レビュー
「figma ライザリン・シュタウト」レビュー
豊富なオプションパーツで、ライザのひと夏の冒険がfigmaで広がる
2022年9月12日 00:00
- 【figma ライザリン・シュタウト】
- 発売元:マックスファクトリー
- 8月29日 発売
- 価格:11,000円(税込)
- ジャンル:アクションフィギュア
- サイズ:全高約145mm
マックスファクトリーより、アクションフィギュア「figma ライザリン・シュタウト」が8月29日より発売された。価格は11,000円(税込)。
コーエーテクモゲームスが展開するアトリエシリーズの一つ「ライザのアトリエ 常闇の女王と秘密の隠れ家」の主人公、ライザリン・シュタウト(以下、ライザ)がfigmaで立体化された。
キャラクターデザインを務めるトリダモノ氏によるデザインが再現され、ゲーム内に登場したアイテムもオプションパーツとして付属している。
今回は「figma ライザリン・シュタウト」の魅力を紹介していく。
冒険を夢見てる少女、ライザの物語
2019年に発売された錬金術RPG「ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~」の主人公、ライザリン・シュタウト(以下、ライザ)。のちに、3年後を描いた「ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~」でも主人公を務める。
ゲームでは平凡で特徴がないのが特徴の彼女が退屈な村での生活に不安を感じ、刺激を求めて仲間たちと村の外へ出る計画を練っていた。そして、ライザたちははじめての探検で錬金術を使う男、アンペル・フォルマーたちと出会う。錬金術に魅せられたライザは彼に弟子入りし、それぞれの一歩ずつ夢に向かって踏み出していく「ひと夏だけの冒険」がはじまった。
奔放で男の子っぽいところや強い正義感を持ち、物語を通して錬金術師として成長していった。
「figma ライザリン・シュタウト」は、ゲーム内のライザが再現されている。ファンタジックで爽やかな夏を感じさせる装いや錬金術士らしいフラスコなどの小物も付いている。
オプションパーツにはバトルで使用する杖「セレスティアシーカー」や採取で使用する「フラムロッド」、「斧」、「ハンマー」、「釣り竿」が付属し、ゲーム内のアクションを再現することができる。
figmaの可動によって、冒険を夢見るライザの多彩なアクションも表現することができる。
爽やかな色合いのパッケージに詰まった充実のラインナップ
パッケージはスカイブルーとイエローの爽やかな色合いに「figma ライザリン・シュタウト」が表記され、内容物が見えるようになっている。裏面には様々なポーズの例が記載されている。
内容物は上着のない状態の「figma ライザリン・シュタウト」本体と「セレスティアシーカー」などのオプションパーツの他、通常衣装を再現する上着と交換用上腕部パーツ、表情パーツと交換用手首、専用台座が付属している。
また、オンラインショップ「GOODSMILE ONLINE SHOP」限定特典として「ウィンク顔」が付いてくる。
アトリエシリーズでお馴染みの採取に必要なアイテムで、様々なシチュエーションをfigmaで再現できそうな期待感溢れるラインナップとなっている。手首パーツも充実しており、アクションの幅も広がりそうだ。
内容物を確認しところで次は「を詳しく見ていこう。
細部まで作りこまれた小物とデザイン再現
ライザといえば、キャラクターデザインを手掛けたトリダモノ氏のイラストやゲーム内のモデリングからもわかる可愛らしさ。figmaでもその可愛さは健在で、衣装の小物もしっかりと作りこまれている。
パッケージから出した状態では、ゲーム内の衣装「サマーアドベンチャー!」のキャミソール風の衣装に短パンの涼し気な格好となっている。夏の日差しを浴びて駆けまわる様子が連想される姿となっている。
そして、特筆すべきはやはり太もも。むっちりとしたイラストの雰囲気が再現され、靴からはみ出た肉感までも丁寧に造形されている。これは通常のfigmaよりも太い設計となっているようで、下半身のボリュームに視線が誘導される。
表情パーツは「笑顔」、「戦闘顔」、「イタズラ顔」の3種類と限定特典の「ウインク顔」。眩しい笑顔に、戦闘時のキリッとした表情、何かを企むイタズラ顔、元気いっぱいなウインクなどオプションと組み合わせて様々なシチュエーションが楽しめる。
可動は首や手足が動き、figmaならではの関節可動でかっちりと決まる。また、太ももも大きめだが、水平に開く動きや膝を上げる動きもしっかりと表現できる。
冒険のワクワク感、魔物との緊張の戦いなど多彩なアクションを再現
ここまで本体のディテール、可動域を見てきた。ゲームの中で走り回るライザの姿が思い起こされる柔軟な可動や豊かな表情が、頭の中で様々なポーズを想像させる。
オプションパーツと表情パーツ、手首パーツによってゲームのアクション再現のみならず、多彩なポーズを取ることができる。可愛らしいポージングやオプションならではの力の入ったポーズなど立体ならではの魅力に溢れている。
次は上着を着た通常のライザを紹介していく。
上着を着こんで、心機一転の冒険へ
「figma ライザリン・シュタウト」では付属の上着パーツと交換用上腕部を差し替えることによって通常衣装のライザにすることができる。
差し替えは上腕パーツを外し、上着パーツの袖を通してから交換用上腕部に差し替え、前腕部を取り換えることで完了する。
夏のひまわりのような華やかな上着で印象がかわり、ふわりとしたボリュームのあるシルエットとなった。
動きの印象もメリハリがつき、新たな発見と想像が楽しめる。
「figma ライザリン・シュタウト」に触れてみて、デザインの細かな再現はもちろん、ゲームのアクションなど思い思いのポーズが取れるのが楽しかった。
アクションフィギュアだからこそできる表現の幅広さと表情パーツの新たな解釈の発見。見る角度やオプションパーツの違いで、ポーズだけでなく内面的な想像が膨らむ。
ライザのひと夏の冒険をより深く、そして、多彩にfigmaという新たなメディアで作り出す。錬金術のような試行錯誤と楽しさが詰まった商品といえるだろう。
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