レビュー
「BH-G36C DUAL CO2GBB」レビュー
CO2ガスカートリッジ2本装着! 迫力ある射撃体験を求めるプレーヤーにお勧め
2024年11月10日 00:00
- 【BH-G36C DUAL CO2GBB】
- 10月17日 発売
- 価格:
- 本体 54,780円
- マガジン 9,658円
- 全長:実測730mm/510mm(折りたたみ時)
- 銃身長:実測120mm
- 重量:実測2,702g(空マガジン含む)
- 弾丸:6mm BB
- 動力源:12g CO2ガスカートリッジ
- 装弾数:33発
CO2ガスブローバックガンのメリットは秋、冬、春の肌寒い時期にも安定して動作することだろう。それだけでなく、キレのあるブローバックや手・肩に響くリコイルも気分を盛り上げてくれる大きな魅力である。
今回レビューするBATONの「BH-G36C DUAL CO2GBB(JASG認定モデル)」(54,780円)は、CO2ガスガンならではの気持ちよさをさらにグレードアップしたモデルだ。1マガジンに12g CO2ガスカートリッジ2本を装着可能で、ガスボローバックガン随一のブローバックとリコイルを実現している。今回は本製品のスペック、外観などをチェックしたうえで、使い勝手や実性能にいたるまで細かく検証していく。
コンパクトかつ軽量化された「G36C」は近接戦闘に適したモデルだ
本製品のモデルとなった「G36」は、ドイツを代表する銃器メーカー・H&Kが開発・製造した5.56mm口径のアサルトライフル。「G36」が軍用に開発されたモデルであり、それをベースにコンパクト化されたのが「G36C」だ。現在は全長1002mmの「G36」、860mmの「G36K」、720mmの「G36C」がラインナップされている。
コンパクトかつ軽量化された「G36C」は取り回しの良さに加えて、長めのレールシステムを採用しており拡張性に優れている。さまざまなCQB装備を装着可能な、近接戦闘に適したモデルとなっている。コッキングレバー、セレクターがアンビ仕様(両利き対応)となっているので、使用者の利き手を選ばないのも特徴だ。これらの構造上のアドバンテージは「BH-G36C DUAL CO2GBB」でも忠実に再現されている。そのため、サバイバルゲームで大きなメリットになるだろう。
レールは上下左右に装備。樹脂製だが剛性が高く安心してサバゲーに投入できる
「BH-G36C DUAL CO2GBB」は、JASG(日本エアースポーツガン協会)認定モデルのCO2ガスブローバックガンだ。動力源としては12g CO2ガスカートリッジを2本使用する。ただし 「PUFF DINO・BASIKOS CO2 12gカートリッジ」以外のCO2カートリッジを使用した際には、BATON airsoftの「三ヶ月無償修理保証」の対象外となるので注意してほしい。
全長は伸長時で実測730mm、折りたたみ時で510mm。重量は本体が実測2,170g、マガジンが実測532g、合計実測2,702g。ボディー材質は外装が強化樹脂製で、ボルトキャリアやマガジン内部には金属を採用している。
銃身長(インナーバレル)は実測120mm。ホップアップ調整機構はチャージングハンドルを引くと現われる。前にスライドすると強ホップ、後ろにずらすと弱ホップだ。専用マガジン「BH-G36 DUAL CO2マガジン」(9,658円)には12g CO2ガスカートリッジを2本、BB弾を33発装填可能。初速については製品公式サイトには記載されていないものの、後ほど実射した際の数値について紹介する。
CO2ガスカートリッジの装填に順番がある点には要注意
それでは各部を見ていく。まず、本製品最大の売りである12g CO2ガスカートリッジ2連装の「BH-G36 DUAL CO2マガジン」だが、利用する際にひとつ注意点がある。それは12g CO2ガスカートリッジの装填に順番があること。マガジンフレーム右側面に「A」「B」と刻印されているが、その順番に装填しないと液化ガスが吹き出してしまうのだ。
とはいえ、この順番さえ守れば基本的な使い勝手は一般的なCO2マガジンと変わらない。底面のマガジンベースプレートをずらすだけで、内部のマガジンフレームを取り外せるし、ボンベの装着には同梱の六角レンチを使用する。特に悩むことはないはずだ。
グリップの外周は実測123mm。グリップにモーターが入ってないガスブローバックガンだけに、細身のグリップは実に握りやすい。また、トリガーの距離も近いので、比較的手の小さな方も操作しやすいはずだ。
トリガープルは5回の平均値で3.06kg(2.97~3.25kg)。トリガーの遊びは競技系の電動ガンなどに比べると長めだが、シアーが落ちる感触は非常にわかりやすい。軽く触れても誤射しにくいうえに、精密射撃に適したセッティングになっていると感じた。
セレクターには明確なクリック感があり、それぞれの位置でしっかりと止まる。右構えから左構えに変更するようなときにも、意図せずセレクター位置が変わることはないだろう。
チャージングハンドルはグローブなどをしていても素早く引き出せて、手を離せば前進しつつ、レバーは元通りに前へ向く。M4系アサルトライフルに慣れていると最初は違和感があるかもしれないが、操作に習熟すればどちらの構えでも無理なく引けるので、メリットは大きいだろう。
ホップアップ調整機構は、チャージングハンドルを引くとアッパーレシーバー上部の開口部からスライド式のホップアジャスターが現われて、ホップの強弱を調整できる。またトリガーガード内のボルトキャッチを押し上げると、ボルトを交代位置で固定可能だ。
ここで気になったのが、ホップアジャスターの移動幅が1センチ以下(7mm前後)と狭いため、調整がかなりシビアだ。とはいえゲーム中でも手軽に調整できるので、六角レンチなどを使用して調整するガスブローバックガンよりは、サバイバルゲーム向きと言えるかもしれない。
レールシステムは上部に24スロットが用意されており、ドットサイト+ガンカメラといった運用が容易だ。また、ハンドガード部の左・右・下部の7スロットにも、グリップ・ライト・照準補助デバイスなどを装着できる。最初からレールが装着されているのは、拡張性という点では嬉しい仕様だ。握り心地を優先させたい場合には「レールカバー」などを装着しよう。
フロントサイトは固定されており、リアサイトは上下左右に調整が可能。また、リアサイトの小穴は2種類用意されている。機能的には十分だが、リアサイトの調整に六角レンチが必要なのはやや不便だと感じた。ただ、アイアンサイトは一度調整すれば基本的には変更する必要がないので、不用意に動かしてしまわないように、あえて六角レンチで調整する仕様となっているのかもしれない。