レビュー

「MODEROID オーガス」レビュー

飛行形態のフライヤー形態と対応力抜群のガウォーク形態

フライヤー形態

 次は戦闘機形態といえるフライヤー形態を紹介していく。

 変形工程はオーガロイド形態からとなる。フライヤー形態は「モラーバ」に近いシルエットとなり、機首が埋まっているような独特な飛行形態となっている。

 本形態では両手首を変形用手首やプロポーション優先パーツを使用することでより劇中デザインに近いものにすることができる。

【フライヤー形態 変形】
右腕のミサイルガンを取り外し、頭部のカバーを閉じる
頭部はアンテナパーツの倒し、胴体へ埋め込む
頭部を覆うようにして背部装甲を上げる
腹部の補強パーツを取り外し、フライヤー形態向けのジョイントパーツを接続
手首を変形用手首に変更。押し込んで腕部内に収納
腰部は引き出し、位置を調整
腕部を後ろへ運び、コンパクトに配置する
後ろに回した腕を起こして、肩の装甲部が外側に向くように調整
胸部をたおす
主翼パーツを左右へ展開
脚部の位置を揃える
脚部を後ろへ移動。つま先を畳む
コックピット部分の上下カバーを展開
右脚部にミサイルガンを取りつけて変形完了

 ここからプロポーション優先のパーツをコックピット部分に覆いかぶせることで、劇中に近いデザインとなる。

 プロポーション優先パーツを付けることでコックピット部分が一回り大きくなり、見栄えもぐっと上がる。そして、主翼部分にミサイルを搭載すればボリュームのあるフライヤー形態にすることができる。

【プロポーション優先パーツ取り付け】
コックピット部分にパーツを覆いかぶせて完了
昆虫のような印象のフライヤー形態。腕部や脚部もコンパクトに収まり、プロポーションも抜群
急上昇を駆けるアクションも可能
右にはミサイルガンを搭載
脚部だけを展開し急制動をかけるアクションも楽しめる

ガウォーク形態

 最後にオーガスのガウォーク形態を紹介していく。

 こちらはフライヤー形態の手首パーツの収納までは同じ工程で、その先からは変形手順が異なる。オーガスのガウォーク形態では、腕部を機首の下に配置し、脚部を展開した状態となる。

 脚部に備えたミサイルハッチを開放し、発射するなどのアクションからオーガロイド、フライヤー形態への変形。方向転換など咄嗟のアクションが光る形態となっている。

腕部を後ろへ回す。手首部分をコックピット部分の下になるように胸部をたおす
主翼部分を展開
脚部は逆関節のような形に調整
コックピット部分のカバーを開く
フライヤー形態同様に右脚部にミサイルガンを装着することで、ガウォーク形態が完成する

 プロポーション優先パーツはフライヤー形態同様にコックピット部分に加え、コックポット部分の左右に装着するパーツがある。

 こちらは脚部の根元を展開し、装着するものとなっている。

【プロポーション優先パーツ 取り付け】
コックピット部分にプロポーション優先パーツを被せる
脚部の付け根を展開し、接続口にプロポーション優先パーツを到着

 ガウォーク形態では「ブロンコII」を彷彿とさせる形態となっており、展開した脚部に上部の主翼と独創的なデザインが再現されている。

オーガロイド、フライヤーの中間形態といえるガウォーク形態
丸みのあるシルエットで、劇中の異なる文明技術が合わさったデザインが表現されている
正面から見ると腕部の配置などフライヤー形態と異なっているのがわかる
後ろから見ると肩のパーツが背面を覆っているのがわかる

 以上、プラモデル「MODEROID オーガス」のレビューをお送りした。

 オーガスの劇中設定である‟異なる文明の技術が合わさってできた機体”という独創的なデザイン再現に加え、プロポーションも各形態ともに見ごたえのある出来栄えとなっている。

 特にオーガロイド形態はメリハリのあるボディラインを再現しつつ、しっかりとアクションを取ることができ、空中戦のアクロバティックなポーズが非常にカッコよく決まる。もちろん、各形態への変形ができることも感動的だ。

 また、プロポーション優先パーツも取り付けが簡単で、フライヤー形態、ガウォーク形態の見栄えをより引き立ててくれる。

 プラモデルで4つの形態への変形という期待感に応え、さらにポージングも楽しめる。モールドもしっかり作り込まれているので、スミ入れでさらに見ごたえあるものになるだろう。