レビュー

「ディメパルサー レアボーンVER.2025〔ディメトロドン種〕」、「レドンダガブリゲーター レアボーンVER.2025〔レドンダサウルス種〕」レビュー

【ディメパルサー レアボーンVER.2025〔ディメトロドン種〕】
【レドンダガブリゲーター レアボーンVER.2025〔レドンダサウルス種〕】
12月9日 発売
価格:各4,400円
※「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」展覧会特設ショップにて販売

 東京・上野公園の「国立科学博物館」にて開催中の特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」で、タカラトミーの「ゾイド」シリーズとのコラボアイテム「ディメパルサー レアボーンVER.2025〔ディメトロドン種〕」と「レドンダガブリゲーター レアボーンVER.2025〔レドンダサウルス種〕」が12月9日より展覧会特設ショップで販売される。(※商品は無くなり次第終了となります。)

 「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」は生命史の中で起きた5回の「大量絶滅」事変(通称「ビッグファイブ」)に迫る展覧会となっている。化石や岩石に残された様々な証拠から紐解き、生き物たちの生存をかけた進化の歴史を辿る。

 展覧会では「海の環境の多様化」、「陸上生態系の発展」、「史上最大の絶滅」、「恐竜の時代への大変革」、「中生代の終焉」、「新生代に起きた生物の多様化」の各章で、各時代の環境変化や生物の痕跡を見ることができ、貴重な標本やレプリカの展示も実施している。

 そして、展覧会ではタカラトミーの「ゾイド」とコラボレーションが実現し、「ゾイドワイルド」の「ディメパルサー」、「ガブリゲーター」がレアボーンVER.として登場する。

 モーター動力による歩行はもちろん、本能を開放することで力を発揮させる本能解放(ワイルドブラスト)ギミックでさらなる動きを楽しめる。

ディメパルサー レアボーンVER.2025〔ディメトロドン種〕
レドンダガブリゲーター レアボーンVER.2025〔レドンダサウルス種〕

 本稿では「ディメパルサー レアボーンVER.2025〔ディメトロドン種〕」、「レドンダガブリゲーター レアボーンVER.2025〔レドンダサウルス種〕」の魅力を紹介していく。

ロマンと生態を感じさせる骨格(ボーン)パーツたち

 各キットは「ゾイドワイルド」シリーズ同様に発掘・復元をコンセプトとし、発掘パック(パッケージ)からパーツを取り出し、ボーンパーツを組み合わせて骨格を復元。そして、アーマーパーツを組み立てることでゾイドの復元が完了する。

 パーツはランナーから切り離した状態でA、B、Sの発掘パックに分けられ、メカユニット(モーター動力ユニット)を中核として復元の書(説明書)を読みながら組み立てていく。

 プラモデル工具なしで組み立てることができ、パーツ数も最小限に抑えられ、プラモデル初心者でも組み立てやすいキットとなっている。筆者はだいたい1体40分ほどで組み立てることができた。

【ディメパルサー レアボーンVER.2025〔ディメトロドン種〕】
パッケージ
側面には機体解説が掲載
裏面
メカユニット
発掘パックA
発掘パックB
Sパック
【レドンダガブリゲーター レアボーンVER.2025〔レドンダサウルス種〕】
パッケージ
側面には機体解説が掲載
裏面
メカユニット
発掘パックA
発掘パックB
Sパック

 各キットの中身を確認したところで、復元工程を見ていこう。

太古のロマンに心躍らせながら、ゾイドを現代に復元

ディメパルサー レアボーンVER.2025〔ディメトロドン種〕

 キットの組み立ては上述の通り、メカユニットを中心にボーンパーツで骨格を組み立て、アーマーパーツでゾイドの復元を完了させる。

 組み立て前の準備として筆者はメカユニットに単四電池を入れるところから始めた。ねじ止めされている底面のカバーを開けて、単四電池1本を入れる。なお、組み立て後でもカバーを外して入れることも可能だ。

