レビュー

「リコリス・リコイル ウエポンズ 千束 ver./たきな ver.」レビュー

千束やたきなの愛用するハンドガンやリコリスかばんを1/12スケールで表現

【リコリス・リコイル ウエポンズ 千束 ver.】

【リコリス・リコイル ウエポンズ たきな ver.】

1月 発売

価格:各3,300円

 トミーテックより、オリジナルアニメーション作品「リコリス・リコイル」に登場する錦木千束と井ノ上たきなが愛用するハンドガンやショットガン、マシンガンなどをプラモデルにした商品が、1/12スケール銃火器プラキットとして2024年1月に発売された。今回同社より本製品のサンプルを借りることができたので、商品の様子や同封されるグッズについての紹介、プラモデルとの組み合わせ例を紹介していく。

 同社は1/12スケールの手のひらサイズで精巧な銃器を再現するプラモデルシリーズ「リトルアーモリー」の商品化を行なっており、本製品も1/12スケールのコンパクトなサイズ感でハンドガンやショットガンなどを造形している。

 本製品で特徴的なのがハンドガンやマガジンを収納できるガンケースのほか、アニメ作中にも登場するハンドガンを収納・瞬時に取り出すことができる「リコリスかばん」も立体化しており、劇中のワンシーンを再現するのにうってつけの商品となっている。また、エアガンメーカーの東京マルイが企画協力していることもあり、造形はお墨付きだ。

「リコリス・リコイル ウエポンズ 千束 ver.」の表パッケージ
「リコリス・リコイル ウエポンズ たきな ver.」の表パッケージ
「リコリス・リコイル ウエポンズ」の裏パッケージ。メインビジュアルのほか、本製品に付属するパーツが記載

千束とたきなが愛用するオリジナルのハンドガン

 本製品では千束とたきなが愛用しているハンドガンをそれぞれ1/12スケールで立体化しており、千束Verの場合は通常状態・ハンマーを起こした状態・スライドが後退した状態の3種類を、たきなVerの場合はサプレッサーの有無と通常状態・スライドが後退した状態で4種類ものハンドガンが表現されている。

 1/12サイズなので2cmほどの大きさだが、特徴的な銃身や色分け、モールドなどもしっかり表現しており、コンパクトながらも作り込みを感じるものとなっている。

 またハンドガン以外にも劇中で使用された他の銃火器が付属され、千束の場合はショットガンとガンケースが、たきなの場合はマシンガンが付属するほか、両方の商品に作中で印象的だったハンドガンを収納できる「リコリスかばん」が付属している。

「リコリス・リコイル ウエポンズ 千束 ver.」に収録している武装
「リコリス・リコイル ウエポンズ たきな ver.」に収録している武装

 さらに本製品にはポストカードも付属しており、パッケージにも描かれた千束とたきながそれぞれ大きく描かれているほか、裏面には劇中のカットシーンと使用している銃が描かれている。

「千束 ver.」のポストカード
裏面にはアニメのカットシーンと銃のイラスト
「たきな ver.」のポストカード

銃を構成するランナーをチェック

 本製品に付属するランナーは、千束Verの場合は4枚、たきなVerの場合は7枚のランナーが用意されている。ハンドガンはそれぞれ1枚のランナーに単品で付属しているほか、リコリスかばんを表現しているランナーは柔らかい素材で造形されている。

 ショットガンやマシンガンを表現しているランナーでは、アンダーゲートとなっている個所が複数存在しているため、ニッパー以外にもデザインナイフなどを用意しておくと良いだろう。またパーツ一つ一つが細やかに造形、表現されているため取り付けの際にピンセットなどもあると便利だ。

「リコリス・リコイル ウエポンズ 千束 ver.」付属ランナー

ショットガンを表現するAランナー
ハンドガンとガンケースを表現するLAランナー
リコリスかばんを表現するLDランナー。柔らかい素材のためベルトも難なく曲げることが可能
ハンドガンのグリップを表現するLBランナー

「リコリス・リコイル ウエポンズ たきな ver.」付属ランナー

マシンガンの本体部分を表現するAランナー
マシンガンの弾薬ボックスを表現するBランナー
マシンガンの銃身やスコープ、グリップなどを表現するCランナー
マシンガンのストック部分やグリップ部分を表現するDランナー
マシンガンの銃身の一部やバイポッドを表現するLEランナー
たきなのハンドガンを表現するLCランナー
リコリスかばんを表現するLDランナー。こちらは千束Verと同一のもの

