特集

2024年おすすめエアガン5選【年末特集】

「G&G」「ACTION ARMY」「C.A.T.」「CYMA」「HTG」製エアガンをラインナップ

【2024年おすすめエアガン5選】

「HTGベーシック スマートPCC カスタム TypeA【フルメタル/DSG Ver.】」

「G&G LevAR 15」

「C.A.T. Mk18 Mod.1」

「ACTION ARMY AAC-C1 ATHENA」

「CYMA MP-443」

 2024年も多くのエアガンが発売された。電子トリガーを搭載するエアガンも増えており、標準でプリコックに対応する製品も多くなっている。

 その一方で、新たな機構を搭載したガスガンや電動ブローバックハンドガンなど意欲的な製品も登場してきている。今回は、2024年に出たエアガンの中からおすすめの5製品を厳選して紹介していく。

 なお、東京マルイとBATONが2024年に出したエアガンについては別途おすすめ製品を厳選している。よければそちらも読んでいただければ幸いだ。


「HTGベーシック スマートPCC カスタム TypeA【フルメタル/DSG Ver.】」

 「HTGベーシック スマートPCC カスタム TypeA【フルメタル/DSG Ver.】」は、標準で「DSG(デュアルセクターギア)」に対応した電動ガン。DSGタイプのギアにはふたつの歯があり、1回転でピストンを2回引くことが可能。これにより高い連射速度、レスポンスの向上、メカノイズの低減などのメリットがある。エアガンのカスタムとしては人気のある技術だが、その一方でパーツへの負担が大きいため、一般的なシングルセクターギアの電動ガンと比較すると耐久性は低いと言われている。

 そんなDSGを本製品は標準で搭載。11.1Vリポバッテリー使用時で30発/秒、7.4Vリポバッテリー使用時で25発/秒という連射速度を実現。Ver.2タイプのメカボックスには新型電子トリガーが搭載されており、5段階プリコッキング、バイナリートリガー、3点バースト射撃なども設定可能だ。

 アッパー・ロアレシーバー、ハンドガードはメタル製で剛性が高く、マガジン×3、サイレンサーが同梱され、5,800円で販売されているHTGベーシック製ガンケースが付属する。各種パーツも同社を通じて購入可能だ。メーカーの完成品DSGガンで、標準アクセサリーが充実している。初めてのDSG電動ガンにもってこいの1丁だ。

【「HTGベーシック スマートPCC カスタム TypeA【フルメタル/DSG Ver.】」詳細】
  • メーカー:H.T.G.Basic
  • 価格:49,900円
  • 全長:550~610mm/630~690mm(サイレンサー含む)
  • 銃身長:188mm
  • 重量:約2,245g
  • 弾丸:6mm BB
  • 動力源:7.4V/11.1Vリポバッテリー
  • 装弾数:90発


「G&G LevAR 15」

 「G&G LevAR 15」は、レバーアクションライフルをモダナイズしたG&Gオリジナルのガスライフル。レバーを下に押し込むことでポートカバーが開くと同時にボルトが後退し、レバーを引き戻すことでボトルが前進して発射可能となる。動力源はガスで、グリップ下部から注入できる。軽い操作で装填、発射が可能だ。

 本製品は名前のとおり15インチと非常に長い銃であり、重量は約3,250g。光学サイトを装着すればそのぶんさらに重たくなるので、サバゲーでの運用にはかなりの腕力が必要となる。しかし、レバーアクションならではの操作する楽しみは文句なしだ。

 また、アッパーレシーバーはG&G製電動ガンと互換性があり、G&G製M4マガジンをそのまま装着可能。グリップ後端にはピカティニーレールが用意されており、SNSを見てみると木製ストックを付けるなど様々なカスタマイズで楽しまれている。7インチサイズの「G&G LevAR 7」の発売が近日中に予定されており、今後のラインナップ拡充が楽しみな1丁だ。

【「G&G LevAR 15」詳細】
  • メーカー:G&G
  • 価格:72,380円
  • 全長:1015mm
  • 銃身長:425mm
  • 重量:約3,250g
  • 弾丸:6mm BB
  • 動力源:専用ガス
  • 装弾数:32発(M4マガジンを使用可能)


「C.A.T. Mk18 Mod.1」

 「C.A.T. Mk18 Mod.1」は、機械式可変プリコッキング機構により、いちジャンルを築いた「C.A.T.」シリーズの数量限定スペシャルモデル。モデルとなった「Mk18 Mod.1」は米海軍特殊部隊Navy SEALsなどで採用されているショートカービン。米海軍の「某特殊部隊」に訓練用機材として納入したモデルが、「C.A.T.」シリーズの電動ガン「C.A.T. Mk18 Mod.1」として世界300丁限定でリリースされた。すでに通販サイトでは完売。実店舗で見かけたら、即購入すべき1丁だ。

