レビュー
アオシマ、プラモデル「PLAfig. リオレウス」レビュー
翼を広げ飛び上がる迫力ある造形、塗装ガイドで全塗装に挑戦!
2026年10月24日 00:00
- 【PLAfig. リオレウス】
- 2026年12月下旬発売予定
- 価格:
- 8,470円
- 8,800円(アオシマオンラインショップ限定版)
- 全高:約165mm
- 全幅:約210mm
- 素材:PS
- 原型制作:蟹蟲修造
アオシマが12月下旬に発売を予定している「PLAfig. リオレウス」は、カプコンのゲーム「モンスターハンター(モンハン)」シリーズの代表的なモンスターだ。「PLAfig.(プラフィギュア)」はガレージキットのような繊細なディテール表現をプラモデルで実現したアオシマのブランド。今回、初の「モンハン」モチーフでの商品となる。
リオレウスは「モンハン」プレーヤーにとって非常に印象的なモンスターだ。その全長は約17m、見上げるほどに大きなモンスターが翼を広げ襲いかかってくる。しかも火まで吐くのだ。「PLAfig. リオレウス」はそんな猛々しいリオレウスの姿を、複雑な造形と躍動感のあるポーズで立体化している。
本商品は「赤一色」の成型色となっている。リオレウスのデザインやその生命感は未塗装の造形でも楽しめるが、ゲームの画面から出てきたような、自分がプレーヤーとしてリオレウスと対峙しているかのような興奮を味わうには塗装するのがオススメだ。ゲーム内のリオレウスの姿を再現するにはかなり複雑な工程が必要なように感じる。
しかしアオシマは発売前に本商品の「塗装ガイド」をYouTubeに公開している。エアブラシなどを使わず筆塗りのみの塗装法である。これを参考にすれば初心者でもリオレウスの雰囲気に近づけそうだ。今回、アオシマから発売前のテストショットをいただいた。組み立てた上で動画を参考に塗装に挑戦した。商品の魅力を紹介していこう。なお、製品版はこれからさらに細かい調整が行われる。
「モンハン」プレーヤーの前に立ちはだかる強敵・リオレウス
最初に「リオレウス」をもう少し掘り下げていきたい。「リオレウス」は「モンハン」初心者にとって「こんな強いモンスター、倒せるのか?」と感じさせる大きな壁として登場するシリーズ皆勤賞のモンスターである。大きな翼で空を飛び回る「飛竜」だ。
このリオレウスは空を飛びプレーヤーの攻撃をかわし、高空から滑空して脚を利用した攻撃をしてくる。その爪には毒があり、接近戦に持ち込めても油断できない。しかも口から火球を放つのだ。雄叫びを上げ、飛び上がって距離を取る。このアクションを見極め回避行動を取らなければ、カッと開けられた口から火球が飛び出す姿を目の前にし、大ダメージを負ってしまう。
恐ろしいモンスターである一方で、リオレウスはハンター達の装備を強化する魅力的な「素材」でもある。狩猟の最中に尾を集中的に攻撃すれば斬り落とすことができ、以降は尻尾の攻撃のリーチが短くなり、ダメージが通りやすくなる。討伐した後に尾や頭部、翼から必要な分の素材を剥ぎ取ることができれば強力な防具「リオレウス装備」を作ることができるのだ。
リオレウスは手強いモンスターであると同時に、「モンハン」プレーヤーなら誰でも対峙したことがあるモンスターだ。「PLAfig. リオレウス」ではそのリオレウスの姿をたっぷり堪能できる。
ゲーム内では激しく動くため、そのデザインの細部を見ることが難しい。プラモデルではリオレウスのデザインを隅々までチェックできる。「PLAfig. リオレウス」の原型制作を担当したのは、造形作家の蟹蟲修造(かにむし しゅうぞう)氏。蟹蟲氏のこだわりで非常に躍動感のある造形を実現している。組み立て後だけでなく、作っているときもそのディテールをチェックするだけで楽しいプラモデルになっているのだ。
大きなパーツの精密なディテールでリオレウスの見事な生物感を表現
