レビュー
「METAL BUILD ゴッドガンダム&ゴッドガンダム弐(セカンド)」レビュー
2025年9月10日 00:00
“武闘”を極めたシャープな造形と広い可動が魅せる「ゴッドガンダム」
「ゴッドガンダム」を再現する際は、サイドスカートにゴッドスラッシュ柄を装着し、コアランダーを接続して完成となる。
完成した「ゴッドガンダム」の第一印象はとにかくカッコイイ。劇中のデザインに「METAL BUILD」によるオリジナルアレンジでシャープなプロポーションとなっている。特に肩やフロントアーマーは大きめの印象で、マッシブな雰囲気を持たせつつ、ボリュームのあるシルエットとなっている。
そして、特に筆者が惚れたのは頭部造形。大きく広がったブレードアンテナの存在感と武闘家らしい勇ましい顔つきが「METAL BUILD」ならではの端正なものとなっている。特に4門のバルカンやメインカメラなども細かく塗装され、見ごたえ抜群だ。
密度の高いディテール表現で、見ごたえ抜群。彩色も細かなラインやインナーフレームのメタリックと重厚感あるメカらしさが感じられるものとなっている。
その中で左右の肩アーマーに入っている黒のラインがなっている。右肩はメタリックブラック、左肩は黒で光の反射の違いが出てしまっている。体的なシルエットを大きく損なうものではないが、ポーズを決めた時などふとした時に気なってしまう印象を受けた。
なお、この右肩パーツに関しては公式で正しいパーツを送る形で対応することが発表された。正しくは左肩同様の「つや消しブラック+一部メタリックブラック」の彩色となる。
そして、各部に備わったギミックも満載。
肩部のマシンキャノン、胸部のマルチプライヤー、手甲部、脹脛のスラスター展開と劇中のアクションを再現できる。マルチプライヤーには中央のクリアパーツの奥にシャッフル同盟のキング・オブ・ハートの紋章が入っている。
手甲パーツもヒンジによって位置を調整し、ハンドパーツを覆うことができる。そして、「爆熱ゴッドフィンガー」手首の指に沿う形でアーマーも調整でき、ツメも起こすことができ劇中ギミックを差し替えなしで再現できるのも非常に楽しい。
また、「ゴッドガンダム」の格闘ポーズをスムーズにする肩アーマー、フロントアーマー、サイドアーマーなどの可動も充実。大きく足を開くポーズや拳を突き出す動きなどより自然に決まる独立可動となっている。
また、背部のウィングも劇中の展開に加え、さらにもう一段階伸縮ギミックを搭載しより派手な姿にすることができる。
そして、「ゴッドガンダム」のスーパーモードで印象的な背中に背負った日輪はエフェクトパーツとジョイントパーツを合わせることで劇中イメージを再現できる。
フィギュア本体と台座を繋げるジョイント部が渋めで、ダイキャストを使用したフィギュア本体をしっかりと支えることができる一方で、個体差かもしれないが引き抜くのがやや難しい。その際はプラモなどで使用するパーツセパレーターで外すことで破損のリスクを減らすことができる。
また、ジョイントは六角形となっており接続すると固定されるので、フィギュアと支柱を繋いだ状態で左右の角度調整ができない。その際は一度支柱から外してから角度を変えて、再度装着することで左右の表情付けができる。接続したままで動かすと破損の恐れがあるので注意が必要。
そして、可動については本商品の神髄であり、最大の魅力だ。
「機動武闘伝Gガンダム」が次の主導権を握る各コロニー国家代表のガンダムが戦う「ガンダムファイト」で、地球をリングに様々な激闘を繰り広げている。
その中で徒手空拳を主体としする「ゴッドガンダム」は拳や蹴りなどアグレッシブなアクションが非常に印象的。それを余すことなく再現し、なおかつ迫力あるポージングにするために、「METAL BUILD」シリーズの各部関節に使用されたダイキャストによる保持力の強さと可動域の広さが活きてくる。
上述した本体ギミックや独立可動によって、ポージングがより自然に決まり、力のこもったポーズを表現することができる。また、オープニングでも印象的な腕組みなど静止のポーズも威厳ある佇まいを表現できる。
造形美と可動が織りなす、迫力ある武闘を楽しむことができる。
多彩な武器を操り、バリエーション豊かなアクションを楽しめる「ゴッドガンダム弐(セカンド)」
新型コアランダーに換装することで「ゴッドガンダム弐(セカンド)」を再現することができる。
本体は「ゴッドガンダム」と共通だが、ウィングが一新。折り畳んだ状態では、ドモンが羽織っていたマントを思わせる造形となっている。そして、ウィングパーツを展開させることで、存在感あるシルエットとなる。
ウィングの変更だけだが、赤い翼のような造形がよりヒロイックに映る。
そして、各武装によるポージングは多彩で、武器を手にしたバリエーション豊かなアクションを表現できる。
刀のようなゴッドスラッシュ以外の武器を手にした姿は非常に新鮮。特に偃月刀、棍などの長物によって本体の可動と合わせて全身を駆使したテクニカルなポーズが非常に映える。「METAL BUILD」のモビルトレースシステムを彷彿とさせる可動の広さによって、動きのメリハリ、力の込める所作と満足度の高いブンドドができる。
また、三節棍、双節棍もカンフーアクション表現も楽しめ、釵も手元に収まる武器ながら手足の動きで表現も自由自在。
以上、「METAL BUILD ゴッドガンダム&ゴッドガンダム弐(セカンド)」レビューをお送りしてきた。
「ゴッドガンダム」のデザインに「METAL BUILD」アレンジが加わり、プロポーションや情報密度の高い造形で立っているだけで見惚れてしまう出来栄えとなっている。
可動の広さと表現力は「METAL BUILD」シリーズ屈指の完成度で、武闘が主体となる「ゴッドガンダム」ならではの面白さが詰まっている。ダイキャストによる重厚感と高い保持力でポーズが決まり、独立可動を備えたアーマーによってポーズも自然に決まる。
そして、「ゴッドガンダム弐(セカンド)」では、これまでにないプレイバリューと“武器を手にしたゴッドガンダムのカッコよさ”に惚れ惚れする。拳で語る「ゴッドガンダム」も好きだが、カンフー映画に見る多彩なアクション表現が巨大ロボットでも映えること、そして立体物でも見劣りしないものとして体現されている。
ところどころに不安な部分もあったが、「ゴッドガンダム」のさらなる飛躍を予感させる立体化だった。
(C)創通・サンライズ






































































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