レビュー
「30MS リシェッタ(フリージアウエア)[カラーA]」レビュー
30MSの初代シスター「リシェッタ」がデザイン一新!新ギミックも備えて登場!
2024年12月6日 00:00
- 【30MS リシェッタ(フリージアウエア)[カラーA]】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2024年11月30日
- 価格:2,750円
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:全高約145mm
BANDAI SPIRITSは「30 MINUTES SISTERS(30MS)」シリーズの最新アイテム「30MS リシェッタ(フリージアウエア)[カラーA]」を11月30日に一般店頭にて発売した。
同社が展開するガールズプラモデルの人気シリーズとして、今年3年目を迎える30MSシリーズ。その初代シスター「SIS-G00 リシェッタ」がデザインを一新して発売されることとなった。発売から3年、さらに進化を遂げた技術を導入し、最新のフォーマットで設計さたリシェッタで、プロポーションや可動、カスタマイズ性なども大幅に向上している。本稿ではそのレビューをお届けしよう。
グラマラスで人間らしくなった素体の「ノーマルモード」。足裏の3mmジョイントにも注目
BANDAI SPIRITSがガンプラや「30MMINUTES MISSIONS」などで培った技術を導入し、作りやすさと可愛らしさ、カスタマイズ性を備えたガールズプラモデル30MSシリーズ。その記念すべき第1弾シスターとして、2021年8月28日に発売されたリシェッタ。ブラックとイエローをメインカラーとした素体は鮮やかで、カチューシャや尻尾、クロー型の武器などにより、ネコ系キャラの可愛さとワイルドさを併せ持ったシスターとして人気を誇った。[カラーA]は肌の色で、わずかに赤みのある標準的な肌色となっている。
今回「フリージアウエア」として新たにデザインさたリシェッタは、ネコ系の意匠やカラーはそのままに、素体や装備を大幅にリニューアル。30MSで特徴的だったメカニカルな脚部が人間のような生足&ソックス風となり、全体のプロポーションも大きく変わっている。
設計の進化は頭部からすぐに感じることができる。近年のシリーズやオプションパーツなどで採用された別パーツとなった開いた口の表現や、ヘアパーツのシャープな造形などにより、頭部全体の精度が高まっているように思えた。
胴体は腰の内部構造が大きく変わっている。これまで脚の付け根となる股関節の左右のジョイントを中央の支柱に対し片側(後方)から2本を差し込んでいたため、一方の脚を大きめに動かすと内部で外れてしまうことがあったのだが、このキットでは前後からジョイントを差し込む形となり、今回のレビュー中に動かしていて外れることはなかった。また、股関節の支柱が内部で固定されたため、堅牢さが上がった一方で腰が可動しなくなっている。
手足で特徴的なのは、前述の通り脚部だ。初代リシェッタに限らず、シスター達の脚部は原則、付け根の太もも上部が生足、それより下がメカニカルな脚という構造だったがこのリシェッタはそれが逆になっている。生足スタイルとなったため、ジョイントがなくなってしまったが、ここをカスタマイズしたいときは、初代リシェッタやほかのシスターから脚を拝借して付け替えればいい。
脚部の新しいギミックとして注目なのが、足裏に備わった折り畳み式の3mmジョイントだ。これがあることで、「アクションベース5」などの3mm穴のある台座などに立たせることが容易となった。
部位の全てが完成したら、組み付けることで素体である「ノーマルモード」が完成。初代リシェッタが手元にないので直接比較ができないのは申し訳ないのが、バストパーツの変更によりかなりグラマラスになったように感じられる。見どころはやはりその脚線美で、特にヒザの膝蓋骨(ヒザの皿の骨)が強調された造形で、これまで発売された「オプションボディパーツ」のレッグパーツとも造形が異なっていることもわかった。このヒザは二重関節ではないので、可動範囲はやや狭めで正座をすることなどはできない。
そしてもう一つ、足裏の3mmジョイントだがこれが実に便利で、3mm穴のある台座があればポーズを気にせず立たせることができるのがとにかく便利だった。30MSシリーズに向いた「アクションベース7」には3mm穴はないが、自己責任で穴を開けてしまう手もあるだろう。現状でこのジョイントを活用できるオプションパーツは見あたらないが、工夫次第いろいろ表現できると思うので、今後のシリーズでも定番になっていくことにも期待したい。
(C) BANDAI SPIRITS 2021
(C) BANDAI SPIRITS 2019