レビュー

「30MM ACVI ナイトフォール」レビュー

パイルバンカーは射出状態も再現。武装の組み立て

アサルトライフル「RF-025 SCUDDER」

 本キットの右腕部武装はアサルトライフルとなっており、全3パーツにて構成されています。少ないパーツ数ながらスライド金型を用いることで銃身部分の合わせ目をなくし砲身孔も再現しています。

組み立て前のアサルトライフル。全3パーツにて構成されています。
組み立て後のアサルトライフル。可動ギミック等は特にありません。

パイルバンカー「PB-033M ASHMEAD」

 左腕武装には本機の最も特徴的な武装であるパイルバンカーを装備します。本キットのパイルバンカーは射出状態をパーツ差し替えで再現することが可能であり迫力あるポージングが可能となっています

収納状態でのパイルバンカーを構成するパーツ。全13パーツにて構成されています。
組み立てが完了したパイルバンカー。収納状態でも大型の左腕武器となります。
パイルバンカーの射出状態を再現する差し替えパーツ。全9パーツにて構成されています。
組み立てが完了したパイルバンカー差し替えパーツ。収納状態から前後を差し替えることで射出状態を再現します。

グレネードキャノン「SONGBIRDS」&双対ミサイル「BML-G1/P32DUO-03」

 本キットの肩部武装パーツは右肩にグレネードキャノン、左肩に双対ミサイルを装備します。両肩部武装ともに角度を変更することができ、ポージングに合わせた角度にすることが出来ます。また、各武装はそれぞれ右肩、左肩専用の形状となっており、ゲームと同じ形での左右付け替えは不可能となっています。

パーツ状態での右肩部グレネードキャノン。全9パーツにて構成されています。
組み立て後の右肩部グレネードキャノン。銃口はスライド金型によって再現されています。
組み立て前の左肩部双対ミサイル。全16パーツにて構成されています。
組み立て後の左肩部双対ミサイル。ポージングに合わせて角度変更が可能です。

 これにて本キットを構成するパーツは全て完成です。武装を搭載してキットを完成させましょう。

各種武装を取り付ける前のキット。右手武装はハンドパーツに保持させ、その他のパーツは軸接続となります。

ゲームの看板機となった中量2脚型アーマード・コアキット

 完成した「ナイトフォール」は中量ACらしいバランスのよいプロポーションと装甲の重厚感を感じさせるスタイルに仕上がりました。まずは4方向からその全貌を確認してみましょう。

素立ち状態の「ナイトフォール」。ゲームの看板機らしいオーソドックスな中量2脚型ACです。

 本キットの可動域はスティールヘイズと同様に大きくはありませんが、武器を構えるといったゲームでのイメージを再現するようなポージングは問題なく行なうことが可能です。

アサルトライフルを構えたポージング。大きな可動はできませんが武器を構える等のポージングは問題なく可能です。
アサルトライフルのアップ。ハンドパーツによりしっかりと保持でき、ぐらつきもありません。

 肩部武装は角度を変更することで射撃姿勢を再現することができます。

右肩部グレネードキャノンを構える。角度を変更することでポージングに表情をつけます。
左肩部の双対ミサイルも同様に射撃姿勢をとらせることができます。

 左腕部のパイルバンカーは差し替え式で射出状態できるので攻撃時のアクションを再現可能です。杭を撃ち出すと共に各部が大きく展開する様子も忠実に再現しています。

収納状態のパイルバンカー。サイズが大きくインパクトがあります。
射出状態は先端から杭が飛び出すと共に各部が展開。腕部から大きく前方にパイルが伸びるためさらに大型武器のように見えます。

 頭部は2パターン作成でき、頭部そのものの差し替えでバイザーの有無が選択可能となっています。戦闘モードではバイザーあり、駐機時はバイザーなしといったイメージの機体なので手軽に切り替えられるのは嬉しい仕様です。

バイザー無しの頭部。内部メカはパーツ分割による色分けです。
バイザー装備の頭部。側頭部のアンテナ角度もバイザー有無で変更されています。

 最後に同日発売の「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON SCHNEIDER NACHTREIHER/40E スティールヘイズ」と「30MM オプションパーツセット ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON WEAPON SET 01」を使用してオリジナルACを作成してみました。

オリジナルのアセンブルを行なったAC。「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」シリーズの各部のジョイント形状は共通のため、ゲーム同様のカスタマイズに対応します。
「スティールヘイズ」の武器ラックには「ナイトフォール」のパイルバンカーを装備させることも可能です。
ブースタもゲーム中のパーツを再現しているのでこだわりの形状に変更することが可能です。
もちろん、残りパーツで更なるオリジナルACを制作することも可能です。

 いかがでしょうか。今回紹介した「ナイトフォール」だけでもアーマード・コアの世界観を十分に楽しむことができますが、オプションパーツや「スティールヘイズ」といったほかのアイテムと組み合わせることで「アーマード・コア」の醍醐味であるアセンブルを楽しむことが可能です。プラモデルでアセンブルを実際に楽しむという遊び方はこれまでの「アーマード・コア」シリーズの立体化では体験することが難しかった要素で、「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」ならではの楽しみ方だと思います。今後のシリーズ展開として「ライガーテイル」やオプションパーツの商品化も予告されているので、シリーズをコレクションして是非自分だけのACを作り上げてみてください。