【メカユニット】
裏面のカバーを外すことで単四電池1本を入れることができる

 そして、メカユニットを中心に各パーツを組み合わせていく。

 発掘パックAとSパックのパーツを中心に骨格を復元。収録パーツは骨のような造形となっており、あばら骨や脚部の骨、尻尾など標本で見るようなリアリティーのある造形となっている。

 そこに動力のリンクの緻密な構造やゾイドの印象的なCAPパーツもある。そして、ディメトロドンの特徴的な背中の帆にあたるスペクターフィンも迫力ある造形となっている。

【骨格復元】
メカユニットを大型パーツで覆う。背部のスイッチ部分には起動骨を取り付ける
背部のギアユニットを組み立て
本体にギアユニットを乗せる。本体の歯車とリンクを組む
前脚、後ろ脚、あばら骨を組む
尻尾の組み立て。3つのブロックに分けられ、リンクを組む
頭部の組み立て。特徴ある長い鼻先や牙、目元など発掘された化石を彷彿とさせる造形
特徴的な帆を組み立てる。左右のパーツの順番に注意して、ボーンパーツで支える。
【ディメパルサー レアボーンVER.2025〔ディメトロドン種〕 骨格状態】

 骨格を復元したら、アーマーパーツを加えていくことで「ディメパルサー」が完成する。アーマーパーツは発掘パックBを中心としている。

 分厚い外皮のようなアーマーは頭部、首部、尾部などに着けていく。また、アイパーツが入ることで生気を宿して、金属生命体として命が吹き込まれたような印象の違いが楽しめる。

アーマーパーツとアイパーツ
【ディメパルサー レアボーンVER.2025〔ディメトロドン種〕 完全復元】
尾部にパーツを取り付け
首部と背中パーツを取り付け
頭部、アイパーツを取り付け

レドンダガブリゲーター レアボーンVER.2025〔レドンダサウルス種〕

 本キットも「ディメパルサー レアボーンVER.2025〔ディメトロドン種〕」同様にメカユニットを中心にボーンパーツで骨格を組み立て、アーマーパーツを取り付けて復元していく。

 メカユニットも同型で単四電池1本を入れて動くものとなっている。

 発掘パックAとSパックのパーツを中心に骨格を復元。メカユニットは同じだが、骨格は全く異なり地を這う爬虫類のような骨格が再現されている。

 特に特徴的な巨大な頭部は迫力満点。そして、本能解放(ワイルドブラスト)を再現させるレール機構も精密に組み込まれている。

【骨格復元】
メカユニットを大型パーツで覆う。背部のスイッチ部分には起動骨を取り付ける
左右にレール可動部を備えたパーツを取り付ける
頭部と下顎、背中パーツを取り付ける
前脚、後ろ脚、あばら骨を組む
尻尾の組み立て。3つのブロックに分けられ、リンクを組む
【レドンダガブリゲーター レアボーンVER.2025〔レドンダサウルス種〕 骨格状態】

 骨格を復元したところでアーマーパーツを取り付けて「レドンダガブリゲーター」が完成する。武骨な鎧のような外皮を思わせる造形にアイパーツを付けることで、ゾイドとして復活する。

アーマーパーツとアイパーツ
【レドンダガブリゲーター レアボーンVER.2025〔レドンダサウルス種〕 完全復元】
背中、尻尾にアーマーを取り付け
頭部アーマー、アイパーツを取り付け

 「ディメパルサー レアボーンVER.2025〔ディメトロドン種〕」と「レドンダガブリゲーター レアボーンVER.2025〔レドンダサウルス種〕」の復元が完了したところで、造形や各ギミックを見ていこう。

特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」概要

会期:2025年11月1日~2026年2月23日
開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
夜間開館:毎週金・土曜日は19時まで開館(1月2日(金)、3日(土)を除く。入館は18時30分まで)
※常設展示は17時まで開館(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日、12月28日~2026年1月1日、1月13日
ただし、1月12日、2月16日、2月23日は開館
会場:国立科学博物館(東京・上野公園)
〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20
主催:国立科学博物館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
協賛:セブン-イレブン・ジャパン、光村印刷、早稲田アカデミー
協力:国立極地研究所、産総研地質調査総合センター、ブリッジリンク
ホームページ:https://daizetsumetsu.jp/