レビュー

「トイライズ DMB-02 ブルーブレイバー」レビュー【Bビーダマン爆外伝】

【DMB-02 ブルーブレイバー】
発売元:タカラトミー
発売日:2025年10月下旬
価格:13,200円
ジャンル:半完成組み立てフィギュア
サイズ:全高約110mm

 タカラトミーのハイターゲット向けホビーレーベル「T-SPARK(ティースパーク)」は、半完成組み立てフィギュア「DMB-02 ブルーブレイバー」を10月下旬に発売した。

 「トイライズ」シリーズで展開されている「Bビーダマン爆外伝」第2弾として、劇中にてあおボンが乗る2代目ビーダアーマー「ブルーブレイバー」を半完成組み立てフィギュアとして立体化。

 放送当時はプラキットとして立体化され、ビー玉発射ギミックを搭載していたが、本商品ではデュアルモデルシステムにより、可動フレームに一部塗装済みのアーマーパーツを取り付けることでビーダアーマーが完成し、自由なポージングが楽しめるものとなっている。

 さらに、発光ギミック&ボイスギミックを搭載。背面のサウンドスイッチを押すことで、ビーダカノンの発射音声と、単独ロボモードボイスとしてあおボン役の小桜エツコさんのボイスが収録されている。

DMB-02 ブルーブレイバー

 今回は「トイライズ Bビーダマン爆外伝」第2弾となる「DMB-02 ブルーブレイバー」の魅力を紹介していく。

気弱だけど友達思いのあおボンと分析力に優れたブルーブレイバー

 本商品を紹介する前にTVアニメ「Bビーダマン爆外伝」のあおボンとブルーブレイバーについて語りたい。

 「Bビーダマン爆外伝」は1998年に展開された「ボンバーマンビーダマン」の第4シリーズ(爆外伝IV)を元にアニメ化された作品。

 あおボンは主人公であるしろボンの友達であり、ビーダアーマーを設計したグレイボン博士の孫。劇中ではグレイボン博士とともにビーダアーマーを修理したりとメカに強い描写がある。一方で強く言い出せない気弱な部分もあり、そこを敵であるダークビーダに付け込まれることもあった。しかし、友達のためにその弱さを受け入れる強さを持つ。

 今回リメイクされた「ブルーブレイバー」はあおボンが乗る2代目ビーダアーマー。初代ビーダアーマー「ブルースナイパー」からさらにパワーアップした命中精度を持ち、プログレススコープによる索敵能力とサポート機能が大幅に向上。劇中では「ホワイトブロス」同様に飛行能力も備えている。

 「トイライズ」ではアニメの印象を強く引き継ぎ、発光&ボイスギミックを搭載して商品化された。

簡単組み立てと色分けパーツで高い完成度を実現

 最初はパッケージの確認をしよう。

 パッケージは長方形の大型パッケージとなっており、中央には飛翔する「ブルーブレイバー」が描かれている。こちらも「DMB-01 ホワイトブロス」同様、デザインも当時品のパッケージデザインを彷彿とさせるものとなっており、懐かしさと迫力を合わせた目を引くものとなっている。

 裏面には商品仕様が掲載されている。本体デザインはもちろん、サウンドギミックや今後発売を予定しているアイテムと合体させた「セイントブラスター」も描かれている。

【パッケージ】
当時品キットのパッケージ(手前)と比較してもかなり大型になっている

 内容物は半完成品であるため、上半身フレーム、サウンドボックス(下半身)、右脚部、左脚部は完成済みのパーツとなっている。

 そこに合計11枚のランナーに収まっているパーツを切り分け、プラモデルのようにアーマーを組み立てていくことで完成する。その他、シールと取扱説明書が付属している。

 ランナーのパーツには部分塗装が施されており、組み立てるだけでイメージに近いカラーリングを再現することができるようになっている。当時品ではシールで色分けされていた部分も塗装されており、保存しやすいのも魅力となっている。

上半身フレーム、サウンドボックス(下半身)、右脚部、左脚部、C2ランナー
C3ランナー、C8ランナー
E1ランナー、E2ランナー
E3ランナー、F1ランナー
F3ランナー、F4ランナー
G1ランナー、G2ランナー
シール、取扱説明書

 内容物を確認したところで、次は組み立て工程を紹介していこう。

簡単組み立てでアニメイメージの造形を再現

 組み立ては前述の通り、上半身フレーム、下半身フレームにそれぞれアーマーを付け加える形で「ブルーブレイバー」を作っていく。

 まず下準備として、下半身フレームにボタン電池(LR44×3)を入れる。下半身フレームには発光とサウンドギミックが搭載されており、ねじ止めされたカバーを取り外して、中にボタン電池を入れる仕様となっている。

【下半身フレームの電池ボックス】
裏面のカバーを外して、ボタン電池を入れる

 最初はフェイスガードの組み立て。頭部のひさしと胸部のアーマー部分にあたり、左右の支柱で頭部のひさしが可動するようになっている。胸部やコックピット周りの部分はパーツによって色分けされている。

 また額のXレイセンサーは塗装済みのクリアパーツ、アンテナもクリアパーツをはめ込む仕様となっている。

【フェイスガード】

 次に肩部の組み立て。肩部は幅広いアーマーパーツを基本に細かな成型色パーツをはめ込んでいく。この構造により色分けが再現されている。

 特徴的なウィングパーツは翼端は塗装済みとなっている。

【肩部】

 脚部も完成済みの脚部パーツにアーマーパーツを付けて組み立てていく。大きめの足先パーツを組み立てる形となっており、つま先の可動を備えている。

【脚部】

 ここまで組み立ててきたパーツにビーダカノンのガイドパーツを組み合わせることで「ブルーブレイバー」本体が完成する。

 続いて、パイロットフィギュアとなるあおボンのB・ビーダマンを組み立てる。本体に後頭部、脚部を組み立てることで完成する。

 これにより、直立姿勢から座り込み姿勢を取ることができ、パイロットとして搭乗している様子を再現できる。また、顔や腹部のビーダマ部分は塗装済みとなっており、あおボンの少し弱気な眉やつぶらな瞳なども再現されている

【B・ビーダマン あおボン】

 最後にビーダアーマーのコックピットとなるビーダカプセルの組み立て。こちらは球体デザインで半分がクリアーグリーンで、半分が「ブルーブレイバー」の顔部分となっている。

 「ブルーブレイバー」の目元はクリアブルーで色分けされ、縁取りも黒の塗装が施されており、劇中の印象に近いカラーリングとなっている。コックピットのフロントパネルはシールで再現されている。

 そして、ビーダカプセルにあおボンを乗せ、さらに「ブルーブレイバー」本体にドッキングさせる。ここからビーダカプセルを回転させ、ひさしを被ることでビーダアーマー「ブルーブレイバー」となる。

【ビーダカプセル】
コックピットにシールを貼る
ビーダカプセルをセット
【ブルーブレイバー】

 最後にシールでドレスアップ。機体番号などのマーキングを追加できる。

【シール】
右肩部にはあおボン機の機体番号「02」と「BLUE BRAIVER」の文字
肩部の先端にも機体番号
左肩部には「BB」のマーク
先端も同じマークのシール
胸部左右にも機体番号のシール
【ブルーブレイバー(完成)】

 組み立てが完了したところで、次はデザインと気になる可動を紹介していく。