レビュー

「HG 1/144 ガンダムEX 」レビュー

復讐のレクイエム

サーベルラックのないシンプルなバックパック

 ガンダムEXのバックパックはこれまでの陸戦型ガンダムと同様にサーベルラックのない形状となっています。パーツ数は全9パーツにて構成されており、スラスターノズルは軸接続により、角度を変更することが可能です。

パーツ状態でのバックパック。全9パーツにて構成されています。
組み立てが完了したバックパック。サーベルラックのない形状となります。
バックパックにも中央部にマーキングシールを貼ることで情報量を追加できます。
バックパックはスラスターが軸によって可動します。

軟質パーツにより自由な角度調整が可能なショルダー・ガトリング

 ガンダムEXの肩部武装であるショルダー・ガトリングは全11パーツにて構成されており、弾帯部分は軟質パーツにて成型されています。銃身に回転ギミックはなく取り付け後は角度の変更のみが可能となっています。

組み立て前のショルダー・ガトリング。全11パーツにて構成されています。
組み立てが完了したショルダー・ガトリング。弾帯部分が軟質パーツで成型されています。

3本のビーム・サーベルをマウント可能なサーベルラック

 本機のビーム・サーベルは背面左側に3本搭載可能となっています。また、3本のビーム・サーベルはそれぞれ角度を変更することが可能となっています。

パーツ状態でのサーベルラック。全9パーツにて構成されています。
組み立て後のサーベルラック。3本のビーム・サーベルはそれぞれ角度を変更することが可能となっています。

ガンキャノン型に形状が似たビーム・ライフル

 ガンダムEXのビーム・ライフルは全7パーツにて構成されており、その形状はこれまでのガンダム用ビーム・ライフルではなくガンキャノン用ビーム・ライフルに近い形状となっています。

パーツ状態でのビーム・ライフル。全7パーツにて構成されています。
組み立てが完了したビーム・ライフル。センサー部分の色分けはシールによる色分けとなっています。

少ないパーツ数で特徴的なシールドを再現

 本機のシールドは全4パーツにて構成されており、地球連邦軍のエンブレムはシールによる色分けとなっています。また、機体への取り付けはハンドパーツにて保持する形式となっています。

組み立て前のシールド。全4パーツにて構成されています。
組み立てが完了したシールド。地球連邦軍のエンブレムはシールによる色分けとなっています。

 これにて機体を構成するパーツは全て完成です。また、その他にビーム・サーベルエフェクトパーツが2本、アクションベース接続パーツが1個付属します。

その他、付属品。ビーム・サーベルエフェクトパーツが2本、アクションベース接続パーツが1個付属します。

 最後にバックパックおよび武装を取り付けて完成させます。バックパック、ショルダー・ガトリング、サーベルラックは背面に、ビーム・ライフル、シールドはハンドパーツに保持させます。

バックパックおよび武装を装備させる前のガンダムEX。バックパック、ショルダー・ガトリング、サーベルラックは背面に、ビーム・ライフル、シールドはハンドパーツに保持させます。

 これにて「HG 1/144 ガンダムEX (復讐のレクイエム)」は完成となります。完成したキット各種ポージングと共に見ていきましょう。

これまでにない新しいデザインのガンダム

 最初に完成したキットを前後左右から見てみます。これまでのガンダムにはない有機的でパネル分割の多いデザインとなっています。

正面から見たガンダムEX。頭部形状はどことなく「ガンダムEz8」に似ている気もします。
ビーム・ライフル形状はガンキャノン型に近い形状となっています。
背面から見ると、これまでのガンダムにはないビーム・サーベル3本のサーベルラックが特徴的です。
一年戦争に登場したモビルスーツの中ではユニークな形状のシールドを装備します。

 本機のビーム・ライフルはガンキャノン型に近い形状となっており、センサー部分とフォアグリップの可動はありません。

ビーム・ライフルを構えてみました。本機のビーム・ライフルはガンキャノン型に近い形状となっています。
ビーム・ライフルのセンサー部分とフォアグリップは固定です。
ビーム・ライフルは腰部にマウントすることが可能です。

 本機のシールドはハンドパーツのみで保持する構造となっていますが、ぐらつきは全くなく構えることが可能です。

シールドを構えてみました。ハンドパーツのみで保持する構造となっていますが、ぐらつきは全くなく構えることが可能です。
シールドにある地球連邦軍のモールドはシールによる色分けです。
シールド裏側にもしっかりとディテールが刻まれています。

 本キットの股関節部にはアクションベース接続孔がありません。しかし、専用接続パーツを使用することでアクションベースを使用することが可能です。

アクションベースを使用したポージング。専用接続パーツを使用することでアクションベースを使用することが可能です。
アクションベース接続部のアップ。専用接続パーツは股関節後方に接続します。

 ショルダー・ガトリングは角度を変更することで射撃ポーズを再現できます。弾帯パーツが軟質パーツで成型されているため、自由な角度に調整可能です。

ショルダー・ガトリングを構えてみました。角度を変更することで射撃ポーズを再現できます。
ショルダー・ガトリングの背面。弾帯パーツが軟質パーツで成型されているため、自由な角度に調整可能です。

 ビーム・サーベルの抜刀時はサーベルラックの角度を調整することで抜刀ポーズを再現可能です。ガンダム本体も肩部関節を引き出すことで違和感のないポージングが可能です。

抜刀時のポージングをしました。サーベルラックの角度を調整することで抜刀ポーズを再現可能です。
肩部関節を引き出すことで違和感のないポージングが可能です。
ビーム・サーベルを構えてみました。サーベル形状はHGシリーズのガンプラでよく見る形状です。

 いかがでしょうか。今回紹介したガンダムEXはこれまでにないデザインのガンダムでした。私個人の感想としては、これまでのヒロイックな印象ではなくジオン公国軍から見たガンダムに対する恐怖感や絶望感を表現したと感じました。新しいデザインと存在感を持ったガンダムをコレクションしてみてはいかがでしょうか。