レビュー

リトルアーモリー「九九式二号二型改」レビュー

「ストライクウィッチーズ」の芳香たちが使用する機関銃が1/12スケールでキット化

【LittleArmory <LASW01> 『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』九九式二号二型改】

2024年2月 発売予定

価格:2,640円

 トミーテックより、アニメ「第501統合戦闘航空団 ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN」の宮藤芳香や坂本美緒、服部静香たちが使用する機関銃「九九式二号二型改」をモチーフにしたプラモデルを2024年2月に発売される。今回同社より本製品のサンプルを借りることができたので、一足先に商品の様子や同封されるグッズについての紹介、プラモデルとの組み合わせ例を紹介していく。

 本製品は、同社が展開する1/12スケールの手のひらサイズで精巧な銃器を再現するプラモデルシリーズ「リトルアーモリー」にて商品化を行なっており、1/12スケールのコンパクトなサイズ感で「九九式2号二型改13mm機関銃」を造形している。

 ドラムマガジンの細かな凹凸や、砲身のスプリング状になっている部分までも細やかに造形されており、手のひらサイズでありながらも銃としての完成度が高い。単体で飾るのも良い商品ではあるが、アクションフィギュアやプラモデルと活用して動きを付けた撮影がはかどる商品となっている。

本製品のパッケージイラスト

作品オリジナル銃器「九九式二号二型改」

 「九九式二号二型改」は、実物が存在しない作品オリジナルの銃器であり、外観は実際に大日本帝国海軍で使用された「九九式二〇粍二号機銃」に似たドラムマガジンを採用した銃器である。正式名称は「九九式二号二型改13mm機関銃」。

「九九式二号二型改13mm機関銃」
機関銃のため大量の弾薬を装填できるドラムマガジンを採用している

 形状は、ドラムマガジンから供給される大量の弾薬を連射するために、右側に排莢口が備わっているほか、銃器上部には可動式のサイトや、長い砲身を支えるために大きめのストックも備わっている。

本体右側には空の弾薬を排莢するための排莢口が備わっている
可動式のサイトを搭載
大きな銃を支えるべくストックも大型な物を装備している

 またドラムマガジンは単体で造形されており、マガジンを脱着させることが可能となっているほか、装填される弾の表現までも、マガジンにしっかり造形されていることが確認できる。

装填部分の弾薬までしっかりと表現されているが、はっきり分かるようにするには部分塗装が必要である

作品を彩る付属グッズ

 本製品には、「ストライクウィッチーズ」の世界観を味わうためのキャラクターカードやクリアカードが付属している。

 キャラクターカードは、本銃器を扱う宮藤芳香、坂本美緒、服部静香の3名分用意され、表にはそれぞれのキャラクターが大きく描かれているほか、裏面には銃についての説明や彼女たちの年齢や階級などが書かれていて、「ストライクウィッチーズ」の世界観を味わうことができる。

キャラクターカード「宮藤芳香」
キャラクターカード「坂本美緒」
キャラクターカード「服部静香」

 クリアカードは、彼女たちが使用する魔法をイメージした魔法陣が描かれたカードになっており、透明感があるのでキャラクターカードと重ねて飾ることができるほか、付属のスタンドを活用することで銃器と一緒に飾ることもできる仕様となっている。

魔法陣が描かれた「クリアカード」
付属のランナーを用いたスタンドでキャラクターカード、クリアカード、銃器を一緒に飾ることができる

シンプルなランナー構成で「九九式二号二型改」を造形

 本製品を構成するランナーは3種となり、実際に銃器として使用するランナーは内の2種で完成する。

 銃本体を構成するAランナーと、ストックやグリップを構成する茶色のBランナーにより、銃の特徴やグリップなどの特徴のある色味も表現している。

銃本体を構成するAランナー
ストックやグリップの茶色を表現するBランナー
キャラクターカードやクリアカードを展示するためのスタンド用ランナー

 組み立ても容易で、総パーツ数13点を重ね合わせるだけで組み立てが可能となっているが、一部パーツにおいてはプラモデル用接着剤で接着する必要がある。

砲身、銃のボディ、サイトやサイドパーツなどパーツ構成はシンプル
手順書通りに組み立てるだけで完成
細かなパーツもあるため、一部パーツのはめ込み時には少し苦労する

親和性の高い美少女プラモデルとの組み合わせ

 ここまで銃単体をレビューしてきたが、ここからは表現の一例としてコトブキヤの美少女プラモデル「創彩少女庭園」を活用してレビューを行なっていく。

 1/12スケールのサイズは美少女プラモデルとの親和性が高く、表現の幅をより広めることが可能である。例えば片手で持たせ可愛らしいポーズをさせても様になる一枚を撮影できるほか、サイトを覗き射撃をするポーズなどもカッコよく表現することができる。

女子高生と銃というミスマッチに思える組み合わせだが、合わせて見ると意外に悪くない
右手でグリップを握り、左手をハンドガードに添えるという基本的な持ち方も可能
サイトを通して見える目線など、表現次第では色々と楽しむことができそうだ

 なお、銃を持つ手のみ標準で備わっているハンドパーツだけだと違和感があるが、同社より発売している「創彩少女庭園専用 銃の持ち手」などを用いることで違和感を解消することができる。同様の表現をさせたい場合には専用ハンドパーツの活用をお勧めする。

標準で付属するパーツは汎用的なハンドパーツだけなので、持ち方も握る程度の表現しかできない
同社より発売している専用ハンドパーツ「創彩少女庭園専用 銃の持ち手」
トリガーにかける指の感じや、ハンドガードを支える手までも用意
専用ハンドパーツを用いることで違和感がない持ち方が可能
グリップをしっかり握り込み、トリガーに指をかけるような感じにできる

銃単体だけでなく組み合わせて遊びたい「リトルアーモリー」

 本製品や本シリーズは、銃単体で飾ることも可能だが、プラモデルやアクションフィギュアなどと組み合わせることで真価を発揮する商品である。

 欲を言えば銃のモチーフとなったアニメ「ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN」に関する商品と組み合わせをしてみたかったが、2016年以降から「ストライクウィッチーズ」関連のアクションフィギュアなどは発売されていない。コラボ商品がゆえに惜しい点である。

アクションフィギュアシリーズ「figma」は、2016年5月に発売された「坂本美緒」以降の商品化が無い
BANDAI SPIRITSの「ARMOR GIRLS PROJECT」も2012年10月のバルクホルン以降商品化はしていない

 今年の11月11日で「ストライクウィッチーズ」シリーズ15周年を迎える節目でもあるので、本製品と組み合わせられる新たな商品の登場に期待しつつ、同社より2024年3月に発売を予定している「figma 武装JKバリアントA」に組み合わせても楽しめそうなほか、11月9日には新商品の発表で、バルクホルン、ハルトマン、ミーナのカールスラント組が持つ銃器「MG42S」もリトルアーモリーで商品化が決定したので、そちらも合わせて購入を検討してみてはいかがだろうか。

銃器とマッチさせやすいアクションフィギュア「figma 武装JKバリアントA」は2024年3月発売
「リトルアーモリー [LASW02]『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』MG42S(2挺セット)」も現在予約受付中だ