レビュー
「MODEROID オーガス」レビュー
2024年1月29日 00:00
緻密に作り込まれた変形機構と特徴的なプロポーション再現
ここからは組み立て工程を紹介していく。組み立てはオーガロイド形態からとなっている。
最初は頭部。こちらはセンサーを搭載した頭部をすっぽり覆う開閉式の外装デザインが再現されている。外装部分の色分けは成形色で表現され、頭部のクリアパーツで表現されたバイザー部分も存在感ある色合いとなっている。
胴体部分は本キットの肝といえる4形態への変形機構を実現する可動部がぎゅっと詰まっている。肩部や腰部など細かなパーツで構成され、オーガロイド形態での腕部、脚部の可動を備えつつ、フライヤー形態などの配置変更にも対応している。
また、コックピットとなる股間部分は劇中では各形態でキャノピーの露出が異なる。こちらも内部に組み込みつつ、外装パーツが開閉する仕組みが採用されている。
肩部が張り出した特徴的な腕部はシンプルなパーツ構成ながら、可動ギミックが仕込まれている。手首部分や肩口はスライド機構が仕込まれ、変形時はもちろんポージングの際にも活躍が期待される。
また、右腕部はミサイルガンを取りつけるジョイント穴が設けられている。
次は脚部パーツ。こちらは組み立てに入る前に一部パーツにシールを貼ってから組み立てとなる。
左右でほぼ同じ組み立て方式となっており、大腿の部、膝、下腿部、足先パーツを組み立てていく。膝パーツにある台形部分はブラウンとクリアパーツの選択式で組み立てができる。ブラウンはアニメ、クリアパーツはイラストに近い配色表現ができ、今回はクリアパーツを使用した。
また、外側のパーツにあるダクト部分も別パーツによる組み立てで、より立体感がある仕上がりが楽しめる。
主翼パーツは推進装置部分に翼を付けるシンプルな構造。また、主翼にマウントできるミサイルとブースターを組み立てる。
続いて、ミサイルガン。こちらは砲身部分と半円形を合わせて組み立て。
手首パーツは握り手、開き手と変形用手首の3セット。
ここまで組み立てた各パーツを合わせることでオーガロイド形態のオーガスとなる。ここからシールを張り付けて、ディテールアップを施す。
組み立てると独特なシルエットのオーガロイド形態が完成。
胴体の緻密な組み立て工程から劇中イメージに近いプロポーションが自分の手で作れるのは実に感動的だ。
次の項目からは各形態のディテールやアクションポーズ、そして気になる変形機構を紹介していく。
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