ランナーを見ていこう。「PLAfig. リオレウス」は胴体、翼、脚といった大きなパーツと、細かいうろこパーツで構成されている。頭部の複雑な造形はパーツ分けで表現されているが、プラモデルを作ったことのある人はもちろん、あまり触ったことのない人でも組み立てられるだろう。ランナーは全部で7枚だ。
やはり本商品で圧倒的なのはそのディテールだろう。翼や脚の鱗の細かいディテール。そして翼を1パーツで表現しているのも注目だ。改めてパーツ成形の金型技術に驚かされる。パーツの時点で”生物感”がしっかり感じられる。蟹蟲氏の迫力のある造形がパーツの状態で既に確認でき、組み立てたときの期待を盛り上げてくれる。
「PLAfig. リオレウス」の成型色は赤一色だ。組み立てると赤一色のリオレウスが完成する。ゲーム内のイメージ通り作るには塗装が必須となる。組み立ては非常に簡単で、造形は非常に良く、躍動感のあるリオレウスの立体物が欲しい、という人に高い満足感を与えてくれる。組み立てた上にスミ入れを行えばその造形美を満喫できる。
そして全塗装に挑戦したい、という人には公式動画で提示している工具リストを参考に塗料を買いそろえるのがいいだろう。筆者もこのリストで塗料を買いそろえた。動画は塗装の仕方などもしっかり紹介しているので、このリストと動画があればリオレウスを塗装することができるだろう。
組み立てることで分かる圧巻のディテールと躍動感
それではいよいよ組み立てていく。「PLAfig. リオレウス」の頭部はかなり細かいパーツで分割されている。これは節状になった鱗が重なる複雑な造形を表現するためだ。下顎は舌が別パーツになっており、その存在感を強く主張している。
リオレウスは、漏斗の端のように鱗が後方に広がるパーツが連結しているデザインになっており、広がった端は鋭利に尖っている。CGならではの非常に複雑なパーツデザインになっていると感じた。この鱗の形状は、背びれから尻尾まで繋がっていくのだ。
次は翼だ。「PLAfig. リオレウス」の巨大な翼は非常に少ないパーツで構成されており、翼を支える翼腕部分だけパーツをつけるようになっている。左右ではっきり表情が違うところ、翼腕部分の鱗と、翼の膜の部分がはっきり異なるモールドが造形されているところ、翼上部や翼端の鋭利な爪など、チェックしているだけでも時間を忘れてしまう。
胴体は根幹のパーツに鱗・甲殻パーツを取り付けていく。まず非常に細かくモールドされた胸や腹部の甲殻を貼り付けていき、そこから尻尾部分の甲殻を貼っていく。背中の漏斗状に広がる甲殻の前に脚を組み立てる。脚はパーツ数が少ないが、太もも外側の甲殻や脚の一部が別パーツになっている。繊細な造形を金型で成形するためのパーツ分割だろう。職人技を感じさせられる。
ここから背中の甲殻の貼り付け。半円の装甲を貼り付けていくと非常に複雑でありながら、生物感をきちんと感じさせる背中が完成する。この繊細な造形を作り出した原型師の技と、それを誰でも簡単に組み立てられるプラモデルに落とし込む技術は改めてすごい。
最後はモンハンプレーヤーならば誰でも楽しい尻尾の組み立てだ。リオレウスは尻尾を集中的に攻撃すれば尻尾が斬れる。強力な尻尾攻撃のリーチが短くなる。本体だけでなく、切断した尻尾部分で素材の剥ぎ取りが可能になり、装備の素材を得やすくなるのだ。尻尾部分が別パーツになっているのを見るだけでも楽しくなる。
これで本体の組み立ては終わり。細かいパーツは少なく、簡単に組み上がる。それでいながら非常に複雑で見応えのある造形に完成するところに驚かされる。今回は塗装をしやすくするため、頭、胴、翼と脚、尻尾は接着せずに仮組みをしてみた。翼だけマスキングテープで仮留めをした。組み上がった状態で手に持ってみたが、心地よい重さとボリューム、こちらに向かって火を吐きかける寸前のリオレウスの迫力あるポーズが楽しめた。このリオレウスを塗装していこう。
一見複雑な塗装工程も、動画を見ればしっかりできる!
