レビュー
「ヘキサギア ヴェローチェ」レビュー
2025年5月28日 00:00
ヒロイックなデザインと各形態で見せる多彩なアクション
メインモードとなる「ヴェローチェ」ヒューマノイドモードは、鋭角なデザインに逆三角形のマッシブなスタイルでSFロマンを感じさせるものとなっている。
第二世代ヘキサギアが工業機械の延長にあるような機能美と戦局に合わせた汎用性を兼ね備えた武骨で頑強なデザインから、多機能なハイエンド機械のような洗練された雰囲気が技術進歩と次世代機らしい風格を感じさせる。
脚部は上半身に比べるとシャープで細身な印象だが、しっかりと両脚部で立つことができる。特にコックピットが傾斜がかった位置でありつつ、胸部パーツを前面に配置したことで人型シルエットの違和感を少なくしつつ、「ヴェローチェ」特有のスタイルを確立しているのも美しく映える。
可動範囲も非常に広く、ダイナミックなアクションが楽しめる。大きな肩アーマーもアームによってフレキシブルに角度調整ができ、腕部を大きく動かすことが可能。
脚部も片膝立ちができ、開脚可動もできる。強く大地を駆けるポーズやキックポーズ表現もできる。別売りの「フライングベース・ネオ」を使用することで安定したディスプレイができる。
次は車両形態のビークルモードを紹介していく。ビークルモードへの変形は一度各部を分解して、各パーツを変形させ、再度組み立てる。
腰部のパーツの展開や脚部の前輪パーツ、フェンダーパーツの展開などダイナミックに変形し、各パーツの変形工程が非常に楽しい。そして、それらパーツが再び集まることで人型から車両へと大きくシルエットが変わるのは驚きだった。
その上で、「腕パーツが脚部の位置」といったブロック的な組み替えではなく、本来シームレスに変形する構造がしっかりと表現されている。また、一部アタッチメントパーツを追加することで、変形後もパーツをがっちりと固定できる。
「ヴェローチェ」ビークルモードは6輪の装甲車のような堅牢なシルエットで、濃密なディテールが映える。フロント部分にはライフルが内側に配置され、正面への射撃ができ攻撃能力も備えている。
また、ヘッドライトとテールライト、リア・ウイングもスポーツカー的な要素もありスタイリッシュなカッコよさも魅力。
次に飛行形態のインターセプターモードを見ていこう。こちらもビークルモードから一度分解し、各パーツを変形させてから合体させることで完成する。
ビークルモードとは異なる形状となる各パーツを合わせることで三角形のデルタ翼の戦闘機シルエットを構築。後輪パーツも推進装置のスラスターとなり、前輪はランディングギアのような配置にとパーツの役割も多彩で面白い。
車輪があるため駐機ディスプレイが可能だが、「フライングベース・ネオ」を使用することで飛行シーンを表現できる。より自由なディスプレイを楽しみたい方は「フライングベース・ネオ」がオススメだ。
以上、「ヴェローチェ」レビューをお送りしてきた。
ヒューマノイドモード、ビークルモード、インターセプターモードの各形態の洗練されたデザインのカッコよさはもちろん、各形態へのシステムコンバート(変形)も作りこまれ、組み替えが楽しくなるキットとなっている。
ヒューマノイドモードの可動域も広く、手足の動きに加え、腰のひねりも合わさり力強いアクションポーズを表現できる。
9月にはに「空中でのヒューマノイドモードによる格闘戦」を企図した「ヘキサギア ヴェローチェ改 【レヴァンテ】」も登場。こちらもぜひチェックしてほしい。
(C) KOTOBUKIYA
※画像は試作品です。実際の商品とは多少異なる場合がございます。