ。プラグスーツに特徴的なラインが女性らしいフォルムを際立たせ、複雑に変化する身体の面構成をアピールしている。
そして台座である。台座は彼女の愛機・エヴァンゲリオン8号機を表現している。長い間風にさらされた彫像のような荒々しい汚し塗装が雰囲気がある。幾つも目を持ち、厳つい雰囲気もある8号機の顔は、マリの卓越した戦闘力を表現しているかのようにも感じる。8号機はコトブキヤでは「エヴァンゲリオン改8号機γ」のプラモデルも発売しているので、一緒に並べるのも良いだろう。
他にも8号機に伸ばされた右手の指先や、地面に設置している左足のつま先、肩から背中のプラグスーツのメカニカルな描写など、細かいところを1つ1つチェックできるのがフィギュアの楽しみだろう。さらに本フィギュアは1月に発売された「式波・アスカ・ラングレー ~深々度ダイブ用耐圧試作プラグスーツver.~」と一緒に並べることを考えて設計されている。ファンなら両方そろえたいところだ。
布や小道具を背景にして写真を撮ってみる
最後は黒バック以外の写真も撮ってみた。いくつかの布に加え、ちょっとベタとも言えるが、造花も配置してみた。造花は100均ショップなどでも入手でき、生花と違って保管が簡単だ。本物の花と同じサイズなのでフィギュアと並べるとオーバースケールだが、絞りを調整し、背景をぼかす感じで使用すると良い感じで撮れる。
マリにぴったりな背景はどのようなものか、どう見せると良いのか……。このフィギュアはそういった「良い写真を撮りたい」と強く思わせる魅力がある。
フィギュア「真希波・マリ・イラストリアス ~深々度ダイブ用耐圧試作プラグスーツver.~」は魅力的なフィギュアだ。本フィギュアをきっかけに「エヴァンゲリオン」という作品や、「真希波・マリ・イラストリアス」というキャラクターに興味を持つのも良いだろう。企画者がこのフィギュアにどんな思いを込めたのか、作品を見ることで一層わかるだろう。
女性らしさとカッコ良さを併せ持った新プラグスーツのデザインとポーズ、不敵さを感じさせるマリの表情……。全体のシルエット、細部のディテール、どちらもチェックするほどに満足感を感じさせるフィギュアである。ぜひ手に取って欲しい。
(C)カラー