「PLAfig. リオレウス」は塗装した姿を見るとかなり複雑そうに見える。「こんなの俺の塗装技術ではとてもできない」と思っていたのだが、アオシマが公開している動画は使う色や塗り方を細かく解説している。これを参考にすることでしっかり塗装することができた。動画ではエアブラシを使わず塗装を行っているため、ハードルも低めだ。
ベースとなるのが「カーキ色」だ。動画を参考に白を少し混ぜて基本色を塗っていく。1度塗った上でもう一度塗ることで塗り残しなくきれいに塗ることができる。塗装では塗料を乗せるために下塗りや、傷を埋めるためにサーフェイサーなどを塗布する場合があるが、今回のカーキ色はそのままリオレウスの基本色となっている。
次は「赤」だ。少し黒を混ぜてみた。翼腕部分、頭、背中、尻尾、脚の外側などを塗っていく。作例では頭や翼腕には少しカーキ色が残るようなかすれる感じが出ていたので、心持ち荒く塗装していった。
さらにスポンジが先に付いたガイアノーツの「スタンピングスポンジ」で赤を翼に塗っていった。このツールを使った塗装方法は「チッピング」と呼ばれるやり方で、塗料をかなり拭き取ってカスカスにしてからポンポンと塗っていく方法だ。
次は黒だ。特に鼻先はしっかり黒く塗る。そして頭部の先端部分に黒を乗せていく。背中は中央部分を塗っていく。そして爪だ。翼の先端部分、翼の上の爪、さらに脚の爪もしっかり塗装していく。
ここで翼を再度調整した。改めてカーキをスポンジを使ってチッピングし、バランスを調整していった。
ここからはエナメル塗料を使っていく。スミ入れ用塗料であるGSIクレオスの「Mr.ウェザリングカラー」の「マルチブラック」をさらに薄め液で半分に希釈して使用した。翼や胴体、脚にさっと塗ることで、溝となっているモールドが強調され、生き物としての質感がぐっと高まった。
そして今回の最大の山場となる「翼の模様」だ。こちらはタミヤのエナメル塗料「黒」を使った。リオレウスは翼に稲妻のような模様が入っており、これが大きな特徴となっている。「PLAfig. リオレウス」ではこれをフリーハンドで描かなくてはならない。「とてもできそうにない」と思ったが、見よう見まねで線を引いてみた。作例よりずっと太くなり、繊細な線は引けなかったが、乾くとかなり雰囲気のある感じになった。
次は口の中と、目だ。口の中は「クリアオレンジ」を使った。そして目は眼球に「メタリックブルー」、目の縁に「ゴールド」を使い、黒目をちょんと入れた。非常に細かい塗装だが、顔をアップにすると青い目がはっきり確認できた。目の縁のゴールドがいいアクセントになっている。
最後は台座だ。こちらも動画に従い「黒」で塗った上から「ライトグレー」を塗り、ここに草部分にグリーン、木の部分にウッドブラウンを塗った。そして木はざっとカーキを上に塗った後、こちらもスミ入れを行いディテールを際立たせた。塗料が乾くことで古木の感じがしっかり生まれた。
いよいよ全パーツを組み上げ、全体とディテールを見せていこう。
生物だからこそ塗装の味が出る完成した姿
パーツを接着することで「PLAfig. リオレウス」の完成である。やはり圧倒的なのはその造形だ。巨大な翼、こちらに蹴りつけてきそうな脚、そして大きく開いた口。ゲームの中での猛々しさが蘇る姿であり、改めて「生物」という視点でも圧倒的な躍動感を実感させられる。
塗装に関してもかなり満足している。完成するとかなり複雑に見えるが、動画を見ながら行った作業はそれほど手間はかかってない。その上でやはりエナメル塗料の黒が非常にいい質感を生み出していると感じた。光を受けると光沢を放つのが、とてもいいのだ。は虫類を身近に見たときの、鱗の光沢を思い起こさせる。
今回撮影でももちろんだが、台座を手に持ち色々な角度で眺めるのがとても楽しかった。やはり「生物」なのがいいのだ。作例より黒い線が太くても、赤の色が強くても「個体差」で割り切れる。塗装するモチーフにおいて生き物、怪獣、モンスターはメカ以上に楽しいかもしれないと感じた。技量がなくても、多少荒くても様になるのだ。完成した姿はかなりの満足感を与えてくれた。
「PLAfig. リオレウス」はゲーム内の躍動感のあるリオレウスのカッコ良さを満喫できるプラモデルだ。塗装ガイドを参考に塗装することでさらにリオレウスの魅力に近づけられる。多くの人にお勧めしたい。
なお、アオシマの通販サイトで「PLAfig. リオレウス」を予約すると「炎を吐くリオレウス」が手に入る。通販専用特典として吐き出す火球と、炎を吐いた口の周りを再現した下顎パーツが入っているのだ。こちらを使うことでより迫力あるリオレウスとなる。下記公式通販ページもチェックしてほしい。
(C)CAPCOM
















































































































![ゴッドハンド(GodHand) 神ヤス! 10mm厚 3種類セットB [#600/#800/#1000] GH-KS10-A3B 製品画像:6位](https://m.media-amazon.com/images/I/41SoT5eE7fL._SL160_.jpg)