細やかなパーツ構成でショットガン、マシンガンの銃器やリコリスかばんなどを表現

 ランナーから各パーツを取り外しショットガンとマシンガン、ガンケース、リコリスかばんなどを組み立てていく。

 ショットガンは全10パーツで構成されており、ポンプアクション方式のためフォアエンドを前後に動作させることができる工夫が施されている。

ショットガンは全10パーツで構成
シンプルながらもフォアエンドを動作させることができるギミックを搭載

 マシンガンは全22パーツで構成されており、弾薬ボックスから弾帯が伸びる様子や弾を挟み込むギミックなども用意されている。また銃身に取り付けられたグリップやバイポッドは動かすことができ、好みの位置にすることができるので、持たせ方や撮り方を工夫するのに役立つ。

マシンガンは全22パーツで構成
弾薬ボックス、ストックをパーツで色分けしており見た目が非常にカッコいい

 両製品に付属するリコリスバックは全8パーツで構成され、カバン背部に取り付けるパーツをベルトにするかジョイントにするか3種類から選ぶことができる。またかばんの左右にはハンドガンを収納・取り出しができるポケットが取り付けられている。なお収納できるハンドガンは、たきなVerのサプレッサー付きハンドガン以外を入れることができる。

リコリスバックは全8パーツで構成され、背部接続パーツをベルト、ジョイントの3種類から選ぶことができる。
左右からハンドガンを収納するポケットが出てくる

 また千束Verにはハンドガンとマガジンを収納できるガンケースが付属し、スライドが後退した状態以外のハンドガンを入れることができる。たきなVerにはハンドガンとマガジンのみで、収納できるアイテムはリコリスかばんだけとなっている。

千束Verのハンドガンとガンケースのパーツ構成
ハンドガンは通常状態・ハンマーを起こした状態・スライドが後退した状態の3種類が付属
ガンケースには通常状態・ハンマーを起こした状態のハンドガンを収納することができるほか、マガジンも収納可能
たきなVerのハンドガンとマガジン。ハンドガンはサプレッサーの有無と通常状態・スライドが後退した状態で計4種類が用意されている

美少女プラモデルとの組み合わせ

 ここまで銃器やかばんについてレビューしてきたが、ここからは表現の一例としてコトブキヤの美少女プラモデル「創彩少女庭園」を活用してレビューを行なっていく。

 「創彩少女庭園」で付属する標準ハンドパーツで銃を持たせることはできるが、より自然にハンドガンを持たせた表現にするため、同社より販売している専用ハンドパーツ「創彩少女庭園専用 タクティカルグローブ2」などを用意すると良いだろう。特に「タクティカルグローブ2」ではハンドガンを両手持ちで表現できるハンドパーツが付属しているので、カッコいいポージングを取らせることが容易となる。

トミーテックより販売している「創彩少女庭園専用 タクティカルグローブ2 リボルバーセット」
ハンドガンを活用する際に欲しい「ハンドガン両手持ちの手」が付属する

 実際に「タクティカルグローブ2」を活用してポージングを取らせると、可愛らしいポーズをとらせても、狙いを定めたポーズをとらせても自然な銃の構え方をしており様となっている。

胸の前でハンドガンを両手で持ち上げるポーズ
トリガーに指がかかっている様子も自然
ハンドガンのグリップを包み込むように保持する
ハンドガンのサイトを覗き、狙いを定めるポージングもバッチリ決まる

 またショットガンやマシンガンの場合にも、既存のハンドパーツのほかに「創彩少女庭園専用 銃の持ち手」を活用することで自然な持たせ方が可能となる。

「ハンドガードを支える手」でフォアエンドをしっかり保持した自然な姿勢に
マシンガンも銃身のグリップを持たせた姿勢を難なくこなす

figmaとも組み合わせたい「リコリス・リコイル ウエポンズ」

 今回ハンドガンやショットガン、マシンガンなどが立体化された本製品だが、リコリスかばんなどは他の商品と組み合わせても楽しめそうな商品となっている。

 特に2024年6月に発売予定の「figma 錦木千束」や「figma 井ノ上たきな」に付属するかばんではハンドガンを収納できるギミックが無いため、本製品の「リコリスかばん」を活用することで遊びの幅を広げることができそうだ。

2024年6月発売予定の「figma 錦木千束」
2024年6月発売予定の「figma 井ノ上たきな」

 収納ギミックを搭載したかばんや多彩な状態のハンドガンなど、表現の幅を広げるアイテムが豊富に収録されているので、手持ちの美少女プラモデルや「figma」などのアクションフィギュアに活用してみてはいかがだろうか。