レビュー
「BH-G36C DUAL CO2GBB」レビュー
2024年11月10日 00:00
初速はCO2ガンとしては安定している。弾道は弱めのホップのほうが扱いやすい
最後に実射テストをお届けする。使用したガスカートリッジは「PUFF DINO・BASIKOS CO2 12gカートリッジ」、BB弾は「ファイネストBB」の0.20g弾と0.25g弾だ。
まずは初速について。0.20g弾を使用した場合で、最弱ホップでは平均77.58m/s(最低76.8m/s、最高78.7m/s)、最強ホップでは平均81.66m/s(最低81.2m/s、最高82.5m/s)となった(室温24.5℃前後で測定)。CO2ガスブローバックガンとしては、初速が安定していると言えよう。
12g CO2ガスカートリッジ2本での発射可能弾数は、セミオートで120発、フルオートで63発となった。フルオートで1マガジンを撃ち切れるが、2マガジン目は途中で息が切れるわけだ。ランニングコストを考えると、基本的にはセミオートで使用して、ここぞというときにフルオートに切り替えるという運用が現実的だと思う。
発射音はセミオートで最大102.6dBA、フルオートで最大109.4dBAとなった。破裂音よりも、ブローバック時の作動音のほうが大きく感じられる。CO2ガスブローバックガンを選択する方は、静音性よりも迫力を優先させるであろうから、「BH-G36C DUAL CO2GBB」の奏でるサウンドは長所というべきだろう。
肝心の命中精度についてだが、0.25g弾であれば35メートル先のマンターゲットを十分狙える精度を備えている。ただし、今回気温21.3℃、湿度73.0%という条件で「ファイネストBB」の0.25g弾を使用した際には、適正と思われるホップの強さに設定したところ弾道が上下に散ってしまった。
いろいろなパターンを試したみたところ、やや弱めのホップのほうが弾道は安定するようだった。もっと慣らしを長く行なったり、異なる種類、重さの弾を使った場合には変わる可能性はあるが、「BH-G36C DUAL CO2GBB」を使用する際の参考にしてほしい。
なお、今回「ファイネストBB」の0.20g弾では適正ホップに調整できなかった。具体的には、最弱でも強ホップとなってしまったのだ。そのため今回は0.20g弾での弾道テストは割愛した。
迫力ある射撃体験を求めるプレーヤーにお勧めの1丁
「BH-G36C DUAL CO2GBB」は、12g CO2ガスカートリッジを2本装着可能で、強力なブローバックとリコイルを楽しめるCO2ガスブローバックガンだ。実銃譲りのコンパクトかつ軽量化されたデザインで、取り回しがよく近接戦闘に適している。アンビ仕様のコッキングレバーとセレクターにより、利き手を選ばず操作が可能な点もサバゲー向きだ。特に迫力ある射撃体験を求めるプレーヤーにお勧めの1丁といえる。
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