 訓練用機材として納入されたモデルを再現しているだけに、過酷な訓練に耐えうる耐久性を実現。ハンドガードは実銃用ハンドガードメーカーが製造しており、多くのアクセサリーを装着しても不安のない剛性が確保されている。

 「C.A.T.」シリーズの電動ガンはAIRSOFT97で実射検品が実施されており、規定の命中精度を確認した個体のみが出荷されている。機械式可変プリコッキング機構によりキレがよく、箱出しでの性能が高い。「C.A.T. Mk18 Mod.1」自体はもはや入手困難だが、「C.A.T.」シリーズには多くのラインナップが存在する。

 近日中にMP5マガジンハウジングの発売も予定されている。AIRSOFT97だけでなく多くのショップがカスタムメニューを確立しており、育てる楽しみを得られる人気シリーズと言える。

【「C.A.T. Mk18 Mod.1」詳細】
  • メーカー:C.A.T.AIRSOFT
  • 価格:52,800円
  • 全長:約700~780mm
  • 銃身長:250mm
  • 重量:約2,350g
  • 弾丸:6mm BB
  • 動力源:7.4Vリポバッテリー
    装弾数:130発


「ACTION ARMY AAC-C1 ATHENA」

 「ACTION ARMY AAC-C1 ATHENA」は、ガスブローバックハンドガン「AAP-01」でその名を広く知らしめたAction Armyの最新作。ボルト内部に、ガス方式またはエアーコッキング方式のシリンダーを装填することで、両方式でのライフルガンとして運用できる。ただし現在発売されている製品に同梱されているのはガス方式のシリンダーのみ。エアーコッキング方式のシリンダーがいつ発売されるのかは未定だ。

 ガス方式ということでコッキングは非常に軽く、射撃時にはガスカートリッジが前進することによるリコイルが発生する。なかなか面白い撃ち味だ。ただ発売されたのが11月上旬ということもあり、発売直後に屋外で試射したときには初速が0.2g弾で50m/sを大きく下回っていた。暖かくなるまではインドアメインで楽しむことになるだろう。

 とは言え、一般的なライフルよりも細身で、重量も約1,970gと軽めなので取り回しがいい。内部パーツはVSRに準拠しており、チャンバーアッセンブリーやマガジンなどは互換性がある。Action Army製品らしく、オプションパーツも多く用意されている。冬の時期の実用性は正直厳しいが、夏のサバゲーへの投入が楽しみな1丁だ。

【「ACTION ARMY AAC-C1 ATHENA」詳細】
  • メーカー:ACTION ARMY
    価格:24,800円
    全長:900mm
    銃身長:300mm
    重量:約1,970g
    弾丸:6mm BB
    動力源:専用ガス
    装弾数:50発(VSRマガジン準拠)


「CYMA MP-443」

 「CYMA MP-443」は、CYMA製の電動ブローバックハンドガン。「MP-443」はロシア製のハンドガンで、台湾のRaptorがガスブローバックガンを出しているぐらいで、ほとんどエアガン、モデルガン化されていない。

 無骨なデザインは個人的に好みだが、それ以上に感じている本製品の魅力は「電動ブローバックガン」であること。「電動ブローバック」自体は東京マルイが多くの製品をリリースしており、筆者自身も「ハイキャパ5.1」を筆頭に数丁持っているが、「10才以上」推奨ということで初速がそこそこ。その点、「CYMA MP-443」は0.2g弾で65m/s前後の初速で発射できる。

 現時点ではどこの通販サイトでも品切れとなっているが、CYMAの日本代理店であるUFCをはじめとして、モケイパドック、MASTERS、GUNMALL OSAKA WEB SHOPなどで、お気に入りや再入荷通知に登録できる。

【「CYMA MP-443」詳細】
  • メーカー:CYMA
  • 価格:16,280円
  • 全長:約198mm
  • 重量:約650g
  • 弾丸:6mm BB
  • 動力源:7.4Vリポバッテリー
  • 装弾数:15発


2024年の総括と2025年の展望

 2024年も仕事でもプライベートでも多くの新製品に触れてきた。そうして感じたことは、「どのメーカーも性能がかなり安定してきている」ということ。少なくとも最低限パッキンさえ交換すれば、インナーバレルなどはそのままでもまったく問題ないと個人的には感じている。

 今回の5選には入れなかったが、「H&K MP5」の近代化バージョン「TGM R5 ETU」はG&Gがプリコックを初めて純正で搭載しており、東京マルイの次世代MP5とは別ベクトルの製品として、個人的には非常に気に入っている。来年はもっと多くのメーカーがプリコックを標準で搭載してくることだろう。

 エアガン全体がやや値上がり傾向にあるが、2025年は各メーカーがさらに性能のいいエントリー機にも力を入れて、幅広い価格帯から入門者が「初めてのエアガン」を選べるようになることを強く期待したい。