レビュー

「30MM ACVI ナイトフォール」レビュー

パイルバンカーの射出や頭部バイザーの装備など細かなゲーム内演出までプラモデル化したレイヴン機

【30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON RaD CC-2000 ORBITER ナイトフォール】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

価格:3,850円

発売日:2024年9月21日

ジャンル:プラモデル

サイズ:全高約130mm

 『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』は自分だけのオリジナル人型兵器を作り上げ自由自在に動かすことがゲームの魅力の一つです。BANDAI SPIRITSから発売される『30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』シリーズもゲームと同様にオリジナルのカスタマイズを楽しむことができます。本稿では『30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』シリーズ第1弾として9月21日に発売する「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON RaD CC-2000 ORBITER ナイトフォール」を紹介します。

ヒロイックなスタイルの中量2脚型AC「ナイトフォール」

 本記事にて紹介する「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON RaD CC-2000 ORBITER ナイトフォール」はゲームソフト『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』に登場する人型兵器アーマード・コア(AC)です。プレイヤーは辺境の開発惑星ルビコンにて展開される未知の新物質利権をめぐる争いを独立傭兵として生き抜いていきます。愛機となるACは自身の戦闘スタイルによってカスタマイズが可能となっており、数百種類のパーツを自由に組み合わせることが可能となっています。

 「ナイトフォール」はゲーム中で独立傭兵「レイヴン」が駆る中量2脚型ACです。左腕に装備されたパイルバンカー、戦闘時に変形する頭部のバイザーが特徴的で、同作のパッケージにも描かれた看板機体となっています。30MMシリーズとして開発された本キットは30MMシリーズの特徴である拡張性と組み立てやすさを両立させたキットとなっており、組み立て後もゲームと同様にパーツや武装を組み替えて楽しむことが可能となっています。

ゲーム同様にアセンブルの感覚で組み立てを楽しむことができるキット

 それではキットを組み立てます。本キットはゲーム中のアセンブルと同様に各パーツを組み立て、最後に一体化する組み立て方式となっています。まずはキットを構成するランナーから見ていきます。本キットは「ナイトフォール」本体を構成するランナーと武装を構成するランナーに分かれています。

「ナイトフォール」本体を構成するランナー。パーツ素材は全てPS樹脂にて成型されています。
「ナイトフォール」の武装を構成するランナー。本体と同様に全てPS樹脂にて成型されています。

頭部パーツ「HC-2000/BC SHADE EYE」

 頭部パーツはバイザーの有無を選択可能となっており、それぞれ2種類分のパーツが付属しています。バイザー無の頭部は全10パーツ、バイザー有の頭部は全7パーツにて構成されており、スティールヘイズと同様に首部分のフレームは頭部パーツに取り付ける構造となっています。

組み立て前のバイザー無頭部パーツ。全10パーツにて構成されています。
組み立てが完了したバイザー無頭部パーツ。首部分のフレームは頭部に取り付ける構造となっています。
バイザー有頭部の組み立て前状態。こちらは全7パーツにて構成されています。
組み立て後のバイザー有頭部パーツ。バイザー無頭部パーツと同一形状の部品を使用する箇所もありますが、複数部品が付属しているため、差し替え再現にはなっていません。

胴体パーツ「CC-2000 ORBITER」

 胴体パーツは細かい箇所の色分けもパーツ分割によって再現されています。構成するパーツ数は全25パーツとなっており、肩関節はシンプルな設計で引き出し関節等は搭載されていません。

パーツ状態での胴体パーツ。全25パーツにて構成されています。
組み立て後の胴体パーツ。内部に可動軸は搭載されていないシンプルな構造となっています。

腕部パーツ「AC-2000 TOOL ARM」

 腕部パーツは右腕が全19パーツ、左腕が前22パーツにて構成されており、スティールヘイズと異なり、手首にロール軸が追加されています。なお、交換用ハンドパーツはありません。また、左腕パーツには武器取り付け用のジョイントパーツの造形が追加されています。

組み立て前の腕部パーツ。右腕は全19パーツにて構成されています。
組み立てが完了した腕部パーツ。手首にロール軸が追加されています。
右腕と左腕の比較。左腕には武器ジョイントが追加されています。

脚部パーツ「2C-2000 CRAWLER」

 腰部パーツは「スティールヘイズ」と同様にシンプルな構成となっていますが、股関節はボールジョイントを介した軸接続となっています。また、腰部下面にはアクションベース用ジョイント孔が搭載されています。

パーツ状態での腰部パーツ。全10パーツにて構成されています。
組み立てが完了した腰部パーツ。下面にアクションベース接続孔があります。

 脚部パーツは中量2脚らしく、「スティールヘイズ」と比較してマッシブな形状となっています。構成するパーツは左右各29パーツとなっており左右対称形状となっています。

組み立て前の脚部。左右各29パーツにて構成されています。
組み立て後の脚部パーツ。「スティールヘイズ」と比較してマッシブな形状となっています。

 脚部パーツはゲーム中の設定に合わせてここで一体化してしまいます。腰部と脚部の接続は軸接続となります。

一体化した脚部パーツ。腰部と脚部の接続は軸接続となっています。

ブースタ「BST-G1/P10」

 本キットシリーズではゲームと同様にブースタも差し替え可能なパーツ構成となっています。ブースタは左右各2パーツ構成となっており左右対称形状となっています。胴体パーツとの接続はボールジョイントとなっています。

組み立て前のブースタ。左右各2パーツ構成となっています。
組み立てが完了したブースタ。左右対称形状となっており、ノズル形状は脚部パーツのノズルと同一形状となっています。

 これにて素体を構成するパーツは全て完成しましたので、各パーツを一体化して本体を完成させます。

組み上げた本体の各パーツ。頭部の接続は軸接続。そのほかはボールジョイントによる接続となっています。
一体化が完了した素体。ここからは武装類を組み立てていきます。